やることのない夏休みを有意義に変えよう!小学生から中学生向けの過ごし方12選
目次
夏休みに抱きやすい悩み4つ
子どもたちにとっては、待ちに待った夏休みですが、保護者の立場で考えると「どのように毎日を過ごさせたら良いか」と頭を悩ませることでしょう。
学校があるときは、規則正しく生活していても、夏休みになると生活リズムが乱れがちです。この夏休みに抱きがちな悩みについて解説します。
1:家でダラダラしてしまう
学校に行かなくても良い夏休みは、時間がたくさんあるように感じてしまい、家でダラダラしてしまいがちです。日中は暑いから涼しくなってから勉強をやろうと思い、夜まで伸ばして、夜更かしをしてしまい朝寝坊するという悪循環にはまってしまいます。
2:課題との両立が難しい
夏休みになると、学校から勉強はもちろん自由研究などの課題が出ることも多いでしょう。たくさんやることがあるため、その課題との両立が難しいということも悩みとしてあります。
3:生活習慣が崩れる
生活習慣が崩れてしまうというのも、学校が休みになると抱く悩みの1つです。学校があれば、朝早く起きて準備しなければならないという気持ちが働き、結果として規則正しい生活となります。
しかし、休みに入ってしまうとそれがなくなるため、生活習慣が乱れがちとなってしまうのです。
4:いつもと同じ過ごし方をしてしまう
夏休みは、学校に行っていた時間がそのまま自由に使える貴重な時間です。しかし、子どもにいつもと同じ過ごし方をさせてしまっていることに悩む方もいらっしゃるでしょう。
夏休みは、自由に使える時間がある良い機会なのに、普段学校があるときのように学区内で過ごしてばかりいると、新しいことを見つけることは難しいと言えます。視野を広げる機会を少なくしてしまっているのです。
やることのない夏休みを有意義なものに変えるポイント6選
長い夏休みですから、少しでも有意義に過ごして欲しいと思うのが、保護者としての切実な願いでしょう。
ここからは、やることのない夏休みを有意義なものに変えるポイント6選、大事な休みを子どもにとってかけがえのない期間にする方法を紹介します。
夏休みを迎える前に、是非押さえておきましょう。
1:最終目標を定めておく
夏休みを有意義に過ごすためには、最終目標を定めておくことが大切です。やることは、夏休みならではの長期間で達成できるものでも、お手伝いなどの身近なものでもなんでも構いません。目標を定め、チャレンジし達成できたという気持ちを持てるかどうかが大切です。
この達成できたという気持ちが自信につながり、いろいろなことにチャレンジしようというモチベーションを高めるのです。
2:具体的な計画を立てる
具体的な計画を立てることも有意義に過ごすための大切なポイントです。
やることを整理し、目に見える計画を立てることによって、それに沿って生活できるためリズムを崩すことなく毎日を過ごせます。特に起床時間と就寝時間、夜の時間の過ごし方を決めておけば、生活のリズムが乱れにくくなります。
3:夏休みにしかできないことをする
まとまった時間の取れる夏休みですから、そのときしかできないことをすることも、有意義に過ごすポイントです。
サマーキャンプなどに参加させるのも良いことです。キャンプなどの共同作業を通じて、初めて出会う友人と心身を成長させることができます。
ここで得た貴重な経験を、今後の学校生活や日々の生活に活かせる大きなチャンスと言えるでしょう。
4:生活のリズムを整える
夏休みに入っても、生活のリズムを崩さないように過ごすことが大切です。「具体的な計画を立てる」でも説明しましたが、起床時間・就寝時間を決めるようにしましょう。
良い機会とも言える夏休みに生活リズムを乱し、体調を崩してしまってはもったいないでしょう。有意義に過ごすためには、万全の体調を維持することが重要です。
5:始まる前に大まかなイメージを持つ
夏休みが始まる前に、夏休みにどのようなことをしたいのか、宿題などはどの時点で終わらせておきたいのかなど、大まかなイメージを持たせることも、有意義に夏休みを過ごすためのポイントです。
イメージを持たせることで、夏休みを楽しく過ごすためにはどうしたら良いか具体的なプランを考えることにつながります。
6:子どものやりたいことを優先する
夏休みにいろいろな経験させたいと思うあまりに、保護者が先回りしてさまざまな予定を立ててしまって、子どもの意見が後回しになってしまうこともあるでしょう。しかし、それは子ども自身が考えてやることが重要であるのに、そのチャンスを奪ってしまっていることになります。
