【小学5年生】おすすめの自由研究テーマ13選|方法や実施する際のポイントも解説
「小学5年生はどういう自由研究をしたらいいの?」
このように、高学年の子供にふさわしい自由研究のテーマがわからない保護者の方は多いのではないでしょうか。
自由研究の宿題は思考力、判断力などを養ういい機会となります。少し難しい内容であっても、保護者がサポートしていけば主体性を持って研究を進められるでしょう。
本記事では、小学5年生におすすめの自由研究テーマを紹介するとともに、好きな教科からテーマを見つける方法や研究のやり方ごとのポイントを解説しています。
この記事を読むことで、テーマ選びや研究を進めてまとめていく際、どのようにサポートすればいいのかが見えてくるでしょう。
5年生の自由研究にぴったりのテーマを探したい人、上手くサポートできるよう方法や実施時のポイントを知っておきたい人は参考にしてください。
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目次
小学5年生の自由研究ってどんなことをやればいい?
小学5年生では、低学年や中学年の頃よりもトライできる自由研究が多くなります。少し複雑な実験や時間をかけて行う研究テーマに取り組んでみるのもいいでしょう。手間のかかる自由研究をやり切った達成感が、学習意欲の向上につながる可能性もあります。
気象や宇宙をテーマにした研究や世界に目を向けた研究、興味のあるものの仕組みを調べてみるなど、小学5年生ではやりがいのある研究にチャレンジしてみましょう。
自由研究は興味のある教科に関連したものを選ぶのがおすすめ
自由研究のテーマは興味のある教科、好きな分野に関連したものを選ぶのがおすすめです。追求したいと思えるテーマを選び積極的に取り組めば、社会で生きていくために必要な能力が少しずつ育まれていくでしょう。
興味のある教科に絞っても、テーマになりそうな題材は数多くあると言えます。テーマの選択で迷わないよう、ここでは3つの教科でテーマを決める際のポイントを解説します。
理科
理科の自由研究は実験、観察、標本づくりなどバラエティに富んでいます。小学校では細かく分かれていませんが、化学系、生物系、物理系と分野が幅広いため、まずは理科系の教科書や学校の授業を参考にして見つけてみましょう。
理科の授業で学習した内容や実験の応用、まだ勉強していない単元からテーマを見つけることも可能だと言えます。
日常生活や会話の中で気になったことや好きな生きものをテーマにしても、取り組みやすいでしょう。
社会科
社会科の自由研究のテーマを探すときも、社会科で学習した内容を振り返ってみましょう。授業で学んだ中から興味がある事柄を見つけ掘り下げてみます。
校外学習や家族や友達と出かけた場所での新たな発見について、詳しく研究してみるのも楽しいでしょう。
ほかには地域の産業や歴史、疑問が湧いた身の回りの出来事など身近なことからテーマを探す方法もあります。住んでいる場所とそれ以外の地域との違いにも注目してみましょう。
家庭科
生活に密着している家庭科のテーマは、日常生活の中で探せます。衣食住に関連したことから、日頃感じている疑問や改善すべき課題を見つけてテーマにし、実験や観察、調べものをしていきましょう。
高学年になると、一歩踏み込んだ研究も可能になると言えます。調理に興味がある場合は、ただ料理を作るだけでなく、食材や食品の表示にも目を向けて研究テーマを考えましょう。
小学5年生におすすめの自由研究テーマ13選
小学5年生になると成長した分だけ自由研究のテーマ、内容のレベルを上げられます。興味のあるテーマならば、本やインターネットのサイトを利用して自分で積極的に準備や研究を進めていけるでしょう。
ここからは小学5年生におすすめの自由研究のテーマを紹介します。
1:色と温度の関連性の実験をする
ペットボトルに入れた色水を使い、温度による色の変化を調べます。太陽の熱を効果的に利用できるよう、晴天の日を選んで実験しましょう。
実験は、ペットボトルに絵具を混ぜて作った、濃いめの色水を数色用意して行います。日の当たる場所へ置き、決めた時間ごとにそれぞれの水温を測り記録していきましょう。
