体感時間のちがいについて研究しよう!年をとると感じ方が変わる?
「何かに夢中になっているときは、あっという間に時間が過ぎる」
「人を待っているときはなかなか時間が経たないものだ」
「年をとると、月日が過ぎるのが早く感じる」
時間は同じように経過するはずなのに、状況や年齢などによって時間の感覚が変わると感じた経験のある人もいるのではないでしょうか。
この記事では、体感時間のちがいについて調べる方法を紹介します。
調べ方には、ひとりで数日かけて計測する方法や、複数人を同条件で計って比較する方法などがあり、研究にかけられる時間や興味によって自由にアレンジすることが可能です。また、スマホと筆記用具があればできる簡単な研究のため、この記事を読めばすぐに自由研究の宿題に取り掛かることができるでしょう。
時間の感じ方のちがいに興味を持っている人や、手軽にできる自由研究のテーマを探している人は、ぜひこの記事を読んでみてください。
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目次
体感時間にちがいはある?
楽しい時間は短く感じられ、退屈な時間は長く感じることがあります。このような時間の感覚は、人やシチュエーションによってどのようなちがいがあるのでしょうか。
今回は、「1分間」だと感じる時間を計測することで体感時間のちがいを比べる方法を紹介します。
個人の体感時間を調べるときは、朝起きたときやご飯を食べた後、運動した後、テレビを見ているとき、夜寝る前などあらかじめ計る時間を決めるのが基本です。同じシチュエーションの計測を何日間か続けると、1日の中での体感時間のちがいを調べることができます。
また、家族や親戚の人に協力してもらうなどして複数人の体感時間を計測すると、年齢による体感時間のちがいが調べられます。大勢が集まる日などに一度に計測できれば1日で実験結果が得られるため、自由研究に時間がかけられない場合にもおすすめの方法です。
実験に必要なもの・環境・準備
- ストップウォッチ
- 記録用紙
- 鉛筆
ストップウォッチを持っていない場合は、スマホのストップウォッチ機能を使うと便利です。記録用紙は計測するときのメモとして使い、自由研究をまとめる段階でタイムを一覧表にして別の紙に清書するとよいでしょう。
なお、小学校1年生の子供に計測の事前練習をしたところ、ただ早口で1から60まで数字をカウントして終わりにしてしまうことがありました。時間の概念を理解するのが難しそうなときは、時計の秒針や砂時計などを使って時間が一定のリズムで経過する様子を見せると、時間の感覚を把握できることがあります。体感時間が実際のタイムとあまりにもかけ離れてしまう場合は試してみてください。
実験の方法・手順
- ストップウォッチを使って1分間の体感時間を計る
- タイムを記録用紙に記入する
- シチュエーションを変えて1・2を繰り返す
体感時間を計るときは、時計を見ずに自分の感覚で「1分間」をカウントし、ストップウォッチで計測した実際のタイムと比較します。カウントしているときに時計が見えると、つい目がいってしまうことがあるため、目をつぶるか時計のない場所で計るようにしましょう。
起床時や食事の後など、事前に決めたシチュエーションに沿って計測と記録を繰り返します。
実験からわかること
体感時間のちがいには、運動や加齢などによる身体的負担、時間の経過に対する注意力、感情の状態など、様々な要因が影響を及ぼすと考えられています。
さらに体感時間には個人差もあり、計測する時間帯や年齢などによっても得られる結果は様々です。どういったときにどのくらいのタイムの誤差が出るのか自分なりの仮説を立て、測定結果と比較してみるのも面白いでしょう。