お金のかかるものもあるため、ある程度候補を絞って提示するまでは良いのですが、最終決定権を子どもに渡すことで、自分で決めたことをやりきるという責任感が身につくのです。
小学生から中学生向け夏休みにやること12選
なんでもできる夏休みをより有意義なものにするための6つのポイントについて紹介しましたが、ここからは、小学生から中学生向けに夏休みにやることについて紹介します。
「まだうちの子には早いかもしれない」と考えて、「夏休みにやること候補」としていなかったものもあるでしょう。しかし、子どもがやりたいと言ってきたのなら、夏休みだからこそ思い切って背中を押してみるというのも、保護者の役目と言えます。
順に紹介しますので検討材料にしてみてください。
1:ホームステイをする
海外にホームステイをするというのは、夏休みを利用してできるチャレンジの1つです。海外に興味があり、現地の英語を直接聞いて生活してみたい、という子どもであれば、経験させてあげるのも良いことです。
異文化に触れることで、相手の国の風習などを知り、また日本の良さを再認識できるでしょう。さまざまな価値観があることを知るのは、子どもの成長にとってとても大切なことなのです。
海外と姉妹都市関係を結んでいる市町村もあり、自治体や学校単位で海外交流を主としたホームステイを企画しているものもあるので、探してみるのも良いでしょう。
2:短期学習プログラムを活用する
普段塾に行っていない子どもでも、塾の夏季講習に参加したり、通信講座をやってみたりするのも、夏休みを有意義に過ごせる方法です。
今までの学習の定着につながりますし、学習でのつまずきがあれば、この機会に弱点を克服して新学期に備えることもできます。
短期学習プログラムを活用することで、自然と規則正しい生活を送ることになるため、その点を考えても検討する価値はあるでしょう。
3:図書館を利用する
家にいると、「なかなかやる気が出ない」「ついゲームや漫画に手が出てしまう」という子どもがいる方も多いことでしょう。そのような場合には、図書館の利用がおすすめです。
図書館は静かで涼しいため、学校の課題などを行うには最適の環境です。さまざまな誘惑から離れて集中して行えるため、利用してみると良いでしょう。
4:一人旅に出す
一人旅に出すというのも、夏休みを有意義なものにする1つの方法です。日帰りでも良いですし、知り合いの家やホテルに泊まるというのも良いでしょう。一人旅の計画を立てて実行することで、子どもは独立心と共に周りの人たちの大切さを再確認できます。
1点注意することは、基本的に保護者の許可なしにホテルなどに泊まることはできないということです。宿泊場所については、保護者が責任を持って手配する必要があります。
5:夏期の体験プログラムに参加する
サマーキャンプなどの夏期の体験プログラムに参加するというのも良いでしょう。海や山のキャンプに参加することで、子ども同士協力しあって食事を作ったり、ウォータースポーツをしたり、さまざまな経験が子どもの成長の糧となります。
6:帰省する
夏休みを利用して、家族で帰省するという方もいることでしょう。子どもたちから見ると祖父母にあたるわけですが、なかなかゆっくり会う機会がない分、楽しい時間を過ごせます。
祖父母の家ならではの食事や会話を楽しんだり、従兄弟など親戚も集まれば同世代で遊んだりもできるため、思い出に残る夏休みを過ごせるでしょう。
7:子ども向け体験施設に行く
キッザニアやマックアドベンチャーなどの、子ども向け体験施設に行くことで、仕事する側に立つという経験ができます。
今まで知っていた職業から、全く知らなかった職業まで体験できるため、視野も広がるでしょう。また、働くことの意味や感謝されることの嬉しさがわかり、思い出に残ることでしょう。
8:児童館に通う
学校に通っているときには児童館を利用しない子どもも、夏休みは児童館を利用してみるというのも良いでしょう。同級生や近所に住んでいる子どもが通っていれば、大人の目が届く場所で遊ぶことになるため安心な面もあります。
また、児童館で学習時間を設けている場合もあるため、自宅ではやる気が出なくても、同級生などがいる場所で行うことではかどる可能性もあります。
9:工夫した自由研究を目指す
夏休み期間に出される課題の中で、「自由研究をすること」が含まれている場合には、工夫したものに取り組むのも良いアイディアです。
