色が変わる飲み物があるって本当?ハーブティーや黒豆ジュースで実験しよう
「夏休みの子供の自由研究で、何をやったら良いのか分からない」
「何日間もかけて観察や実験をする時間がない」
「家で簡単にできて、子供も楽しめる実験が良い」
夏休み中、こんなお悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。
この記事では、小学校3・4年生向けの1日で出来る簡単な実験をご紹介します。
ハーブティーや黒豆ジュースなどの実際の飲み物を使用し、ある物を加えると一瞬で飲み物の色が変わるので、視覚的にも楽しめる実験です。
1日で出来る実験内容ですが、しっかりと原因を考察すれば立派な自由研究になるでしょう。
家で簡単にできる内容になっていますので、夏休みの自由研究のテーマにお悩みの保護者の方は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
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目次
色が変わる飲み物があるって本当?
黒豆を煮て作った黒豆ジュースやハーブティーに、お酢やレモン汁を入れると飲み物の色が変わる実験をご紹介します。
ハーブティーの中でも、色が変わるものと変わらないものがありますので、色々と試してみるのも面白いです。
お子様も楽しめる内容で、実験することや理科という科目に興味を持つきっかけになる可能性もあります。
夏休みの自由研究として行っても十分な内容です。
家でできる簡単で面白い実験テーマをお探しの方は、是非ご一読下さい。
実験に必要なもの・環境・準備
実験に必要なものは、こちらです。
- 黒豆 30g
- 水 300cc
- 砂糖 100g
- 酢 大さじ3
- 鍋
- ザル
- ボウル
- 色の変化が見やすいコップ
- ハーブティー(ラベンダー、もしくはマローブルー)
- ポット、もしくは茶こし(ティーバッグを使うのであれば不要)
- 色の変化が見やすいコップ
- お湯
- レモン
実験の方法・手順
- 黒豆と水を鍋に入れて、ふたをして火にかける
- 沸騰したら弱火で25分程度煮る
- ザルとボウルを使って煮汁だけ取り出し、煮汁をコップに移す
- 煮汁に砂糖を加えて溶かす
- 煮汁の色を観察(スケッチや写真に残すなど)した後、お酢を加える
- 茶葉(もしくはティーバッグ)をポットや茶こしに入れ、上から熱湯を注ぐ
- 2分程度おき、お茶の色がしっかり出たらコップに注ぐ
- 出来上がったお茶の色を観察(スケッチや写真に残すなど)した後、レモン汁を加える
火を使う部分や、熱湯を扱う部分は大人の方が一緒に行って下さい。
完成した黒豆ジュースを飲む場合は、冷蔵庫で冷やし、水や炭酸水で4~5倍に薄めて飲みましょう。
実験からわかること
黒豆ジュースのほうは、お酢を加えると一瞬で色が変わり、我が家の子供も驚いていました。
黒豆を煮ている時から、真っ黒の煮汁が出てくることを興味津々で見ていましたが、それが今度は赤くなったので更に面白かったようです。
飲み物の色が変わったのは、黒豆に含まれるアントシアニンという色素が関係しています。
アントシアニンは酸性の時に赤くなる性質があります。
そのため、酸性であるお酢を入れることで反応が起き、黒っぽかった黒豆ジュースが赤く変わったのです。
ハーブティーの実験は、我が家ではローズヒップティーを用いて行いました。
しかし、目で見て分かるような色の変化はありませんでした。
ローズヒップティーに含まれるアントシアニンの量が少なかったことや、もともと赤っぽいお茶だったため、酸性の反応が起こって赤くなっても変化が見えにくかったことが原因だと考えられます。
ラベンダーティーやマローブルーティーはアントシアニンが含まれていますし、最初は青っぽい色のお茶ですので、レモン汁を入れた時にピンク色に変わる様子が観察できると予測されます。
気になる方は是非試してみて下さい。
飲み物の色が変わった原因を考察すること、もしくは変わらなかった原因を考察することも、よい経験になるでしょう。