二十四節気『立春』とは?
季節の学び
2022.02.01
2月の1つ目の二十四節気「立春(りっしゅん)」。
2024年の立春は2月4日(2月4日~2月18日)です。
では「立春」はどのような季節なのか詳しく紹介していきます。
「立春」とは?
立春とは二十四節気において最初の節気で、春の始まりとされる日です。旧暦では、1年の始まりは立春からと考えられていました。梅の花が咲き始め木々も次第に芽吹くころで、徐々に暖かく春へ春へと近づきます。
立春の前日の「節分」や立春から88日目に霜が降りなくなるという「八十八夜(はちじゅうはちや)」など、季節の節目の行事は立春を起点として定められています。
節分には「季節を分ける」という意味があり、立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日のことを節分と呼んでいました。つまり、本来節分は年に4回あったのです。しかし、現在では「立春の前日」を節分とするのが一般的です。また「八十八夜」は農作業の目安としています。
立春大吉(りっしゅんだいきち)とは…?
立春の日になると、お寺や民家に「立春大吉」と縦書きされた紙が貼られるのを見たことがありますか?
立春大吉という言葉の意味は「暦の上での春であり、古来は新年の始まりであった立春に、人々や社会の幸せを祈る」という除災招福(じょさいしょうふく)の意味があります。元旦によく見る「謹賀新年」という言葉に似た意味をもちます。
縦書きされた「立春大吉」は文字が左右対称になっているため、表や裏から見ても「立春大吉」と読むことができます。そのため、鬼が門をくぐって振り返ったときに、くぐったはずの門に再び立春大吉の文字が貼られてあるのが見えると「くぐったつもりが、まだ門をくぐってなかったのか!」と勘違いして、門の外へ出て行ってしまい、魔除けの効果があるといわれています。お札は玄関の表、向かって右側に貼ります。玄関の内側でもよいとされているので、ご自宅の玄関に応じて貼ると良いです。貼る位置は目線より高くに貼り、「立春」の日から「雨水(2月19日)」の日までといわれています。
家内安全や厄除けの願いを込めて、自分で手作りすることもできるので、ぜひ立春には「立春大吉」のお札を貼ってみてはいかがでしょうか。
立春の時期の美味しい食べ物
「カリフラワー」
カリフラワーの旬は11~3月の寒い時期になります。
真っ白な野菜カリフラワーは、ブロッコリーと同様に「アブラナ科」の野菜でキャベツの仲間です。日の光に当てない栽培方法により、白い色をしていますが、近年では炭水化物の代替えとして注目されています。カリフラワーに含まれているビタミンCは熱に強く、茹でても効率よく摂取することが可能です。また、イソチオシアネートという物質はがん予防の効果も期待できます。加熱してサラダやスープに加えるなどアレンジしやすいですし、白の他にもカラフルな品種も登場しているので、ぜひ立春の時期に食べてみてはいかがでしょうか。
「海苔」
水中の岩などに苔のようについている海藻の一種「海苔」も立春の時期に旬を迎えます。実は、海苔にはたんぱく質が豊富に含まれていて、ビタミンAやB1、B2、鉄分に食物繊維など栄養豊富な食材です。海苔の3分の1は食物繊維でできていて、わかめやあおさよりも多い食物繊維含有量を誇ります。食物繊維は現代人が不足しがちな栄養の1つで腸内環境を整える効果や、コレステロール、血糖値の上昇を抑制する効果などがあります。乾燥している海苔が一般的ですが、生海苔の味噌汁など美味しいですよね。生海苔は何と世界でも日本人の胃しか消化できないようです。古くから日本人が食してきたたため、そのような身体になっているのでしょうか。
まとめ
今回は、立春についてご紹介しました。「立春」は元々、一年の始まりであり、おめでたい日です。寒い時期ではあるものの、暦の上ではもう春。「立春」を超えればもうすぐ春がやってきます。今年の立春は行事に調べたり、縁起の良い物を食べたりと楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。
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