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レッジョエミリア教育の理念と活動内容とは?|メリットやおすすめ本も紹介

レッジョエミリア教育の理念と活動内容とは?|メリットやおすすめ本も紹介

レッジョエミリア教育では、カリキュラムや時間割は設けていません。子どもは時間に急かされることなく「プロジェクト」を進めることができます。

 

「プロジェクト」は時間に制限されることなく、数週間~数か月、プロジェクトによっては1年単位で進められます。子どもの時間感覚にあわせたゆとりある教育が、子どもの好奇心や想像力を伸ばすと考えられています。

3:子どもの権利についての理念

レッジョエミリア教育では「子どもの権利」を尊重するという教育理念が掲げられています。子どもが持っている権利を受け入れる姿勢が、「子どもの権利」を尊重することに通じるとしています。

 

「子どもの権利」とは、何かを試す権利、迷う権利、質問する権利、みんながしていることに参加しない権利などです。一人ひとりが思い思いの行動をとって良いという「子どもの権利の主体」が、レッジョエミリアの教育理念と言えるでしょう。

レッジョエミリア教育の主な活動の概要3つ

レッジョエミリア教育は、芸術活動、プロジェクト、ドキュメンテーションという3つの活動を行っています。これらは、レッジョエミリアの教育理念「社会性」「時間」「子どもの権利」を実現するための活動です。

 

特にプロジェクトとドキュメンテーションは、レッジョエミリア教育の根幹になっています。ここでは、3つの活動概要をそれぞれ解説していきます。

1:教育環境を重視した芸術活動の概要

レッジョエミリア教育の特徴に「子どもの感性をアートで表現する」というものがあります。レッジョエミリア教育を取り入れている施設には「アトリエリスタ」という美術専門教師が一人いて、子どもの芸術活動をサポートします。

 

レッジョエミリア教育では、身の回りの自然環境が教材です。公園で拾った石や海岸で見つけた貝殻も、学びの対象となります。これらが子どもの想像力や興味を育んでいきます。

2:じっくり取り組むプロジェクト活動の概要

レッジョエミリア教育のプロジェクト活動は、長期間にわたって一つのテーマを追究するというものです。テーマは子ども同士の話し合いによって決まり、工作や調べ物が行なわれます。

 

プロジェクトは4~5人のグループ単位で行われます。大人が指示を出すことなく、子どもだけで話し合って決めるのがポイントです。テーマによっては、保育士だけでなく保護者や地域住民も加わり、子どもたちをサポートしていきます。

3:記録としても役立つドキュメンテーションの概要

ドキュメンテーションはレッジョエミリア教育の特徴で、子ども達の活動を動画や写真、文章などによって記録することを指します。記録したものはファイルにまとめられ、時にパネル展示もされます。

 

この記録を見ることで、保育士や保護者が「子ども達は何を考えて行動したか」が理解できるでしょう。以前の活動を振り返ることで、次に活かすことができるとも考えられています。

レッジョエミリア教育を導入するメリット4つ

レッジョエミリア教育には、集団生活を送る上で大切な社会性を育むという側面があります。ここで培った社会性は、生きていく中で大きな力となるでしょう。この他にも、レッジョエミリア教育にはメリットがいくつかあります。

 

ここでは、レッジョエミリア教育を導入するメリットを見ていきます。

1:自主性を高める

プロジェクトでは、大人が指示を出さずに、子ども達が話し合いながら作業を進めます。プロジェクトに参加することで、他の子どもと話し合う機会が得られ、自主性が高まると考えられています。

 

プロジェクトの話し合いは、仕切りのない広いスペースで行われます。広いスペースで行うことで、この力が高まると言われています。

2:交渉力を高める

プロジェクトでは子ども達が意見を出し合い、作業を進めていきます。そのため、自分のやりたいことを進めていくためには、他の子ども達を説得する必要が出てきます。

 

「自分の提案を、どうしたら他の子達に認めてもらえるか」を考えるようになり、工夫もするでしょう。そのような経験を通して、子どもの交渉力向上にアプローチしていきます。

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