あらかじめ温度を設定し、到達するまでの時間を比較します。折れ線グラフで表すと、上昇の仕方の違いがよくわかるでしょう。
2:台風が発生する仕組みを学習してまとめる
毎年のように日本に甚大な被害をもたらす台風について調べ知識を深めておくと、生活を送る上で役立つでしょう。
小学5年生では天気の変化を学習します。台風の仕組みについて調べるのはやや難しいでしょうが、本やインターネットを使って情報を集めてまとめてみましょう。
台風の発生場所、台風のエネルギーとなるもの、どのような構造になっているのか調べていくと台風の仕組みを少しずつ理解できます。
3:気候と雲を観察する
小学5年生の理科では雲の動きや天気の変化について学びます。自由研究で雲の観察をテーマに取り上げれば、気になる点をさらに詳しく調べられるでしょう。
雲は同じ場所から観察し、その日の天気、日時、気温、雲の形と色、空の様子などを記録します。雲の記録とその後の空の様子をチェックすると、天候の変わり目にどのような雲が現れるのかわかり、観察結果から翌日や翌々日の天候予測ができるでしょう。
▼雲について調べてみよう!詳しくはこちら
4:天気図について調べる
たくさんの情報がつまった天気図を読むために必要な、記号や用語について調べてみましょう。5年生ではまだ天気図について勉強していません。テレビや新聞などで目にすることはあっても、天気図が何であるか理解していないでしょう。
調べる際は、天気図に使われている記号、風力や等圧線の読み方などわからないことを抜き出します。意味や使い方を本やインターネットを活用して調べ、まとめていきましょう。
5:ロックキャンディーを作ってみる
砂糖を使ってキラキラしたロックキャンディーを作ってみましょう。湿らせてから砂糖をつけた竹串などを液体着色料入りの高い温度の砂糖液につけ、固定して放置し結晶化させるとカラフルなロックキャンディーが完成します。
砂糖液に溶けていた砂糖が結晶となり、棒の周りへ徐々についていく様子を観察してみましょう。大きなロックキャンディーを作るには1~2週間程度かかります。
6:ミョウバンの結晶を作ってみる
制汗剤やあく抜きなどに役立つミョウバンを使って、結晶作りにチャレンジし小さな結晶を大きく育ててみましょう。
耐熱容器にお湯を入れミョウバンを溶かし、ゆっくり温度を下げると数日後、粒状のものが現れます。1つを種結晶に選び、割りばしに銅線や釣り糸で結びつけて垂らせるようにしておきましょう。
残りの結晶をミョウバン液に戻して温めて溶かし、冷ました中に種結晶を入れて日にちを置くと結晶を成長させられます。
7:世界の食事について調べる
世界各国の食事に関連した事柄について調べてみましょう。自分が住んでいる国との違いがわかるほか、各国の伝統や文化にも触れられます。日本以外の国に目を向けるきっかけにもなるでしょう。
食文化、主食で食べているもの、お祝いの席で食べる料理、給食やお弁当など選べるテーマはたくさんあります。本やインターネットを使って調べた内容を、地図やグラフを活かしてわかりやすくまとめていきましょう。
8:ドライフラワーを作ってみる
花を乾燥させてドライフラワーを作ってみましょう。ドライフラワーは学校に提出して返却された後、インテリアとして楽しめます。
作るときは日の経った草花でなく、新鮮なものを使いましょう。直接日が当たらない風通しのいい場所に、ハンガーなどを使って吊るし、完全に乾燥させれば完成です。
束ねた状態でなく1本ずつバラバラに吊るすと、水分を多く含む草花も乾燥時間を短縮でき、美しく仕上がります。
9:時間や場所を変えて車内の温度を調べる
車の置き場所や時間帯による温度変化の実験は、長時間車内にものなどを放置したときの危険性を理解するのにも役立つでしょう。
1日に数回、決めた時間に車の外と中の温度を測り記録します。窓を閉めた場合と開けた場合、サンシェードの有無でも比較してみましょう。
可能ならば、屋根つきの駐車場と屋外駐車場など、日なたと日陰に置いたときの違いも調べてみてください。
10:パチンコを作ってみる
木材とクギを使ってパチンコを作ってみましょう。板の上に角材を貼りつけて枠を組み立て、片側に発射台を設け、釘や木を使って工夫しながら弾かれたビー玉が入るポケットを作ります。斜めに傾くよう裏側へ角材を貼りつければ完成です。
