定時制高校とは?6つの詳細を知ろう!入試試験方法や勉強内容など 定時制高校とは?6つの詳細を知ろう!入試試験方法や勉強内容など - 2ページ目 (3ページ中) - chokomana
ホーム >

定時制高校とは?6つの詳細を知ろう!入試試験方法や勉強内容など

定時制高校とは?6つの詳細を知ろう!入試試験方法や勉強内容など

定時制高校には以下のような各種制度が認められています。

1つ目は「技能連携制度」です。この制度は、定時制高校に通う生徒が、都道府県の教育委員会が指定した技能教育施設にて教育を受けている場合に、そこでの学習を高校の教科における履修の一部として見なすことができる制度となります。

2つ目は「定通併修制度」です。この制度は、定時制高校に通う生徒が、自校あるいは他校の通信制課程において一部の科目の単位を修得した場合に、その習得した単位を卒業に必要な単位に含めることができる制度です。

出典:定時制・通信制課程について|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/047/siryo/__icsFiles/afieldfile/2011/12/15/1313846_03.pdf

4:定時制高校の勉強内容

普通科の定時制高校では、全日制高校の普通科で学ぶ教科と同じ内容を学習します。学校によっては、就職をめざす生徒にむけて商業科目等を学べる場合もあり、簿記などの資格取得に向けた科目などが用意されている学校もあります。

学校によって共通しているのは基礎基本をわかりやすく教えてくれる点です。定時制高校は様々な事情を抱えた人に広く門戸の開かれている学校ですので、基礎からじっくりと学びたい人に応える授業内容となっています。

一方、大学への進学を目指している人には、基礎基本に重点を置いた学習はデメリットとなる可能性もあります。大学受験に不足した学力を補うために定時制高校と合わせて、予備校等に通うことも選択肢の1つです。

5:通学頻度は?

定時制高校は全日制高校と同じく基本的に毎日通学します。授業の他に、ホームルームの時間が設けられていたり、授業後には生徒会活動や部活動なども行ったりします。

また、学校によって修学旅行や学校祭、球技大会などの学校行事も充実していますので、通学頻度の少ない通信制高校とは異なり、全日制高校にイメージするようなクラスメイトたちと一緒に過ごす高校生活を送ることができるでしょう。

6:学費はどのくらいかかるの?

公立の定時制高校でかかる学費は公立の全日制高校と同程度の金額といえます。学費として支払いが必要なものには、授業料のほかに入学金や学校ごとに設定されている学校徴収金額も含まれます。

例として東京都の学費を詳しく見ていきましょう。入学金は約2,100円、授業料は学年制で年額約32,400円、単位制で1単位当たり約1,740円となっています。学校徴収金額は学校によって差があるため一概には言えませんが、目安としては約10万円前後です。

これに加えて給食がある学校では給食費の支払いも発生します。給食費に関して詳しくは後述いたします。

出典:定時制課程とは|東京都教育委員会
参照:https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/archives/exam/files/pamphlet2020_parttime/04.pdf

定時制高校の保護者が知っておくべき3つのポイント

お子様の進路として定時制高校をお考えの保護者の方に、知っておいていただきたいポイントが3つあります。

定時制高校でかかる費用についてや、定時制高校に向いている人についてもあわせて理解し、お子様の進路として定時制高校が適しているかどうかを確認しましょう。

1:高等学校就学支援金制度を活用できる

定時制高校への通学にかかる授業料の支払いには「高等学校就学支援金制度」を活用することができます。この制度を活用することによって、就学支援金が生徒の授業料として学校に支給されるため、生徒が授業料を納める必要はなくなり、授業料が無料となります。

この制度は定時制高校に限らず、全日制・通信制高校にも適用されており全国の約8割の生徒が利用している制度です。

制度を活用するには所得等の要件があり、おおよその目安として年収910万円未満の世帯が支給の対象となっています。しかし、所得以外にも条件があるため支給対象として認められるかどうかしっかりと確認しましょう。

出典:高校生等への修学支援|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342674.htm

2:定時制高校には給食があるので給食費がかかる

定時制高校には給食がありますので、給食を食べる生徒は学費とは別に給食費がかかります。

給食については各学校によって違いがあり、予約制としている学校もあれば、原則全員が食堂に集まって一緒に食べるというルールを設けている学校もあります。志望する学校によって変わってきますので確認を取りましょう。

また、予約制としている学校では1食400円前後で食べられる学校が多くなっています。全員が学校で給食を摂ることを基本としている学校では月額5,000円前後が目安となっています。

3:定時制高校に向いている学生とは

全日制高校とはちがった特徴をもつ定時制高校だからこそ、向いている学生がいます。どのような環境におかれている人、どのような意思を持った人が定時制高校に向いているのかを考えてみましょう。

明確な夢やビジョンを持っている

保護者の方の中には定時制高校に対してネガティブなイメージを持たれている方もいらっしゃいますが、明確な夢やビジョンを持っているが故に自主的に定時制高校を選んで入学している生徒もいます。

自らの夢やビジョンを追いかけながら高校卒業の資格を得るには、授業のスケジュールがきちんと決まっている全日制高校だと都合があわないという生徒もいます。そのような人にとって自由度の高い定時制高校は、拘束時間が少ないという点でもメリットとなり得るでしょう。

実際に高校に通って高校生活を送りたいと思っている

定時制高校は基本的に毎日学校に通いますので、通学頻度の少ない通信制高校とは違ってクラスメイトや友人に囲まれた高校生活を送ることができます。

授業後には部活動や生徒会活動の時間が設けられていたり、様々な学校行事も用意されていたりします。通信制高校と迷われている方はこういった点も判断材料となることでしょう。

関連記事一覧

関連記事一覧へ