二十四節気「芒種」とは?旬の食べ物や梅雨に楽しむ梅仕事についても解説!
季節の学び
2022.05.30
6月の1つ目の二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」。
2023年の芒種は6月6日(6月6日~6月20日)です。
では「芒種」はどのような季節なのか詳しく紹介していきます。
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「芒種」とは?
芒種とは「稲や麦など穂のなる穀物の種を蒔く頃」という意味です。「芒」は訓読みで「のぎ」と読み、稲穂や麦穂の先端にあるとがった毛を指します。実際には種まきを終え田植えを始めている所が多くありますが、旧暦では芒種の時期が目安とされていました。
梅雨に楽しむ「梅仕事」
「梅雨」には、梅の実が熟す頃の雨という意味があります。梅の実は5月から6月にかけて収穫の時期を迎え、梅干しや梅シロップ、ジャムなど、その加工方法は様々です。シロップやジャムは冷凍保存した梅でもつくることができますが、梅干しや梅酒はこの時期にしか作ることはできません。生梅を使って梅干しや梅酒などをつくることを梅仕事と呼び、家族で一粒ずつ丁寧に作業していくことが梅雨の時期の風物詩となっていました。
塩分の制限や健康のためにと減塩加工されたものや食べやすい調味梅干しが市販されており、自家製のようなシンプルな材料でつくられたものを口にする機会は減っています。昔ながらの梅干しを味わうと、調味梅干しとの違いに驚くことでしょう。
自家製の梅干しを仕込むのは難しいかもしれませんが、梅酒や梅ジュースなどは手軽に作って楽しめます。青梅で作るとさわやかな香りと酸味のある味に、完熟梅は甘い香りとまろやかな酸味のある味に仕上がります。疲れた体を癒す効果のある梅。暑い夏を迎える前に、梅の力で体の疲れを癒しましょう。
芒種の時期の美味しい食べ物
「青じそ」
大葉と青じそは同じもので、食用の野菜として市販されている青じその葉に「大葉」という名称が使われています。「紫蘇(しそ)」というと紫の字が入っているように、本来は赤じそに由来し、青じそはその変種です。青じそはハウス栽培で一年中流通していますが、露地栽培で育つ初夏から夏にかけてが美味しく、手軽に育てられることから、自宅で育てる人も増えているそうです。和風ハーブとも呼ばれているように、収穫したての青じそは香りも強く、鮮やかなの緑色だけでなく、料理に豊かな香りを添えています。
青じそ特有の香りはぺリルアルデヒドが主な成分で、強い抗菌・防腐作用があり、お弁当や刺身のツマとして使われる機会が多いです。ほかにも食欲増進効果や整腸作用も期待できます。
保存するときには水で濡らしたキッチンペーパーなどに包み、密閉容器などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちします。保存期間が長く、乾燥してくると香りは少なくなるので、なるべく早めに使い切りましょう。
「メロン」
メロンの旬は春から夏にかけて日本の南から北に向かって産地は移っていき、この時期には関東地域で生産されたものが旬を迎えて店頭に並びます。アンデスメロンやタカミメロン、果肉の色もオレンジ系と黄緑系など、品種改良によって手頃な価格で味わうことのできる種類も多くあります。高級品種の「マスクメロン」は西洋系のアールスメロンの別名で、ムスクのような香りがすることからマスクメロンとも呼ばれています。ハウス栽培で温度・水の管理を徹底し、果肉は緑肉で甘みに富み、とろけるような食感を持ちます。手頃な価格のメロンとの違いは、1株から1個の果実のみを大事に育てていることです。
食べ頃になったメロンは、表面の皮が黄色みをおびて甘い香りがしてきます。収穫後に追熟して果肉がやわらかくなるので食べ頃になるまでは常温で保存し、冷やして食べる場合は食べる2時間ほど前に丸ごと冷蔵庫で冷やしましょう。
まとめ
今回は、芒種についてご紹介しました。梅雨に入り、畑仕事もひと段落する時期です。雨が多くなり、室内で過ごす時間も増えてくるので、おうち時間を楽しむ一つとして梅仕事はいかがでしょうか。梅の変化を楽しみ、じっくり出来上がりを待つのもいいかもしれません。
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