打ち水の効果は?涼しくなる仕組みを知ろう!

「打ち水は本当に涼しくなるの?」
「なぜ、昔の日本では打ち水が行われたのだろう」
「打ち水の効果的な時間帯や気温について知りたい」
家族で在宅している時間が増える長期休暇期間は、エアコン等の長時間利用を避けられません。電気代の節約を考えた時、暑さ対策で打ち水を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、打ち水の効果について疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、打ち水についてどのような効果があるのか基礎知識を紹介しています。

この記事を読むことで体感温度や気温はどのように変化するのか、家族で体感しながら理解することができます。

本記事を参考に子どもと一緒に実験し、本当に打ち水をすると涼しくなるのか試してみてください。

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打ち水の効果って何だろう?

なぜ打ち水をすると体感温度や気温が下がるのか、気になる方もいるでしょう。打ち水とは、冷えた水を撒くことで、水分が蒸発する際に周囲の熱を奪う特性を利用したものです。

今回の実験では、打ち水の効果を調べるため様々な時間帯に水を撒き、それぞれ一定時間後に地面の表面温度を計測して、その変化を記録しました。

打ち水の前後でどのような変化が起こるのか、保護者も子どもと一緒に考えながら実験してみましょう。

実験に必要なもの・環境・準備

実験に必要なものは、水、2Lのペットボトル6本、温度計です。

お湯やぬるま湯で打ち水をすると、周囲の温度を上げてしまいます。打ち水に使用する水は、お風呂の残り湯を冷ましたものや雨水を溜めたもの、水道水など、冷たい水を用意してください。また、自宅に温度計がない場合は、スマートフォンの温度計アプリを使用して計測することができます。

実験は自宅の庭やベランダなどで行えますが、推奨するのはコンクリートの地面です。実験場所がマンションの場合は、下の階に住んでいるひとに迷惑がかからないよう、防水加工を確認しましょう。

実験に必要なもの 個数
ペットボトル 6本
12L
温度計 1個

実験の方法・手順

  1. 2Lのペットボトルに常温以下の冷えた水を入れる
  2. 2Lのペットボトルの水を6本用意する
  3. 畳一畳分のスペースにペットボトルの水を2本程度撒く
  4. 15分後と30分後に温度の変化を温度計で計測し記録する
  5. 1回目の計測を行った方法で別の時間帯で計測し記録する
  6. 合計3回行い、時間帯による温度の変化の比較を行いレポート用紙に記述する

実験前、2Lのペットボトル6本に冷えているお風呂の残り湯や水道水を入れて、日陰に準備しておきます。今回は比較実験をするので、コンクリートの地面が畳一畳分あり、障害物がない場所を調査エリアにしましょう。

畳一畳分の調査エリアにペットボトル2本分の水を撒き、15分後と30分後に水を撒いたところと撒いていないところの温度を計測し、比較を行います。計測時に写真を撮影しておくと、レポートをまとめやすくなるでしょう。

時間帯を変えて、同じことを繰り返します。ペットボトルの水を使い切るまで続けましょう。

実験からわかること

打ち水の効果を調べる実験について、楽しんで取り組めるようお伝えしてきました。打ち水は地面に水をかけることによって、水が蒸発する時に地面の熱を奪い、体感温度を下げます。空調がない時代だからこそ発案された暑さ対策といえるでしょう。

打ち水に冷たい水を使い、水を撒く時間帯に気を付けることで、熱が逃げて地面が冷えました。水を撒く量や、コンクリートと土など地面の素材で比較してみるのもよいでしょう。

打ち水の効果と温暖化などを関連付けて自由研究にすることもできます。様々なことに応用できる打ち水の実験に、ぜひ挑戦してみてください。

※実験は安全性に十分配慮して行ってください。実験結果が記事と異なる場合でも弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。