楽しい雰囲気を出したいときは木材や板をカラフルに色づけし、絵を描いてみましょう。占いやくじ形式、ゲームにもでき、アイデア次第で遊び方が広がります。
11:野菜や果物の傷み方について調べる
普段食べている野菜や果物が傷んでいく過程を観察してみましょう。保存場所、保存方法、保存するときの状態を調べてみると、野菜や果物それぞれに適した保存方法がわかってくるでしょう。
保存場所は常温、冷蔵、日なたと日陰に置いて、保存方法はビニールやラップ、新聞紙を使って包み、保管日数による変化を比較します。ごぼうや玉ねぎなどの皮がついているものは、皮つきの状態と皮をむいた状態で傷みやすさを調べてみましょう。
12:惑星について調べる
宇宙に興味がある場合、小学5年生までで習う内容よりも一歩踏み込み、惑星について研究してみましょう。
太陽系の惑星を調べると地球のある場所や、近くにどのような惑星があるのかを理解できます。惑星それぞれの特徴や歴史についても調査してみましょう。
図鑑やインターネットで情報を集めれば、太陽からの距離や大きさ、惑星のまわりを回る衛星の有無や数なども調べられます。さまざまな項目を比較し、順位をつけてみるのもいいでしょう。
13:カメラの仕組みについて調べる
カメラの仕組みを調べる自由研究は、なぜ写真が撮れるのか謎を解くような気持ちで取り組めます。カメラが自宅にあれば、実際に手に取って観察することも可能でしょう。カメラの博物館を利用すればカメラの歴史も探れます。
壊れて使えなくなったカメラがある場合は、パーツを外して中の仕組みを確かめるとよりわかりやすいでしょう。段ボールと薄いレンズなどを使い、手作りでカメラを作ってみるのもいいでしょう。
自由研究の方法別のポイントは?
自由研究は研究方法により準備の仕方、調べ方、まとめ方が少しずつ異なります。研究を成功させられるよう、要点をおさえておきましょう。
ここでは研究方法別にポイントをチェックしていきます。
実験
実験するときは本やインターネットを使って下調べをし、必要な道具ややり方を把握しておきます。使用する道具を揃えたら記録方法を考え、どのような結果になるか仮説を立てましょう。
実験中はトラブルが起きないよう、安全面に気を配ります。経過を正しく記録し写真や動画も撮影しておくと、確認しながらまとめられるでしょう。
実験のまとめは模造紙など大きな用紙を使ってまとめると、見た人が内容を理解しやすくなります。
採取や観察
研究に必要な植物や鉱物などを採る際は、採取場所に注意が必要です。国立公園、国定公園などの保護された区域内ではむやみに採取できません。
観察の記録はノートなどを使い、写真やスケッチと説明を組み合わせながら一目見て様子がわかるように書いていきましょう。ページのレイアウトを揃えていくと、変化を比較しやすくなります。観察の結果はグラフや表にしてまとめましょう。
工作
工作は作品作りだけで終わらせず、作品の説明や作る過程、反省点を書いたまとめをつけて提出しましょう。図、絵、写真を活かしてアルバム形式でまとめると、見た人が作品への理解を深めやすくなります。
使用する用紙はクリアファイルやスクラップブックでもかまいません。写真を切り抜いて使用したり、目立たせたい部分と以外で大きさを調節したりしながら使うと、インパクトのあるまとめに仕上がります。
調査
自由研究で調査をする際はテーマを決めた後、調査方法を考え必要なものを準備します。インタビューする場合には、聞く内容を明確にしておきましょう。
調査のまとめは、ノートよりも大きなサイズの用紙がおすすめです。スケッチブックのように綴じてある用紙は縦横どちらにも使え、開いた状態でも見せられます。スペースを上手に利用し写真、絵、色を活かすと印象的に仕上げられるでしょう。
小学5年生の自由研究を親子で楽しんで取り組んでみよう
自由研究は、親子でコミュニケーションを図れる機会でもあります。子供が疑問を抱いていることに対し保護者も興味を持つと、意欲的に研究へ取り組むようになり、子供の可能性は広がっていくでしょう。
この記事を参考にして、テーマを探し子供の自主性を大切にしながら、親子で楽しく小学校5年生の自由研究に取り組んでみてください。