おうちで食育「おはぎ作り」 おうちで食育「おはぎ作り」 - chokomana
ホーム >

おうちで食育「おはぎ作り」

おうちで食育「おはぎ作り」

Array

秋の彼岸と「おはぎ」

二十四節気の秋分でもご紹介したように、「おはぎ」のあんこに使われる小豆の旬が秋であること、当時砂糖が貴重品だったことなどから、特別な日や大切な人に振る舞う贅沢な食べ物として定着しました。
また、小豆の赤い色には邪気を払う力があるとされ、ご先祖様の供養になるともいわれています。一般的に「おはぎ」は小豆が旬で皮が軟らかいことから、粒あんで作ります。粒あんのつぶつぶが、秋分の時期に咲く「萩の花」によく似ていることが名前の由来です。
おはぎを食べることだけでなく、ご先祖様をうやまう日であること、お彼岸という日本の文化についてもお子さんに伝えてあげましょう。

おはぎの作り方

おはぎは、もち米100%で作ることが多いかと思います。蒸したもち米を潰して食べやすい大きさに丸め、その周りにあんこやきな粉、ごまなどをまぶします。もち米の中にあんこを入れたものや、最近では芋餡やうぐいす餡などの彩り豊かなもの、そして見た目を華やかに仕上げたものなど、昔ながらの「おはぎ」とは違うかたちで広がりを見せています。

 

もち米100%で作ると、もち米の味わいやモチっとした食感がよく、好きな方も多いでしょう。ですが、小さいお子さんは、もち米100%で作ったおはぎは喉に詰まらせるなどの危険があるため、与え方には注意が必要です。

 

もち米をご家庭の食事に取り入れる時期としては、奥歯が生え揃う3歳頃を目安にするとよいでしょう。
今回は、小さいお子さんのいるご家庭でも、大人と子どもが一緒に味わうことのできるおはぎのレシピをご紹介します。うるち米の配合を多くしているので、時間が経っても固くなりにくくなります。おやつに取り入れると満足感もあり、腹持ちも良い一品です。

 

―小さいお子さん向け おはぎのレシピ―
〈材料〉 作りやすい分量
・うるち米  1.5合
・もち米  0.5合
・水    460ml
(離乳食完了後の1歳~2歳児のお子さんと食べる場合には、もち米を使わず、うるち米を通常の水加減で炊飯してください)
・粒あん  150g
・きな粉  50g
・砂糖   15g
・食塩   ひとつまみ
・黒ごま  50g
・砂糖   15g
・食塩   少々
※小豆が旬の時期なので、小豆から粒あんを炊いてみると風味のよい仕上がりになります。
※未就学児のお子さんは、粒あんの皮が苦手という場合も多くあります。
 お子さんの好みに合わせて、こしあん、芋餡など、味付けを変化させてみてください。
※粒あん、きな粉と甘めの味付けになるので、ごまの味付けには少しだけ塩を効かせるか、風味付け程度の醤油を入れると、味にも変化が出るのでオススメです。

作り方

今回は炊飯器で作ります。
①うるち米、もち米は研いで、30分以上浸水させる。
浸水させる時点で、計量した水を入れておく。
②浸水後、炊飯する。
③炊飯している間に、粒あんやきな粉などを用意する。
④炊き上がったら、熱いうちにすりこぎなどを使って半殺しにする。
※半殺しとは、ご飯の粒が残る程度に潰すこと。
米の潰し加減は好みに合わせてください。米の粒々を残したいときには全体を軽く潰す程度でもよいでしょう。
⑤潰したご飯を、食べやすい大きさに丸める。
※一口で食べられる大きさは避け、少し大きめの1個30ℊ程度の楕円形にすると、小さいお子さんも手で持って食べやすい大きさになります。
⑥粒あん、きな粉、ごまなど、好みの味付けをして完成。

小さめのおはぎを作るときには

低年齢のお子さんに合わせて小さめのおはぎを手で1個ずつ握っていくのは手間がかかります。ラップを長めに切り、10cm程度の棒状になるように、ご飯を載せます。ラップでご飯を巻き、丸めたい大きさに合わせてラップをねじりながらご飯を区切っていきます。
あとは、ラップをはがして取り出し、きな粉などをまぶしたら完成です。

さあ、一緒に作ってみましょう

今回のおはぎは、炊飯器を使うこと、包丁などの道具が必要ないことから、小さなお子さんと一緒に作ることができます。年齢に合わせて、おはぎ作りを楽しみましょう。

2歳~3歳向けには

きな粉とごまの味付けをしてみましょう。
ポリ袋にきな粉、砂糖、塩を入れて袋の口を縛り、袋をシャカシャカと振ってもらいましょう。入れる前には、きな粉がどんな香りがするのか、袋の上からきな粉の触感を感じてみるのもいいでしょう。
ご家庭にすり鉢とすりこぎがある場合は、ごまを一緒に摺ってみましょう。すり鉢とすりこぎの使い方を知ることができるだけでなく、ごまが潰れたときの音や触感、すり潰すたびに強くなるごまの香りなど、楽しくお手伝いができることでしょう。調味料を小さい器などに用意し、加えるところも子どもにやってもらうのもいいかもしれません。
お子さんがすり鉢を落として割ってしまうことがないように、大人がすり鉢を押さえるなど注意を払いましょう。

 

まぶすときには、きな粉の袋に丸めたご飯を入れて取り出しましょう。また、お皿に入れて、スプーンを使って上からかけてみるのもいいでしょう。自分でやりたいという気持ちが芽生えてくる時期なので、できることは一緒に挑戦してみましょう。

4歳~6歳向けには

潰したご飯の粗熱が取れたら、お子さんもご飯を丸めることができます。
4歳頃からおにぎりを握ることもできるので、ラップに包んだご飯を渡し、軽く握って丸めてもらいましょう。
お米の美味しい季節になるので、炊きたてのご飯の香りに笑顔も広がることでしょう。握るときのご飯の温かさ、やわらかさなども一緒に体感してみてください。

まとめ

関連記事一覧

関連記事一覧へ