塩を使って卵を水で浮かせよう!実験方法について紹介
嬉しい楽しい夏休み!思いっきり遊ばせてあげたいと思いつつも、夏休みの宿題が気になりますよね。ドリルや作文、などに加えて、自由研究という宿題がある学校も多いでしょう。
自由研究ってなかなかやっかいなものです。何を調べようか考えたり、そのための材料や必要な道具を用意したり手間暇がかかります。長いと思っていた夏休みも気づくと終わりが見えてきて、自由研究が終わっていなくて焦ることも多いのではないでしょうか。
この記事では、家庭にもあるものを使って塩水で卵を浮かせる実験方法を紹介します。記事を読むことで、どれくらいの塩水を作れば卵が浮くのか、それはなぜだろうと考える力が身に付くでしょう。
卵が浮く仕組みを調べてみたり、家庭にある他の調味料を色々試して発展させていったり、どんどん世界が広がります。ぜひ自由研究の参考にしてみてください。
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目次
塩水に卵は浮く?
ここでは、どれくらいの濃度の塩水で卵が浮くのか実験します。
透明なコップの中に水を入れ、そこに塩を少しずつ量を変えて溶かし、実際に卵を入れてみます。今回は室温で実験し、卵は全てMサイズのゆで卵を使用します。水は水道水を使いました。
はたして本当に塩水で卵は浮くのでしょうか?
実験に必要なもの・環境・準備
塩は水に溶けると無色透明になります。今回少しずつ塩の量を変えて実験しようとしているのですが、溶けてしまった後はどの程度塩が入っているのか区別がつきません。
間違いを防ぐためにも、最初にカップに油性マジックで水と塩の量を記載しておきます。また溶け残りがあると濃度が変わってしまうので、しっかり最後まで塩を溶かし切ることも重要です。
卵を実験に使う時には、生卵ではなくゆで卵を使用した方が安心です。理由は、万が一落としてしまった時に生卵だと掃除に手間がかかります。また、卵の殻には、サルモネラ菌が付着している場合があります。
サルモネラ菌が体内に入るのを防ぐためにも加熱処理したゆで卵を使用した方が安心と言えます。もし、生卵を使用する場合は、卵を触った後にしっかり石鹸で手を洗うようにしましょう。
さらに、水を使用するので濡れても問題のない場所で行ってください。
- 卵
- 水
- 塩
- 軽量カップ
- 透明プラカップ
- キッチンスケール
- マドラー(割り箸で代用)
- 油性マジック
実験の方法・手順
- コップを4個用意する。①水100mL、②水100mL・塩5g、③水100mL・塩10g、④水100mL・塩15gと黒マジックで記入する。
- 記入した通りに水と塩を入れてよく溶かす。
- 卵をそっと入れてみる。
- もし、全て終わっても卵が浮かない場合は、5gずつ塩を追加して試す。
まず、キッチンスケールを使用して塩を5g・10g・15gとはかり、それぞれコップに入れます。次に全てのコップに水を100mLずつ入れて、塩を完全に溶かすようにマドラーで混ぜましょう。
5gの塩はわりとすぐ溶けますが、10g、15gと増えていくにつれて徐々に時間がかかります。溶かしている途中は水が白く濁りますが、全て溶けると無色透明になります。繰り返しになりますが、塩を完全に溶かすことが大事です。
実験からわかること
左から、①水100m、②水100mL・塩5g、③水100mL・塩10g、④水100mL・塩15gと並べてあります。さて、いかがでしょうか?
④の水100mL・塩15gに入れた卵が浮いているのがわかります。塩水に卵は浮くことが実験で証明されました。もちろん、②や③の卵は浮いていないので、塩水だったら全て浮くわけではありません。ある程度濃い塩水では卵は浮くのです。
それにはものの重さと浮力が関係しています。卵は水よりも重いので水に入れた卵は沈みます。しかし、塩を溶かしていくとその分だけ徐々に重い水(塩水)になります。
卵より塩水が重くなった時点で卵が浮くというわけです。