【小学生向け】自由研究のまとめ方とは?スケッチブックを使うコツや必要な項目を紹介
最初から最後まで自分で考えてやり遂げなければならない自由研究は楽しくもあり難しくもある課題と言えます。研究の過程や結果をまとめていくのは子供にとって大変な作業です。
中には難しい自由研究に挑戦したのにまとめを上手く書けず評価を得られない子供もいるでしょう。もしも子供が自由研究のまとめ方に困っていたら、どのように手助けすればいいのでしょうか。
本記事では小学生でも使いやすいスケッチブックをはじめ、さまざまな用紙を利用した自由研究のまとめ方やまとめに必要な項目、スムーズにまとめるポイントを紹介しています。
記事を読むと紙の大きさに合わせた書き方や見せ方、内容の濃いまとめを作る方法や秘訣を理解できるでしょう。
まとめ方に悩む子供へ的確にアドバイスできる知識を得たい方は、ぜひ記事を役立ててみてください。
▼この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます。
目次
自由研究はまとめ方が重要
自由研究というとどうしても研究内容に重点を置きがちですが、観察や実験などの流れや結果をいかにまとめていくかも重要です。
まとめ方がしっかりしていなければ、どういった研究をし、どのような結果を得たのかうまく伝えられません。
時間や手間をかけて成し遂げた研究について伝えるには構成をしっかり考える必要があります。先生や友達が目にしたときに理解しやすいよう順序立ててまとめていきましょう。
自由研究をスケッチブックにまとめる利点
自由研究のまとめにはさまざまな用紙を利用できます。図工で使うスケッチブックもまとめに活用しやすい用紙の一つです。
書き込めるスペースがたくさんあるスケッチブックを利用すると、見せ方のバリエーションが広がります。特徴を活かして使いこなせるよう、自由研究のまとめにスケッチブックを使う利点について知っておきましょう。
迫力のある見せ方ができる
ノートより大きいスケッチブックを使うと縦横どちらでも自由に使用できるだけでなく見開きの状態でも使え、迫力のある見せ方ができます。広いスペースを活かして大きめに文字を書き絵や写真を入れれば、よりインパクトを与えられるでしょう。
また、紙が厚めのスケッチブックは、鉛筆、色鉛筆以外に裏移りしにくい水性マーカーなどを使って書き込めます。目立たせたい部分に色を使い、わかりやすく仕上げることも可能です。
絵や図に向いている
書き込める部分が多いスケッチブックは、文章とともに絵や図を使ってまとめていきたい場合にも向いています。入れる内容が決まったらどのようにしたらわかりやすいかを意識してレイアウトを考えましょう。
文字だけの説明では理解しにくい内容も、一緒に絵や図を入れると楽しい雰囲気が出て伝わりやすくなります。絵、図、写真とともにタイトルや見出しなど目立たせたい部分を色で強調してみるのもいいでしょう。
自由研究をスケッチブックにまとめるコツ
複数ページがあるスケッチブックは、1ページずつまとめていけるため便利です。まとめる際にひと手間かけると完成度が違ってくるでしょう。
ここでは自由研究をスケッチブックにまとめるコツを5つ紹介します。コツをつかんでより良いまとめに仕上げていきましょう。
目次を確認する
まとめを書くときは、頭に思い浮かべたことをいきなりスケッチブックに書かず、目次を作って内容を確認しましょう。目次があると順を追ってまとめられるようになり、作業がスムーズに進みます。
自由研究の発表時、話す内容に関する情報を先に伝えられるのも目次を入れるメリットです。聞く側は大まかな内容を理解した状態で発表を聞けるため、話が頭に入りやすくなるでしょう。
下書きをする
大切な部分や目立たせたい箇所は下書きしてから書くと安心です。スケッチブックに書く文字は、いつも書いている文字より大きく、失敗すると目立ちます。そのため、下書きのひと手間でキレイに仕上げられるでしょう。
鉛筆で書いたものは失敗しても消しゴムで簡単に消して訂正できます。濃い色のペンならば鉛筆で下書きした上から書くだけでOKです。下書きの鉛筆の跡もほとんど気になりません。
