割れないシャボン玉を作ってみよう!必要な材料や実験手順を紹介
「理科に関連した自由研究を子どもにさせたい」
「休日に遊びながら勉強に繋がるようなことをしたい」
「割れないシャボン玉って作れるの?」
保護者の人なかには、近づいてきた長期休暇に対して、前述のようなことを考えている人も多いでしょう。
本記事では、幼少期に遊んだ経験がある人が多いシャボン玉を、割れにくくするにはどうしたらいいのかを検証していきましょう。
身近な材料を使って、手の平に乗せることができる割れないシャボン玉を手作りしていきます。自宅の庭やベランダなどで実験できるため、親子で一緒に楽しく行えるでしょう。
理科に子どもが興味を持てるように、親子で割れないシャボン玉の実験を通して、どういった化学の力が働いているのか、研究してみてください。
▼この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます。
目次
割れにくいシャボン玉を作ってみよう
老若男女問わず、世代を超えて楽しめるのがシャボン玉です。シャボン玉で遊んだことがある人が必ず経験するのが、せっかく作ったのに風に飛ばされて割れてしまうことでしょう。この記事の実験ではシャボン玉の材料にある工夫をするだけで、割れにくいシャボン玉が作れます。
シャボン液に使う材料は水、台所用洗剤、洗濯のり、砂糖です。洗濯のりはドラッグストアや100円ショップで購入できます。
シャボン玉が割れてしまうのは、空気に触れることで乾燥させて水分がなくなってしまうことが原因と言われています。どうしたらシャボン玉が割れにくくなるのか、材料の配合割合を変えながら、考えていきましょう。
シャボン玉を作る時に必要なもの・環境・準備
手作りシャボン液の材料はドラッグストアで購入できるものが多いです。水は精製水、洗剤は界面活性剤が含まれているもの、洗濯のりはPVA(ポリビニルアルコール)と表示されている弱酸性の商品、砂糖はグラニュー糖があると作りやすいですが、近所で販売されてない場合は身近にあるものを使うことで代用可能です。
また、大きな割れにくいシャボン玉を作りたい場合は、針金ハンガーを変形させて、大きな円を作り糸を巻き付けます。手に乗せたい場合は軍手を使用すると乗せやすくなるでしょう。
必要なものと容量を表に一覧にしてまとめたものを後述します。一覧を参考にチャレンジしてみてください。
材料名 | 必要量 | 備考 |
---|---|---|
水(精製水) | 400ml | シャボン液の材料 |
台所用洗剤 | 50ml | シャボン液の材料 |
洗濯のり | 50ml | シャボン液の材料 |
砂糖 | 大さじ1 | シャボン液の材料 |
計量カップ | 1つ | シャボン液を入れる容器 |
針金ハンガー | 1つ | 大きなシャボン玉を作る道具 |
糸 | 1つ | 大きなシャボン玉を作る道具 |
軍手 | 1セット | シャボン玉を手のひらに乗せる |
ストロー | 1つ | シャボン玉を飛ばすのに使用 |
はさみ | 1つ | ストローに切り込みを入れるのに使用 |
たらい | 1つ | 大きなシャボン玉をつくる道具 |
シャボン玉を作る方法・手順
ここからはシャボン液の作り方と実験の手順を紹介していきます。
シャボン液を作っていきましょう。水と砂糖を砂糖の溶け残りがないように混ぜ合わせます。溶け残りがあると、割れないシャボン玉は作れなくなるため気を付けてください。洗濯のりと洗剤を入れて混ぜます。混ぜすぎると泡だらけになってしまうため、注意しましょう。
シャボン液をつけていきます。シャボン液をつける道具は、市販の吹き具でもストローでも可能です。液を付ける道具を近づけ、数秒数えてから優しく持ち上げましょう。
実験の最中に目に泡が入らないように注意してください。
- 割れないシャボン液を作る
- 針金ハンガーを変形させる
- ストローの先端に切り込みを入れて花びらになるように広げる
- シャボン液を針金ハンガーやストローにつけてシャボン玉を飛ばす
- 割れにくくなるようにシャボン液の材料の配合を調整する
- 上手くいった配合の割合の記録をつけながら前述を繰り返す
結果からわかること
通常のシャボン玉が割れてしまうのは、膜の水分が乾燥や埃などにぶつかることにより蒸発してしまうためです。
洗濯のりに含まれるポリビニルアルコールが増粘剤の役割を果たし、シャボン液を蒸発から守っています。また、砂糖に水分との親水性により水分を吸着して蒸発を防いでいるため、割れにくいシャボン玉が作ることができます。
配合する量を変化させることによって、割れるまでの時間を伸ばしたり衝撃への耐久度も変わるため、作業期間に余裕があれば、チェックシートを作り実験するのもおすすめです。親子で一緒にシャボン玉に触れるという貴重な実験を楽しんでみてください。