冬至とは?南瓜を食べる理由や冬至の時期の美味しい食べ物について解説!
季節の学び
2021.11.09
12月の2つ目の二十四節気「冬至(とうじ)」。
2023年の冬至は12月22日(12月22日~1月5日)です。
では「冬至」はどのような季節なのか詳しくご紹介します。
「冬至」とは?
冬至(とうじ)とは一年でもっとも昼が短く、夜が長い季節です。
また、「一陽来復(いちようらいふく)の日」とも呼ばれています。
冬至は太陽の力が一番弱まった日といわれ、この日を境に再び力が甦り運も上昇するといった前向きな意味合いを含めて「一陽来復」という言葉で表されています。
どうして南瓜を食べるの・・?
冬至といえば「南瓜」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、どうして南瓜を食べるようになったのかご存知でしょうか。
「一陽来復」の考え方から、冬至は、1年の中で最も大切な日とされており、運気を上昇させるための様々な食習慣やしきたりがありました。
運を呼ぶために、「ん」のつく食材を食べるとよいとされています。更に、「ん」が2つつく食材は『冬至の七種(とうじのななくさ)』と呼ばれ、さらに運気を呼び寄せるといわれています。
~冬至の七種~
・南瓜 なんきん(かぼちゃ)
・蓮根 れんこん
・人参 にんじん
・銀杏 ぎんなん
・金柑 きんかん
・寒天 かんてん
・饂飩 うんどん(うどん)
また、南瓜(かぼちゃ)は免疫機能に関わるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEや、お腹の調子を整える食物繊維をたっぷり含んだ緑黄色野菜です。
夏に旬を迎え収穫されますが、長期保存が可能な野菜の1つでもあります。
今ではハウス栽培などでいつでもいろんな野菜を収穫することができますが、昔は野菜を1年中食べることは難しい時代でした。
栄養たっぷりの南瓜(かぼちゃ)を、野菜が不足する冬の時期に食べることで、厳しい冬を元気に乗り切ろうという先人たちの想いもこめられています。
みなさんも、冬至の日にはぜひ南瓜(かぼちゃ)を食べてみてはいかがでしょうか。
冬至の時期の美味しい食べ物
「ゆず」
ふわっと香る爽やかな香りが特徴のゆず。ゆずは冬至の季節に旬を迎えます。
ゆずには、ビタミンC、クエン酸が豊富に含まれていて、風邪予防や疲労回復、美肌効果があります。
ビタミンCは、果汁よりも果肉に約4倍も多く含まれているため、皮ごと使った調理法にすると、効率よく栄養を摂ることができます。果汁を使う場合もぜひ、皮のすりおろしを入れてみてください。
また、冬至に「ゆず湯」に入ると風邪をひかないとも言われています。
由来は諸説ありますが、ゆず湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果も期待できます。
また、ゆずは香りが強いので邪気を払うともいわれているそうです。
食べてもお風呂に入れても万能なゆず。
ぜひみなさんも手に取ってみてください。
「鱈(たら)」
鱈は12月~1月に旬を迎えます。漢字で「魚」に「雪」と書くことからも、旬の季節を想像しやすいですね。
鱈にはビタミンB12が多く含まれていて、貧血予防、神経機能にはたらき、睡眠を促す効果や生活リズムを正常にする効果があるといわれています。
ビタミンB12は水溶性ビタミンのため、鍋や味噌汁にいれると無駄なく栄養を摂ることができます。
また、高たんぱく・低カロリーな食材ですので、ダイエットや体作りをしている方にもおすすめです。
淡白な味わいのため、和洋中どんな調理法にも馴染むのも嬉しいポイントですね。
皆さんも、自分の好きな料理にぜひ取り入れてみてください。
まとめ
早いもので、2023年も年の瀬が近づいています。
冬至の日には、南瓜など「ん」のつくものを食べ、ゆず湯に入って悪い気は洗い流し、2024年に向かって前向きな気持ちを呼び寄せましょう。
また、本格的に寒くなってきます。
栄養のある旬の美味しい食材を食べて、風邪をひかない体をつくり、寒さに備えましょう。
さらに、年末の準備も忙しい時期になってきますが、心地よく晴れやかな気持ちで新年を迎えられるよう、準備をしていきましょう。
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