私立高校での学力特待生の選考方法とは?免除される費用についても紹介
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2021.02.05
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特待生制度とはどんなものなのか
私立高校のイメージとして、学費や入学金が高いという印象がある方も多いのではないでしょうか。
施設や設備の整った私立高校は、公立高校よりも学費などの面での負担が大きくなります。そのため保護者やお子さんが私立高校への進学を望んでも、選択肢から外してしまうことも少なくありません。
そこで、私立高校には特待生制度というものがあります。
特待生制度とは、高校の学費や入学金などが免除もしくは減額される制度です。この特待生制度を利用できれば、金銭的な負担が大幅に少なくなるので、私立高校への進学も前向きに考えられます。
意味のある高校生活を送るために、特待生制度について詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
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特待生制度は奨学金制度とどう違う?
特待生制度と奨学金はよく似ていて混同されがちですが、実は違う制度で大きな違いがあります。
特待生制度と奨学金の大きな違いは、後でお金を返すどうかです。
特待生制度は学費などが免除もしくは減額される仕組みです。それに対して奨学金は主に貸与型であり、無利子・低利子のローンでお金を借りる形で、後で分割してお金を返す仕組みです。ただし、奨学金にも給付型があり、この場合は後でお金を返す必要はありません。
さらに審査をおこなう団体にも違いがあります。特待生制度は高校側が審査選定して特待生を決定します。一方で奨学金は、学校の他に公的機関やNPO団体などが審査選定して、奨学金を受ける生徒を決定します。
特待生制度は奨学金のように後でお金を返さなくていいので、金銭的な負担は軽くなります。そのため審査条件が厳しい場合が多いので、早めに情報を集めて準備しておきましょう。
私立高校が特待生制度をおこなう理由
特待生制度によって私立高校へ進学するための金銭的な負担が軽くなるのは、保護者側やお子さんにとって、私立高校へ進学する選択肢が選べるので、大きな意味があります。
では、学費などを免除する私立高校側にとって何か理由はあるのでしょうか。
実は私立高校が特待生制度をおこなう理由は、大学進学実績を上げるためと、進学クラスレベルの生徒を集めるためです。
なぜなら、私立高校の運営は国や自治体ではなく一般企業が母体なので、いわゆる経営努力をしなければならないからです。学校を運営するためには十分な生徒数を確保する必要があり、それに欠かせないのが大学進学実績なのです。
一般企業が母体ではない公立高校には特待生制度がほとんどなく、その代わりに金銭面で不安のあるご家庭は奨学金を利用できます。
大学への進学実績を上げるため
私立高校が特待生制度をおこなう意味の1つとして、なぜ学校側は大学への進学実績を上げる必要があるのでしょうか。
実は大学への進学実績を上げると、生徒をより多く集められるのです。
それは、受験生が大学への進学を視野に入れて高校選びをする時に、高校の大学への進学実績を参考にするためです。多くの生徒が大学へ進学しているという実績があると、その高校へ入学すれば大学に合格しやすいという目安になります。
ですので、特待生制度で学校の大学への進学実績が上がると、実績が上がる前よりも生徒が多く集まるようになり、学校側は安定して円滑な運営ができます。
大学進学できるレベルの生徒を集めるため
大学への進学実績を上げるには、まず大学進学ができるレベルの生徒に入学してもらうことが不可欠です。
しかし大学進学クラスレベルの優秀な生徒でも、学費などの高さのために、私立高校を進学先の選択肢から外してしまうことがあります。
そこで、特待生制度で学費などを免除もしくは減額することで、進学クラスレベルの生徒を集め、大学への進学実績を上げるのです。
このように特待生制度は、学校側にとっても生徒側にとっても、お互いに意味のある制度といえます。
私立高校での学力特待生選考方法3つ
特待生の種類は私立高校によって変わり、学力を選考基準にしているものから、スポーツ方面、芸術方面の能力を選考基準にしているものなど多々あります。ここでは学力を選考基準にしている特待生選考方法について説明します。
私立高校の学力特待生選考方法は3つあり、高校の入試結果・中学の内申書・高校在学中の成績、これらのどれか1つを基準にします。選考の時期がそれぞれ異なりますので、1つずつ詳しく見ていきましょう。
1:高校入試の結果から特待生を選考する
学力特待生の選考の1つとして、推薦や一般などの高校入試の結果によって選ぶ方法があります。
私立高校の入試形式は、主に推薦入試と一般入試に分かれています。さらに特待用の入試をおこなうこともあります。それらの入試結果から、大学進学を狙える特待生として選ばれます。
高校によっては、推薦入試だけが特待生の対象になったり、一般入試だけが対象になったりする場合もあります。英検などの検定結果も基準になることがあるので、事前に高校の募集要項を確認しておきましょう。
特待生に選ばれるかどうかは、入試が終わった後に決定します。そのため、確実に特待生制度を利用できるわけではないので注意が必要です。
2:中学校の内申書をもとに特待生を選考する
在籍中学校での3年生2学期時点での内申書をもとにして、特待生の選考をする方法もあります。
内申書のうち成績である内申点を基準にする場合は、主要5教科での判定や、副教科を含めた9教科での判定をすることになります。いずれも大学進学を視野に入れて、かなり高水準の成績が選考基準になるため、早い時点からの内申点対策が必要となります。
内申点の平均である評定平均を基準にする場合や、内申点の合計数を基準にする場合もありますので、必ずその高校の募集要項を確認しましょう。
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