大学全入時代に保護者が知るべきこと6つ|全入時代の推薦入試についても解説 大学全入時代に保護者が知るべきこと6つ|全入時代の推薦入試についても解説 - chokomana
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大学全入時代に保護者が知るべきこと6つ|全入時代の推薦入試についても解説

大学全入時代に保護者が知るべきこと6つ|全入時代の推薦入試についても解説

大学全入時代とは

大学全入時代とは、2007年春に少子化の影響により18歳人口が減り、大学や短大への入学希望者の数と、大学や短大の定員数が同数になる、という現象を表す言葉です。

景気回復の影響で数年後に持ち越されましたが、既にえり好みをしなければ大学全入時代ということで、数字上は全員が入学できる時代になりました。

さらに日本よりも少子化が進む韓国では、1995年に大学設立の基準が緩和され、大学自体が急増していたこともあり、地方を中心に深刻な定員割れを起こしています。

出典:韓国の私学高等教育(下)序列化進む私立大学|日本私立大学協会
参照:https://www.shidaikyo.or.jp/riihe/research/20.html

大学全入時代の問題3つ

大学全入時代、大学の定員拡大と少子化により、大学や短大の志願者のほとんどが入学できるという状態になってきています。

私立大学の47%(平成20年度)が定員割れをしており、合格率が90%以上という大学も100校以上存在しています。このように、大学の入学が容易となってきている現状の問題点について、考えていきます。

出典:第2章 第3節 入学者受入れの方針について-高等学校段階の学習成果の適切な把握・評価を-|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/08103112/003/005.htm

1:大学入学者の学力水準の低下

大学全入時代の今、少子化で大学の定員割れが起こり、受験生の学力水準が低下する、という問題が出ています。大学の入学試験自体が受験生を学力によって順位付けし、定員に合わせて合否を決めるというシステムでした。

そのため、大学での教育を受けるための学力が基準に達しているかどうか、という判定基準ではなかったため、学力の管理ができず、学力低下しているという問題が出てきています。

2:大学の統合や閉校が進む

大学の統合ということでは2008年、私立の共立薬科大学と慶応大学が合併し、慶応大学の薬学部となりました。

一方1999年、山口県萩市に国際情報学部を設けた萩国際大学は、目標定員数を初年度から約7割の学生しか集められず、2005年6月に民事再生法の適用を申請しました。現在は学校名が変わり至誠館大学となっています。

このように、少子化から大学の統合、さらに定員に満たない大学の閉校という流れが出てきています。

参照:設置の背景|慶応義塾大学
出典:http://www.pha.keio.ac.jp/outline/history.html

3:私立大学は定員割れ対策が必要になった

文部科学省は、平成30年9月に学校法人理事長宛に「平成31年度以降の定員管理に係る私立大学等経常費補助金の取扱について」という通知文を出しました。

これによりますと、定員充足数1.0倍を超える入学者とした場合は、超過入学者数に応じて補助金を減額するとしています。

そのため、定員割れ防止のために入学試験の合格者を多めにした場合、補助金が減額されることとなり、減額されないためには定員充足数を超えない合格者数とする必要があります。

大学全入時代、大学側が試験による合格者を確実に確保するためには、学力のみの一般入試よりも、小論文や面接により、生徒のやる気が測りやすい総合型選抜や、学校推薦型選抜での入学試験で学生を確保する必要があります。

出典:平成31年度以降の定員管理に係る私立大学等経常費補助金の取扱について(通知)|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1409177.htm

大学全入時代に保護者が知るべきこと6つ

大学全入時代、つまり大学入学希望者の総数が、入学定員総数を下回る時代といっても、大学への入学試験自体がなくなるわけではありません。大学側もより優秀な学生を確保するために入学試験のシステムを変更しています。

今の時代に合わせた入学試験の知識を知ることが、保護者としては重要です。どのような変化があるか、その内容を見ていきましょう。

1:入試区分の名称が違う

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