文字にメリハリをつける
文字の大きさを変えてメリハリをつけると同じサイズの文字が並んでいる状態よりも見やすくなるでしょう。すべて同じ大きさで書いてしまうとどこに何がかかれているのか判断しにくいですが、目立たせたい箇所に大きい文字が使われていれば項目の区切りが一目でわかります。
タイトルや見出しを強調させたい場合は、文字の大きさを大きくして色をプラスすると効果的です。
文字のにじみに気をつける
水性ペンの選び方によっては、文字を書いた後で水気を帯びると溶け出して輪郭がぼやけ読みづらくなる可能性があります。水彩絵具と併用する場合には気をつけましょう。
水性のインクに使用されている着色剤は染料か顔料のどちらかです。染物にも使用される染料を使ったインクは水に溶けやすく、化粧品や塗料で使われる顔料を用いたインクは乾燥後、水に濡れてもにじむ心配がありません。
表紙にイラストや写真をつける
イラストや写真を利用して印象的な表紙を作りましょう。表紙には見た方に研究内容に対する興味を抱かせる大事な役目があります。大きめの文字を使ったタイトルと一緒にイラストや写真を入れると、目を引きやすくなるでしょう。
手持ちのマスキングテープや蛍光ペンなどを活用すると文字や写真を引き立てられます。内容とかけ離れないよう注意しながら、かわいい表紙やおしゃれな表紙を作ってみましょう。
自由研究をまとめるのに必要な項目
まとめの内容はどのような自由研究をするかによって違いますが、必要な項目はほぼ同じになります。研究のまとめは項目を挙げて順序良く書くのがポイントです。
ここからは、自由研究のまとめに必要な8つの項目を紹介していきます。研究の過程を思い出しながら一項目ずつ書いていきましょう。
氏名
自由研究のまとめには学年、組、氏名を忘れずに入れましょう。氏名が入っていないと誰が提出したものであるのかわからなくなってしまいます。
氏名を書く場所に決まりはありませんが、研究内容を伝えるタイトルの近くがおすすめです。タイトル近くに書かれていれば誰のまとめなのかすぐに判断できます。
表紙を作った場合には、タイトルよりも下側に入れましょう。文字サイズに注意し、タイトルよりも目立たないようにしてください。
研究テーマやタイトル
まとめる際にまず必要なのは研究のテーマやタイトルです。目から入る最初の情報となるタイトルは見ただけで自由研究の内容を把握できるものが望ましいでしょう。
「○○の実験」「〇〇の観察」といったものよりも、始めるときに感じた疑問点や研究により得た結果を含んだ、目にした方を惹きつけるタイトルがおすすめです。研究内容が伝わりにくくならないよう注意し、好奇心をそそるタイトルを考えましょう。
研究を選んだ理由
タイトルが決まったら、なぜその研究をすることに決めたのか、選んだ理由を書きましょう。子供自身が研究したいと思った動機を書けば良いため、難しく考える必要はありません。テレビや動画を視聴していて気になったなど調べたいと思ったきっかけが理由になります。
研究を選んだ理由はできるだけ詳しく書くようにしましょう。理由を明確に記しておくと途中で内容がぶれてしまったときに振り返れます。
研究の方法・手順
理由を書き終えたら次は研究の方法と手順です。調査する際に使用した材料や道具、研究の内容、研究の具体的な方法、進め方について説明していきましょう。まとめを見た方が同じ実験をできるくらいわかりやすく書くのがポイントです。
手順は短い文章で的確に書きましょう。一つずつ実際の研究風景を撮影した写真や絵を使って解説していくと、文字だけで説明するよりも伝わりやすくなります。
研究の仮説
研究前にはどのような結果になるのか仮説を立てておきます。実験や観察前に仮説を立てると結果がどうなるのかワクワクしながら研究を進められるでしょう。
自由研究のまとめにもどのような仮説を立てたのか書いておきます。実験結果が立てた仮説と違っていても問題ありません。
まとめの中に仮説を含めると仮説通りの結果になるのかならないのか、聞く側は興味が湧いてくるでしょう。
