放任主義の育児のメリットとデメリット|実践するうえでのポイントも解説
育児
2021.12.03
目次
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自主性が身に付き、自分で考えて行動するようになった子供は、様々なことに興味を持つようになります。放任主義の育児では子供の興味や好奇心を押さえつけるようなことはしないため、好奇心旺盛な子供に育ちやすいでしょう。
そうして好奇心が旺盛になることで、子供が持つ独創的な世界観や創造性を大切にできるようになり、クリエイティブな思考を育てます。
4:自己肯定感が高まる
放任主義の育児をすることで、子供は保護者から否定されることや行動を制限されることがありません。
一見するとわがままに育つのではないかと思われやすいですが、親子間の信頼関係があってこそなため、子供からすると「信頼されている」という安心感につながりやすいです。そこから、自分が認められているという自己肯定感が生まれるでしょう。
自己肯定感が高まった子供は自身の個性や性格をポジティブに考え、他人と比較せずにポジティブな思考を持ちやすいです。
5:他者の意見を尊重できるようになる
自己肯定感が高まりやすい放任主義の育児で育った子供は、他人に対して嫉妬などのネガティブな感情を抱きにくく、相手のことを素直に認めやすい傾向があります。
相手を認められるようになれば、自分と違う意見であっても否定するのではなく尊重して考えることができるようになるため、人間関係も良好なものを築きやすくなるでしょう。また、多角的な物事の考え方ができるようになり、多様性の社会でも活躍できるようになります。
放任主義の育児のデメリット4つ
子供の個性や自主性を尊重できるところが、放任主義の育児のメリットです。ただその反面、行き過ぎた放任主義は子供をほったらかしにしやすく、愛情不足や周囲となじめなくなるなどの弊害を生んでしまう可能性があります。
また、放置しているように見えるなど周囲の理解を得にくい部分もあり、これらのデメリットを踏まえて育児の方針を検討しなければいけません。
ここからは、放任主義の育児を行うデメリットを4つ紹介していきます。
- ・行き過ぎるとほったらかしになってしまう
- ・上手くいかないと子供が愛情不足と感じる
- ・周囲に馴染めなくなることもある
- ・周囲の理解を得るのが難しい場合もある
1:行き過ぎるとほったらかしになってしまう
放任主義の育児で気を付けなければいけないのが、行き過ぎた放任です。子供が危ないことをしていても放置する、他人に迷惑をかけているのに干渉しないなど、放任の加減を間違えてしまうとほったらかしになってしまいます。
そうしてほったらかしにされた子供は「放置子」と呼ばれる、いわゆるネグレクトを受けた状態になる可能性もあるでしょう。放置子になると子供だけではなく保護者も周囲から冷ややかな目で見られてしまうこともあるため、加減に注意しなければいけません。
2:上手くいかないと子供が愛情不足と感じる
放任主義の育児は上手くできていれば親子間の信頼関係が維持でき、子供も信頼されているという安心感や保護者からの愛情を感じてくれます。
しかし、子供の自主性に任せすぎるなど、上手くできていないと「自分に関心や愛情がないのではないか」との不安から愛情不足に感じる可能性は高いでしょう。
放任主義の育児は、子供と信頼関係が築けているかどうかが重要なため、きちんと子供に分かりやすく愛情表現をしていかなければ上手くいきません。
3:周囲に馴染めなくなることもある
他者の意見を尊重できるようになり、人間関係を良好に維持しやすいところが放任主義の育児のメリットです。ただ、あまりに自分の意見が尊重される環境に慣れ過ぎてしまうと、社会生活の中でルールを守ることに対して窮屈に感じてしまうこともあるでしょう。
また、自分の意見が尊重されることが当たり前になってしまうと、周囲の意見に合わせられず、結果的に周囲に馴染めなくなる可能性がある点もデメリットです。
4:周囲の理解を得るのが難しい場合もある
ほかにも、周囲の理解を得るのが難しい場合もあるというデメリットが挙げられるでしょう。
放任主義の育児は、親子間の信頼関係が構築されたうえで行われるものですが、周囲からほったらかしているように見えてしまうこともあります。ほったらかしと放任主義の違いは目で見てわからないため、結果として誤解されてしまうこともあるでしょう。
放任主義の育児をするうえで大切なポイント7つ
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