二十四節季「小雪」とは?どのような季節なのかを詳しく解説!
季節の学び
2021.10.20
11月の2つ目の二十四節気「小雪(しょうせつ)」。
2023年の立冬は11月22日(11月22日~12月6日)です。
では「小雪」はどのような季節なのか詳しくご紹介します。
「小雪」とは?
小雪とは、雪が降り始める季節です。
「雪」という言葉をみかけるだけで、冬がやってきたことをより実感しますね。
実際には、積もるか積もらない程度の雪が降るので「小雪」といわれているそうです。
また、「小春日和」という言葉は、小雪の季節に使われます。
冷たい風が吹いたり、寒さの合間に春のような陽気が訪れたり…本格的な冬を迎える前の小雪の季節ならではの情景を表しています。
「小春」と表現し、春が待ち遠しいという思いなどから、日本語の奥深さや風流さも感じられますね。
新嘗祭(にいなめさい)ってなあに・・?
毎年11月23日には、全国の神社において『新嘗祭(にいなめさい)』が行われます。
新嘗祭とは、その年に初めてとれた穀物を神様に供え、収穫出来た事を感謝する行事です。
新嘗祭の歴史は古く、「古事記」にも天照大御神が新嘗祭を行ったことが記されています。
昔から大切にされている行事ということもあり、現在も皇室では新嘗祭を執り行っています。
また、宮中恒例祭典としては最も重要な儀式とされていて、天皇陛下自らお育てになった穀物も収穫し、供えているそうです。
現在は、11月23日というと「勤労感謝の日」が制定されており、作られるものや、働いている人々に感謝する日となっていますが、もとは新嘗祭が由来だといわれています。
小雪の時期の美味しい食べ物
「れんこん」
シャキシャキ食感がたのしい「れんこん」は、秋から冬にかけて旬を迎えます。
れんこんの主な成分はでんぷんで、ビタミンCや食物繊維も豊富に含まれています。
ビタミンCは熱や光に弱い性質ですが、れんこんのビタミンCはでんぷん質で守られているため、加熱しても栄養が逃げにくいという特徴があります。
しかしながら、ビタミンCを効率よく摂取するためには、水に長時間さらしすぎないように気をつけたり、煮汁も一緒に食べられるような料理にするのがおススメです。
また、れんこんは切り方によって、様々な食感を楽しむことができます。
薄切りにするとシャキシャキとした食感、厚切りにして茹でたり、煮物にするとホクホクとした食感、すりおろすともっちり・ふんわりとした食感が楽しめます。
皆さんも、お料理に合わせて、最適な調理法を見つけ出してみてください。
「早生みかん」
小雪の季節をさらに細かく分けた、「七十二侯」の3つ目には、「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」という季節があります。
「橘」とはみかんのことで、みかんの実が黄色くなっていく頃を示しています。
みかんの旬は10~3月と幅広く、収穫時期によって「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」と分類されています。
小雪の季節に美味しくなるのは「早生みかん」です。
早生みかんは、甘味と酸味のバランスが丁度よく美味しく、みかんの内皮が薄く食べやすいといった特徴から人気の高い種類です。
みかんにはビタミンCが豊富に含まれているのは有名ですが、その他にもたくさんの栄養が含まれています。
きれいにとって食べてしまう人も多いみかんの「白いスジ(アルベド)」ですが、ポリフェノールの1種である「ヘスペリジン」が多く含まれます。
ヘスペリジンは、毛細血管の強化、血流改善効果、血中コレステロール値の改善効果から、生活習慣病予防の効果もあるといわれています。
今年、みかんを食べる際には、ぜひ白いスジのところも一緒に食べてくださいね。
まとめ
今回は、小雪についてご紹介しました。
雪が降る日には冬を感じつつも、「小春日和」のような暖かい日差しも感じてみてはいかがでしょうか。
また、年に一度の「新嘗祭」の日には、普段何気なく食べている沢山の食べ物にも感謝の気持ちをもって過ごしたいですね。
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