磁石につくものとつかないものの違いとは?実験をして調べてみよう

「金属のバーに磁石でメモを貼ろうとしたのに、なぜか磁石がつかない」
「マグネットがつく壁とつかない壁があるのはどうして?」
このように、磁石やマグネットがついたりつかなかったりすることを不思議に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、理科の知識がなくても簡単にできる磁石の実験を紹介します。記事を読み、身の回りにあるものに磁石を当てて、「磁石がつくもの」「磁石がつかないもの」を調べていくことで、小学校低学年の子どもでも無理なく行える自由研究ができるでしょう。

手間が掛からず時間や場所も問わない実験で、磁石さえ用意できればすぐに取り掛かれるため、一日で終わる自由研究のテーマを探している方にもおすすめです。

休日や夏休みに子どもと一緒に楽しめる実験を知りたい保護者の方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

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実験に必要なもの・環境・準備

この実験で準備するものは、磁石1個と、磁石がつくかつかないかを調べる対象物のみです。

磁石にはさまざまな形がありますが、どの形でもかまいません。子どもの手で持ちやすいU字型やI字型のものを使うと、より実験がしやすいでしょう。

対象物は、生活雑貨やキッチングッズ、文房具、おもちゃなど身の回りにあるものの中からたくさん見つけることができます。

ただし、電子機器やICカードに磁石を当てると故障の原因になる可能性があるため、対象物は保護者も一緒に確認しながら選ぶようにしてください。

この実験は室内でも屋外でもできます。実験の時間帯も問わないため、自由なタイミングで行いましょう。

  • 磁石
  • 磁石がつきそうなもの (空き缶、フォーク、スプーン、はさみ、クリップ、硬貨など)

実験の方法・手順

  • 予想を立てる
  • 対象物に磁石をつけて、つくかどうか検証する

まず、対象物のうちどれが磁石につくのか事前に予想を立てます。

次に、用意した対象物に実際に磁石を当ててみて、つくかどうかを1つずつ検証していきましょう。その際、最初に立てた予想と結果をメモしておいて一覧表にすると、自由研究のまとめに役立ちます。

磁石は金属につくというイメージがまだない子どもの場合は、対象物にあえて木や紙、プラスチックといった、金属ではないことがわかりやすいものを加えておくと、磁石の性質を理解しやすくなるでしょう。

実験からわかること

同じ缶でも、スチール缶には磁石がつきますが、アルミ缶にはつきません。フォークやナイフを何本か並べて順に磁石を当ててみると、似たように見えるものでもつくものとつかないものがあることがわかります。

たとえば、日本の硬貨はアルミや銅などでできているため、磁石がつくものは1つもありませんでした。

磁石は「鉄」でできたものによくつきます。今回の実験では、見た目は「鉄」と同じように見えても、アルミや銅といった別の金属や、金属風に塗装されたプラスチックなどでできたものには磁石がつかないということが学べます。

子どもが磁石の働きや物の材質について興味を持つ様子が見られたら、図書館やインターネットを使った調べ学習を加えて知識を深めるのも良いでしょう。実験の予想・結果の一覧表と共にまとめれば、立派な自由研究になります。

また、室内で簡単にできる実験ですが、屋外で行うのもおすすめです。公園やキャンプなどに出かける際に磁石を持っていき、砂場や鉄棒、ブランコ、水道の蛇口、テント、バーベキュー用品などで試してみるのも面白いでしょう。

自分が立てた予想と結果に一喜一憂しながら、ゲーム感覚で行える実験です。磁石を片手に、これはつくかな、あれはつくかな、と子どもと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

※実験は安全性に十分配慮して行ってください。実験結果が記事と異なる場合でも弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。