研究の結果
自由研究の発表で山場となる結果は実験や観察、調べた内容をいかに的確に伝えるかが大切です。研究の結果から気づいた点やわかった点、自分の意見もまとめていきます。伝わりやすくなるよう文章以外のものも組み合わせてみましょう。
実験の場合はグラフや図を使用したり表にまとめたりすると見やすく比較もしやすくなります。工場見学などは調べている過程を、観察は経過を写真や絵で示すと様子がよくわかるでしょう。
研究の感想
結果の後には自由研究の感想を入れましょう。感想は研究の結果からわかったことではなく、実験、観察、調べている過程で思ったことを書いていきます。
楽しさや面白い点などポジティブな感想ばかりでなく、苦労した点や反省点についても触れ、次にどのようにしたいかも述べてみましょう。
自由研究のまとめは研究に関する内容がメインです。自分の感想ばかりが目立ってしまわないよう気をつけましょう。
研究の参考にしたもの
まとめの最後には自由研究でどのようなものを参考としたのかを記載しておきましょう。資料として利用した本やWEBサイト、研究のために訪ねた施設や力になってくれた方などすべて書き入れます。
論文を書く際に謝辞という項目を設けて協力者への感謝を表すのと同様、自由研究でもお世話になった方へのお礼の気持ちを伝える言葉を添えておきましょう。
小学生が自由研究をまとめる際のポイント
小学生には成長段階に応じた自由研究の選び方やまとめ方があります。自由研究に慣れていない低学年は、昆虫や植物の観察など日々様子を記録できるものが取り組みやすいでしょう。綴られた大きめの用紙を使い、項目ごとに紙を変えてまとめると発表しやすくなります。
高学年になるとできる自由研究の幅が広がり、まとめる際、視覚的に表現できるようになるでしょう。表現方法を考えていけば独創的に仕上げられます。
スケッチブック以外にまとめる際のポイント
まとめは何を使用してまとめるかによって書き方や見せ方が違います。大きい用紙、小さめの用紙、友達とは違ったユニークな形でまとめる場合のポイントも押さえておきましょう。
ここでは用紙、形態別にまとめる際のポイントを見ていきます。
模造紙にまとめる場合
1枚の大きな紙にまとめる場合はいきなり書き込まず、先にノートなどへ全体のレイアウトを書いておくのがコツです。
模造紙に書きこむときは鉛筆で薄く下書きし、上からなぞって清書するときれいに書けるでしょう。大きなスペースにまっすぐ文字を書くのが難しい場合はマス目入りの模造紙を使います。
タイトルから項目を順に並べるだけでなく、テーマにより地図をメインにした使い方やブロックで分け新聞風に見せることも可能です。
立体の作品としてまとめる場合
自由研究で標本、模型、工作などの立体作品を作成した場合はまとめを添付しましょう。まとめを作って作品と一緒に提出すると自由研究の内容をしっかり伝えられます。
まとめにはタイトル、氏名、作品を作った理由、作り方と手順、完成した作品の紹介、作成中に気づいた点、感想を入れましょう。
作成する過程を写した写真をまとめに含めるとわかりやすくなります。動く工作は動きが分かる写真も撮っておきましょう。
ノートやレポート用紙にまとめる場合
ノートは毎日の観察を記録する日記形式のまとめ、枚数を調整できるレポート用紙は実験結果のまとめなどに向いています。
紙が薄いため、筆記具は裏移りしないタイプを準備します。強調したい箇所に色をつける場合には色鉛筆を使いましょう。
ノートは方眼ノートや決まった様式で書き込める研究記録や、観察用のノートを選ぶと使いやすくなります。なおレポート用紙は提出時、クリアファイルに入れると見やすいでしょう。
自由研究はまとめ方にも工夫をしよう
自由研究はまとめ方次第で評価が変わります。きっちりまとまっていなければすばらしい研究であっても注目を集めるのは難しいでしょう。
研究のまとめは、内容はもちろんビジュアル面を工夫し伝わりやすくすることが大切です。記事を参考にポイントを把握し、自信を持って発表できるまとめを作れるようサポートしていきましょう。