物理チャレンジとは?3つの段階|目的や参加するメリットとは?
教育(中学生)
2020.07.29
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第2チャレンジでは、第1チャレンジによる成績優秀者による3泊4日の合宿形式で行われる全国大会です。
それぞれ実験問題、理論問題(記述式)にチャレンジし、成績優秀者には金賞、銀賞、銅賞、優良賞などの賞が授与されます。また、成績優秀者の中から、翌年の国際物理オリンピック日本代表候補者が選抜されます。
次に、誰が第2チャレンジに参加できるのか、第2チャレンジでは何をするのかを紹介していきます。
第1チャレンジに参加した人の中から選抜
第2チャレンジへの参加資格は、第1チャレンジに参加した人の中から実験課題レポート、理論問題コンテストの総合結果から選抜された人です。
2005年「第1回物理チャレンジ2005」では、第1チャレンジ参加申し込み者数が282名でしたが、2008年の第4回には769名で、2017年の第13回には過去最高の1,967名にまで増えています。
第2チャレンジの人数
第2チャレンジに参加できるのは、第1チャレンジから選抜された100名のみです。
2005年に282名の参加応募者から始まった物理チャレンジですが、年々参加応募人数が増えていき、2017年には過去最高となりました。ですが2018年は1,699名、2019年には1,388名と減少傾向にあるので、初めて参加する人は挑戦しやすくなっているといえるでしょう。
3泊4日の合宿に参加
選抜された100名が集まり、3泊4日の合宿に参加します。
実験問題、理論問題のコンテストを行う他にも、第1線科学者、研究者との対話、最先端研究施設の見学、参加者同士の交流など多彩なプログラムが用意されています。
2018年は国立オリンピック記念青少年センター(東京)、2019年は東京理科大学野田キャンパス(千葉)で合宿が行われています。
物理チャレンジの段階3:チャレンジ・ファイナルで行われること
翌年の7月に行われる国際物理オリンピックに派遣する、日本代表5名を選抜する最終チャレンジです。
第2チャレンジ合宿終了後の9月にキックオフ秋研修合宿、12月の冬合宿、さらに9月から翌年3月まで毎月、通信添削研修をします。そして、翌年の3月に1泊2日の春合宿の中で理論問題と実験問題の最終選抜試験を行い日本代表が決定されます。
チャレンジ・ファイナル自体は3月の最終選抜試験のみを指していますが、第2チャレンジ終了後の9月から翌年3月までのおおよそ7か月間にわたる長いチャレンジ期間といえるでしょう。
第2チャレンジに参加した人の中から選抜
第2チャレンジに参加した人の中から、成績優秀者かつ国際物理オリンピックの参加資格を満たす人が選抜されます。
第2チャレンジの合宿中に行われる、実験問題と理論問題コンテストの成績優秀者(金賞、銀賞、銅賞、優良賞受賞者)の中から選ばれます。
国際物理オリンピック参加資格とは、翌年開催年の6月30日現在満20歳未満であり、かつ高等教育機関(大学や短大など)に在学していないことです。
ですので、物理チャレンジ開催時に高校3年生の人は翌年大学等に進学していると思われるため、高校2年生以下の人が選抜の対象となります。
チャレンジ・ファイナルの人数
チャレンジ・ファイナルに進む人数は、毎年12名程度です。
開催年度によって10名の時や15名の時と若干の差はありますが、ここ何年かは12名がチャレンジ・ファイナルに選抜されています。
最終選考の内容
物理オリンピックが開催された翌年3月の春合宿の中で、理論試験と実験試験の最終選考試験が行われ、国際物理オリンピックに出場する5名が選出されます。
ファイナル・チャレンジ参加者は秋、冬2回の研修合宿で理論、実験の研修を行い、翌年の春合宿で最終選考試験に臨みます。その中から5名が国際物理オリンピックの出場者として選ばれます。
選抜された5名はその後も過去問題の演習、添削課題を続け、5月の実験研修合宿、直前合宿を経て7月に国際物理オリンピックに出場します。
物理チャレンジに参加するメリット
物理チャレンジに参加することには、さまざまなメリットがあります。
ここでは物理チャレンジに参加するメリットを2つご紹介します。物理チャレンジに参加しようか迷っている方は、参考にしてみてください。
人脈が広がる
同じ目標を持った仲間との交流や、第一線で活躍している科学者たちとの対話を通じて人脈を広げることができます。
特に第2チャレンジでは全国各地から集まった同じ世代の仲間たちと、同じ目標に向かって頑張る事や、普段会って話すことの少ない物理チャレンジ・オリンピック日本委員会委員の科学者や研究機関の人達の講演や交流を通じて、人脈を広げることができるでしょう。
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