現代は、インターネットで自由研究のテーマややり方などすぐに調べられるため、そこから興味のあるものを選び、ひと工夫した自由研究をしてみるのも、長期間の休みならでは取り組みと言えます。
そこからヒントを得て、自由研究のための特別な体験をしたり、旅行に出かけてみたりすることも、有意義な夏休みを過ごすポイントでしょう。
10:避暑地に旅行をする
暑い夏休みを自宅から離れて、避暑地に旅行するというのも、良い思い出づくりができるためおすすめです。
普段の生活拠点から離れ、家族みんなで自然豊かな場所に旅行することで、気分転換ができリラックスできることでしょう。
11:学童も活用する
小学生の子どもがいる場合、学童保育を活用するのも良いでしょう。学童保育は朝の8時から夜6時まで預かってくれ、学校に通っているときと変わらない生活を送れるため、生活リズムが乱れにくいからです。
学年が上がると行きたがらなくなったり、お弁当持参が必須だったりしますので、子どもとよく話しあって利用することが大切です。
12:キャンプをする
キャンプに行くのも有意義な夏休みの過ごし方です。家族だけで行くのも良いですし、友人家族と行くのも良いでしょう。同じ歳の子どもがいる家族と行くことで、子ども同士で遊ぶことができるため、より充実した時間を送れます。
キャンプでの火起こしや、食事作りを通して自立心を養うこともできます。
夏休みに注意するべきこと4つ
ここまで、夏休みを有意義なものにするための小中学生向けの過ごし方について紹介しましたが、検討したいものはあったでしょうか。子どもにとって、無理のない範囲で選びたいと感じている方が多いことでしょう。
さて、この夏休みの過ごし方ですが、注意しなければならない点がいくつかあります。ここでは、注意する点4つをお伝えします。
1:子どもにルールを決めさせる
夏休みの過ごし方は、子どもにルールを決めさせましょう。保護者が先回りしてルールを決めてしまうと、自主性が養われないのはもちろんですが、夏休みを楽しく過ごすことさえ考えなくなる可能性もあります。
まず、子どもにルールを決めさせてから、目に余る場合には制限をかけましょう。最初に子どもが決めることによって、子ども自身の納得感が違います。帰宅時間やゲーム、漫画などの時間に制限を設けることも大事です。
2:一人で行動させる際は安全チェックを怠らない
夏休みの間、子どもを一人で行動させる際には、安全に行動するためのチェックを怠らないようにしましょう。飛行機や新幹線などを利用する場合には、必要なものやサービスなどHPで確認ができます。
自立心を養うためとは言え、保護者は安全チェックをし、子どもを万全の体制で送り出せるようにすることが大切です。困ったときの対応方法についても、きちんと子どもに伝えるようにしましょう。
3:事故に注意する
夏休みは、いろいろな経験を積ませたいと思われる保護者の方が多いでしょうが、事故には充分注意しましょう。
海や山でのレジャー中の事故や、交通事故など、毎年後を断ちません。他にも、夏場は食中毒なども注意が必要です。無理のない範囲で計画を立て、その中で有意義に過ごすことが重要です。
また、子どものインターネットの利用によって、犯罪に巻き込まれる可能性も否定できません。自由な時間が生まれる夏休みには、再度子どもとインターネットの利用の仕方について、しっかり話をすることも大切です。
4:健康を優先する
夏休みに入る前にさまざまな計画を立て、その計画通りに進めたい保護者の方も多いでしょう。もし、楽しみにしている子どもが体調を崩してしまった場合、健康を優先しましょう。
例えば「少しの熱だからサマーキャンプに参加させてあげたい」と参加させても、慣れない環境で過ごすことで、余計体調を悪化させかねません。
体が健康になったら、再チャレンジできるということを保護者も子どもも認識して、健康を優先するようにしましょう。
いつもと違った経験をして夏休みを充実させよう
いかがでしたか。長い夏休みを有意義に過ごすためには、夏休みに入る前に大まかな計画を立てておくことが重要であることがお分かりいただけたことでしょう。
「やることがない」となんとなく毎日を過ごすいつもの夏休みからは卒業し、いつもとは違った経験をするための計画を立ててみましょう。
そして有意義な夏休みを過ごし、ひと回りもふた回りも成長して新学期を迎えられるようにしてあげてください。