二十節気「寒露」とはどんな季節?寒露の時期のおいしい食べ物を紹介!
季節の学び
2021.09.13
「寒露」とは?
寒露とは、晩夏から初秋にかけて草花に降りる冷たい露が宿ることをいいます。
この時期になると、山野では紅葉が始まり、五穀の収穫もたけなわに行われます。
朝晩がぐっと冷えるようになり、空気が澄んだ秋晴れの日が多くなり秋の味覚も充実する時期でもあります。
スポーツの日とは…?
10月の第2月曜日「体育の日」は2020年から「スポーツの日」に名称が変更されました。
2021年に限り、10月11日の「スポーツの日」は平日になり、7月23日(金)のオリンピック開会式当日に祝日移動されました。
毎年、寒露の時期に訪れるスポーツの日。本日はスポーツの日と体育の日についてご紹介します。
体育の日の由来は、1964年(昭和39年)に日本で初めて開催された東京五輪を記念して、
1966年(昭和41年)に「スポーツに親しみ、健康な心身を培う日」として10月10日は「体育の日」として制定されました。
この10月10日というのは、東京五輪の開会式が行われた日でした。
諸説ありますが、10月10日が開会式に選ばれたのは、「晴れの特異日」だったからといわれています。「特異日」とは、ある気象状態が高い確率であらわれる特定の日のことをいいます。気象庁の統計や専門家の意見などから、東京から台風や秋雨前線が過ぎる頃で、晴れる確率がとても高いことから、開会式の日に選ばれたといわれています。
また、2000年(平成12年)から「ハッピーマンデー制度」が適用され、10月の第2月曜日の祝日になりました。
寒露の時期の美味しい食べ物
「新米」
毎年、この時期になると新米が出荷され、お米がおいしい季節になります。
お米は、9-10月に収穫されるため、近くに田んぼがある方は稲刈りの様子を見かける方もいるのではないでしょうか。黄金色に輝く稲穂がきれいにかられた跡地を見ると、どこか寂しい気持ちにもなりますよね。
店頭で「新米」という表示で売られているのを目にしますが、新米とはいつからいつまで
出回るお米のことか、ご存じでしょうか?
食品表示法の食品表示基準によると、秋に収穫してその年の12月31日までに精米されて、包装されたお米が「新米」とされています。
つまり、2021年に収穫されたお米は、2021年12月31日までに精米され、包装された場合には「新米」として販売することができます。
栄養価については新米の方が高いと思われる方も多いかもしれませんが、収穫から日が
経っても栄養価に変化はほとんどありません。
しかし、新米は古米に比べて水分量が多く柔らかいため、甘みを感じやすく、
より日本人好みの「おいしいお米」であるといえます。
新米を使う際には、ぜひ具のないおにぎりを握って召し上がってみてください。シンプルではありますが、お米の甘味が十分に感じられて、とても美味しいです。
「ぎんなん」
寒露の時期に旬をむかえる「ぎんなん」。
ぎんなんとは、いちょうの実のことで、もちっとした食感とほんのりした苦みで
秋を感じる伝統的な食べ物です。ぎんなんのビタミンCの含有量は、食べられる種実類の
中ではトップクラスの高さです。ビタミンCには、抗酸化作用と免疫力を強くする働きがあります。他にも、皮膚や粘膜を丈夫にするβ-カロテンやビタミンB1も多く含まれていますが、ぎんなんの過剰摂取は嘔吐や呼吸困難、けい攣などの中毒症状を引き起こす恐れがあります。ぎんなんはビタミンB6の吸収を妨げる「4-メトキシピリドキシン」という中毒物質を含んでいます。そのため、ビタミンB6が本来の仕事をすることができず、中毒症状がおこります。成人の方は肝臓に解毒する酵素があるため、大量に食べない限り、中毒症状は滅多に起こりませんが、幼児は解読能力が弱いので5~6粒摂取しただけで中毒を起こす場合があるので注意が必要です。
まとめ
今回は、寒露についてご紹介しました。
毎年この季節は、食欲の秋やスポーツの秋とも呼ばれていて、気候も良く体を動かすには
うってつけの季節です。たくさん体を動かしたあとは、美味しい食べ物をたべて、元気な体を作りましょう。また、一定の期間しか楽しむことのできない「新米」をあじわってみるのもよいですね。
スポーツに親しみ、健康を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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