水とコップで楽器を作って演奏してみよう!実験方法について紹介

「家にあるものですぐにできる簡単な実験ってないの?」
「低学年の子供と安全にできる実験が知りたい」
「夏休み遊んでばかりでなく、楽しい実験に親子でチャレンジしてみたい」
子供と取り組みやすい、準備物が少なくて難しくない実験を探していませんか。

 

本記事では、水を使って楽器をつくる実験を紹介しています。コップと棒があれば、すぐにでも取り組める実験です。子供だけでも安全に行えるので、忙しい保護者の方やはじめて親子で実験したい方におすすめです。

この実験を通して、実験する楽しさや新しい発見の楽しさを感じることでしょう。水の楽器での演奏を通して、音楽に興味を持つ子もいるのではないでしょうか。実験道具を新しく用意せずに挑戦できる簡単な内容ですので、ぜひ親子で実験してみてください。

 

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実験に必要なもの・環境・準備

  • 同じ形・大きさのガラスのコップ3~8個
  • リコーダーやピアノなど

ドレミファソラシドと音階を作るなら、ガラスのコップを8個用意してください。同じコップがたくさん用意できない場合でも、ドレミの3つの音が作れるように、最低3つはコップを用意するとよいでしょう。ガラスは透明なものの方が、目で見て水の量を確認しやすいのでおすすめです。

 

コップを叩いて音を出すための棒は、木やプラスチックなど、どのような材質でも構いません。子供が使いやすいものを用意してあげてください。

実験の方法・手順

  • 基本となるドの音から作る
  • コップに水を入れ、棒で側面を叩く
  • 水を増減させ、ドの音になるように調整する
  • ドの音が作れたら、レミファソラシドと次の音を同様に作っていく

音程を調整するのは、難しい場合もあります。きちんとドの音を作ろうとするより、次の音程が高くなるように作ろう、といったように音作りを心がけると、実験を楽しめるでしょう。

 

音を高くするには、水の量が多くなるのか少なくなるのか予想してみるのもおすすめです。予想した内容をふまえ実験結果をまとめるとよいでしょう。コップによっては、目視で水の量の差が確認しにくいこともあります。その場合には、定規を使って高さを測ったり計量カップで嵩を量ったりしてみてください。

 

音程が作れた場合には、水の楽器で簡単な曲を演奏してみましょう。8音階すべてを使う曲では、どんぐりころころがおすすめです。音程が作れなかった場合や少ない音しか作れなかった場合でも、他の楽器や歌声に合わせて、水の楽器で音を出して音楽を楽しんでみてもよいでしょう。

実験からわかること(解説)

コップに入っている水の量の違いによって、奏でられる音が異なります。なぜ水の量が違うと、音が変わってくるのでしょうか。これは、振動により音が伝わる、という音の性質が関係しています。

 

そもそも音は、何もない状態、つまり真空では聞こえません。真空中では振動するものがなく、音が伝わらないのです。今回の実験では、コップを叩き振動させることで音が伝わっています。さらに水の量を変えることで、コップの振動が変化し、音程が違って聞こえていました。

 

では、なぜ水が少ない方が、高い音が出たのでしょうか。今回の実験での水の役割は、コップの振動を抑えることです。つまり水の量が多い方がコップの振動が小さく、水の量が少ない方がコップの振動が大きくなります。

 

音の性質を学ぶまで理解は難しいでしょう。音には高い音ほど振動数が大きいという性質があります。そのため、水の量が少なくなるほど振動が大きくなり、高い音が出るようになるのです。

まとめ方

実験をまとめる際には、なぜこの実験をしようと思ったか、準備方法、自分の予想、実験結果、わかったことを順番に見出しをつけて書いていきましょう。今回の水で楽器を作る実験では、演奏している動画を添付するとより実験結果が伝わりやすいのではないでしょうか。

 

実験結果には写真だけでなく、音の高さと水の量を表にするなどしてまとめると見やすくなるでしょう。小学生低学年であれば、水の量が少ないほど音が高くなった、といったまとめ方で十分です。高学年であれば、なぜ水の量によって音の高さが変化するのか、自分なりに調べてまとめてみましょう。

※実験は安全性に十分配慮して行ってください。実験結果が記事と異なる場合でも弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。