HSCとはなに?4つの特徴や子供への接し方について詳しく解説!
育児
2021.09.05
目次
HSCとはなに?
HSCとは、Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の略で、生まれつきとても敏感で繊細な感覚や感受性を持った子供の事をいいます。
人種や性別に関係なく5人に1人存在すると言われていますが、芸術的でやさしい特性を持っていて、病気ではないので、ネガティブに捉える事はありません。
アメリカの心理学者である、エレイン・N・アーロン博士が発表した概念で、HSP(Highly Sensitive Person)は、その大人版だと言えます。
子供の性質だと理解しよう
HSCは生まれ持った性質であって、治療が必要な病気ではありません。他の子と比較せず、HSCという気質はその子の個性として受け入れ、子供の性質だと理解して、ネガティブに捉えない事が大切です。
繊細なので傷ついたり疲れたりして、わがままと誤解される事もありますが、理解してあげる事も必要です。
不登校の原因になる事もある
小学校や中学校の集団生活の中では、人前で注目を浴びる事に緊張し、実力が発揮できなくなります。HSCの子にとって、大勢の人が集まる空間にいる事は、それだけで大きなストレスになることもあります。
共感性が高いので、他の子が叱られているだけで苦痛を感じたり、クラスメートの大声や、騒がしい集会などにも刺激を強く受けます。そしてみんなのテンションに付いて行けず、心に負担がかかり不登校の原因になってしまう事もあります。
HSCの4つの特徴とは
HSCには4つの特徴があると言われています。深く考える事や、共感する事で行動に移せなかったり、刺激に敏感なのでストレスを受けやすかったりします。
これは個人の育った環境などに左右されるのではなく、HSCのほとんどすべての人が持っている側面だとアーロン博士は言っています。それではHSCの4つの特徴をみてみましょう。
1:感情の振り幅が大きく共感力も高い
すぐ驚いたり、怖がったり、よく泣いたり、かんしゃくを起こしがちだったりと、物事に対してだけでなく、感情にも敏感です。ポジティブな感情やネガティブな感情、両方に強く反応します。
自分の感情にも敏感ですが、人の心を読む事に長けているので、友達が叱られたり、悲しんでいると自分の事のように受け取るという、人よりも強い共感力も持っています。
2:情報を深く受け取り処理する
HSCは物事や情報を深く受け取り考えるのも特徴です。じっくり考えるので、行動を起こすのに時間がかかる事もあり、周りからは臆病や引っ込み思案のように見える事もあります。
時には大人びた事を言ったり、物事の本質を突くような鋭い質問などする事もありますが、それも特徴の一つです。
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