アリの巣を観察しよう!必要なものや手順について解説
「自由研究って何をすればいいの?」
「子供が興味を持ってできる研究テーマって何?」
「生き物に関する研究をしてみたいけど、難しそう。」
このように考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、子供にとって身近な昆虫であるアリの巣作りの様子を観察する方法を紹介しています。
この記事を読むことで、アリの巣作りの観察方法、観察のために準備するもの、観察の際の注意点などがわかります。アリの観察は、毎日の変化が目に見えてわかるため、楽しく取り組める自由研究のひとつではないでしょうか。
自由研究を何にすればいいか迷っている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
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目次
アリの巣作りの様子を観察しよう
透明の瓶やアクリルケースなどを用意し、そこに土を入れてアリの観察ケースを作ります。公園などでアリを捕まえて、用意した観察ケースにアリを入れます。
ケースにアリが入ったら飼育環境を整えましょう。アリにエサを与え、エサをあげるタイミングでケースの空気の入れ替えも行います。土が乾いていたらスポイトなどを使って水で湿らせてあげることも必要です。
このようにアリが元気に活動できる環境ができたら、アリが巣を掘り出すのを待って観察を開始しましょう。
観察に必要なもの・環境・準備
- 透明な瓶やケース(市販の観察キットでも可)
- 土
- エサ(砂糖水、はちみつ、昆虫ゼリーなど)
- スポイト、きりふき
アリを飼育する観察ケースを準備しましょう。
アリの巣の様子が見えるように透明の瓶やケースを用意し、そこに土を入れます。
土は、アリが巣を作っている場所の土、もしくはホームセンターなどで売られている珪砂や水槽用の砂などを使いましょう。
自分で準備するのが大変だという方は、市販の観察キットがあるのでそれを利用すると良いでしょう。観察キットにはケースや土など、アリ以外の必要なものが揃っているのでとても便利です。
アリを捕まえます。捕まえるには次のような方法があります。
・エサでおびき寄せる
・割りばしやティッシュを使う
ここで注意したいのは、同じ種類、同じ巣のアリを捕まえるということです。別の巣のアリを混ぜるとケンカをしてしまいます。
また、アリは弱い生き物なので捕まえるときに、手で強くつかまないようにしましょう。
ある程度の数がいないとアリは巣を作らないため、10~15匹くらいが良いでしょう。働きアリだけでも巣を作るので、女王アリがいなくても問題はありません。
アリを採集できたら、観察ケースに入れましょう。土が乾燥しないよう、スポイトやきりふきで定期的に水をかけ、環境を整えてください。エサも忘れずに与えます。砂糖水、はちみつ、昆虫ゼリーなどが手軽で良いでしょう。
観察の方法・手順
- 毎日、時間を決めて観察を記録する
- 巣の変化を写真に撮る
- アリの行動を観察する
- エサに関する実験を行う
準備が完了したら観察記録をつけます。観察記録は時間を決めて毎日つけると良いでしょう。朝、昼、夜、それぞれの時間によるアリの動きの違いに注目してみましょう。
一旦アリが巣を掘り始めれば、日に日に巣の形は変わっていきます。全体の様子を写真に残しておくと巣の変化がわかりやすいでしょう。
アリが巣を掘り進めるのを観察すると同時に、行動もよく見てみましょう。アリの行動の特徴として、グルーミングやエサの口移しなどがあります。どんなときにこの行動が行われるのか、観察してみましょう。
エサを与えるときに、アリが何を好むのか実験することもできます。果物、お菓子、肉など、いろいろなものを与えて試してみましょう。
観察結果からわかること
観察すると、アリの活動の傾向が見えてきます。昼間の方が活発に動く個体が多く、夜は多くがおとなしくしています。
すべてのアリが常に動いているわけではありません。働いているアリがいる一方、必ず休んでいるアリがいるということもわかります。きちんと飼育をすれば、アリはいくつにも枝分かれした巣を作ってくれます。
普段目にすることのないアリの巣を観察することは、新鮮な体験になるでしょう。毎日の変化を楽しみに、親子で一緒に観察をしてみるのはいかがでしょうか。