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鏡はなぜ曇る?原因や防ぐ方法を調べよう

鏡はなぜ曇る?原因や防ぐ方法を調べよう

実験①

  • 鏡の半面に重曹水を数滴塗布し布で磨く
  • 鏡を水洗いし、ティッシュペーパーで水分を拭き取る
  • 約50℃のお湯をボウルに入れる
  • ボウルから5cmほど上に鏡を持ち、湯気を1分間当てる
  • 鏡の表面をルーペで観察する
  • 鏡の表面をうちわであおぐ

実験①は鏡の曇りの状態や、曇りの消え方を調べる実験です。ルーペでは、鏡表面の水がどのような状態になっているか観察しましょう。うちわであおぐ際は、鏡の曇りがどのように消えていくか見逃さないようにしてください。新しい鏡を使う場合は、実験前に鏡表面を手で触って汚れをつけておきましょう。

実験②

  • 鏡を冷蔵庫冷やす
  • 約50℃のお湯の湯気を鏡に当て、ルーペで観察する
  • 鏡を室内に置い約50℃のお湯の湯気を鏡に当て、ルーペで観察するて常温に戻す
  • 約50℃のお湯の湯気を鏡に当て、ルーペで観察する
  • 鏡の表面をドライヤーで温める
  • 約50℃のお湯の湯気を鏡に当て、ルーペで観察する

実験②は鏡の表面温度と曇りの関係を調べる実験です。低温(冷蔵庫)・常温(室内)・高温(ドライヤー)の3つの表面温度で、鏡の曇り方にどのような違いがあるか観察しましょう。

実験③

  • 鏡の表面をきれいに拭く
  • 鏡を水平な机の上などに置く
  • ストローで約3cm上から水を1滴落とす
  • 水滴の状態を観察する
  • 鏡の表面をセロハンテープで4つに分ける
  • 石けん水・台所用洗剤・曇り止め剤・植物油を鏡表面の各エリアに塗る
  • 約50℃のお湯の湯気を鏡に当て、ルーペで観察する
  • 鏡の表面を拭く
  • ストローで約3cm上から水を1滴落とす

実験③は鏡表面に塗るものでの曇り方や水滴の状態の違いを調べる実験です。写真を撮る場合はセロハンテープでは分かりにくいので、マスキングテープなどを使うとよいでしょう。ストローから落とす水がおよそ同量になるように、気をつけてください。

 

記載したもの以外にも、ハンドクリームやボディソープ、酢、みりんなど身近にあるものを使って、曇り方や水滴の違いを観察してみるのもおすすめです。

 

実験の順番は前後して問題ないので、取り組みやすい実験から行っても構いません。

実験からわかること

なぜ鏡はすぐに曇ってしまうのでしょうか。曇っている鏡の表面には小さな水滴がたくさんついていることが、ルーペで観察できたことでしょう。水蒸気、つまり湯気に含まれているときは気体であった水が、鏡表面で液体の水に変化したのです。この現象を理科の世界では、液化と呼びます。

 

鏡表面は本来水を弾かない、つまり丸い水滴がくっつかないのですが、毎日使っているうちに汚れや皮脂などの油が付着します。鏡表面が汚れることで、水を弾く、つまり丸い水滴がくっつくようになるのです。たくさんの小さな水滴により、光が乱反射され、鏡が曇って見えています。

 

鏡が曇らなかったものでは、ストローで落とした水滴が広がったのを観察できたでしょうか。鏡の曇りを防ぐには、水を弾かないように、鏡表面を加工してあげればよいのです。そこでポイントになるのが、界面活性剤になります。鏡表面の曇りを防げたアイテムの成分を確認し、界面活性剤の有無を調査してみましょう。

 

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