簡単だけどすごい!人と被りにくい!10分でできる自由研究30選

自由研究、まだ決まってない…
簡単にできて、みんなとかぶらないテーマが知りたい!
そんな小学生と保護者の声に応えて、10分でできる簡単な自由研究アイデアを30個集めました。
人とかぶりにくく、「なんでこうなるの?」と思わず考えたくなる科学的テーマを集めました。
洗剤やお酢、紙コップや牛乳パックなど、家にあるもので気軽にできる内容なので、準備もほとんど不要
さらに、各テーマには【材料】【方法】【学べること】をわかりやすく解説しているので、記事を読むだけですぐにスタートできます。
夏休みの自由研究を、楽しく・簡単に・ちょっと差がつく形で仕上げたい小学生にぴったりのアイデア集です!

目次

1. 色が変わるジュース(紫キャベツ実験)

紫キャベツの色水で、酸性やアルカリ性によってジュースの色が変わる!? キッチンでできる簡単科学実験です。

【材料】紫キャベツ、水、鍋、コップ3つ、酢、重曹水、スポイト
【方法】刻んだ紫キャベツを煮て紫色の液を作ります。液をコップに分け、酢や重曹水を入れると色が赤・青・緑に変化します。
【ポイント】煮出した後は液を冷ましてから使うと安全です。コップの下に白い紙を敷くと色の変化がよく見えます。
【学べること】酸性・アルカリ性によるpHの違いや、色の変化による化学反応について体験できます。

▼「紫キャベツで色が変わる!pHを調べる簡単実験」詳細記事はこちらから
【10分自由研究】紫キャベツで色が変わる!pHを調べる簡単実験

2. 牛乳と洗剤でぐるぐるアート

洗剤を垂らすだけで、牛乳の中の色が一気に広がる!芸術と科学がまざり合った不思議なアートを作ってみましょう。

【材料】牛乳、浅い皿、食紅(3色)、綿棒、食器用洗剤
【方法】皿に牛乳を入れ、色をたらします。綿棒に洗剤をつけて牛乳に触れると、色が一気に広がります。
【ポイント】食紅の位置を工夫すると模様が変わります。綿棒は洗剤をしっかり含ませておくのがコツです。
【学べること】界面活性剤の働きや表面張力の変化、科学とアートの融合を楽しめます。

3. 鉛筆でLEDが光る!?グラファイト回路

紙に描いた鉛筆の線が電気を通す?身近な文房具だけで、電気回路のしくみが体験できます。

【材料】紙、濃い鉛筆(4B以上)、ボタン電池、LED、セロテープ
【方法】紙に鉛筆で濃い線を描き、電池とLEDをセロテープで固定して通電させます。
【ポイント】鉛筆の線は太く、何度もなぞって抵抗を減らすと電流が流れやすくなります。
【学べること】鉛筆に含まれるグラファイトの導電性や、回路の基本構造について学べます。

4. レモンで電気を起こそう(レモン電池)

レモンをつなぐと豆電球が光る!?身の回りの食材で「電池」ができる不思議を試してみましょう。

【材料】レモン2〜3個、銅板か10円玉、アルミホイル、ワニ口クリップ、LED
【方法】レモンに金属を差し、電線でつなぐことでLEDを光らせます。
【ポイント】複数のレモンを直列につなぐと電圧が上がります。極性(+−)を正しく接続しましょう。
【学べること】化学反応による発電の仕組みや、電池の構造を体験できます。

5. 鏡で文字が反転する理由を探る

鏡にうつすと文字が左右反対に見えるのはなぜ?日常の“当たり前”に科学でせまります。

【材料】紙、ペン、鏡
【方法】普通に書いた文字と左右反転した文字を用意し、鏡に映して違いを観察します。
【ポイント】上下・左右・前後の違いを考えると、反転して見える理由が分かりやすくなります。
【学べること】反射の原理や空間認識、視覚と脳の働きについて考えることができます。

6. ペットボトルで空気砲を作る

ペットボトルと風船だけで“空気の弾”が飛び出す!? 目に見えない空気の力を体感してみましょう。

【材料】2Lペットボトル、風船、テープ、線香(煙が見えると楽しい)
【方法】ペットボトルの底を切り取り、風船を張ってテープで固定します。空気をためて風船をたたきます。
【ポイント】風船はピンと張ると効果的です。煙を入れると空気の動きが目に見えて面白くなります。
【学べること】空気の力や圧力、反作用など、流体力学の基礎に触れることができます。

7. フォークとスプーンのバランス実験

倒れそうで倒れない?フォークとスプーンの不思議なバランスを使って「重心」を体感しましょう。

【材料】フォーク、スプーン、つまようじ、グラス、粘土(あれば)
【方法】フォークとスプーンを交差させてつまようじに刺し、グラスのふちにのせてバランスを取ります。
【ポイント】重心がグラスの内側にくると安定します。不安定に見えるのに崩れにくいのが面白いです。
【学べること】重心や力のつり合いについて、身近な道具で実感できます。

8. クレヨンで混色!色が変わるのはなぜ?

色を重ねると新しい色が生まれる!絵を描きながら、色のひみつを学べる実験です。

【材料】クレヨン(複数色)、白い画用紙
【方法】赤+青、青+黄など、異なる色を重ねて塗り、新しい色を観察します。
【ポイント】力の入れ方や塗る順番でも色が変わります。光との違いも考えてみましょう。
【学べること】色の三原色や混色の原理、表現と科学のつながりを体験できます。

9. 紫外線ビーズで日光を可視化!

太陽の光に当たると色が変わる!? 紫外線の強さを目で見ることができる実験です。

【材料】紫外線ビーズ、ジップ袋、紙、時計
【方法】ビーズを袋に入れ、日陰・日なた・窓際に置いて、変色の時間や色を比較観察します。
【ポイント】同時に比べると違いがよく分かります。気温や天気も記録すると考察が深まります。
【学べること】紫外線の存在や日光の強さ、環境との関わりについて学べます。

10. 温めると色が変わるマグカップのしくみ

お湯を入れると絵が出てくる!? 不思議なカップのひみつを科学の目で調べてみましょう。

【材料】温感マグカップ(市販)、お湯、温度計(あれば)
【方法】マグカップにお湯を注ぎ、温度と色の変化の様子を記録します。
【ポイント】冷める途中の色の戻り方も観察対象になります。温度差による変化に注目しましょう。
【学べること】熱による化学反応や温感塗料のしくみ、温度と素材の関係について理解が深まります。

11. 鏡でのぞく立体錯視(だまし絵)

平面の絵が鏡の中で立体に!?目の錯覚を利用した不思議なアートで、科学と芸術を同時に体験しましょう。

【材料】白い紙、ペン、はさみ、鏡、定規
【方法】特定の角度から立体的に見えるように絵を描き、鏡の前で反射を確認します。
【ポイント】視点を固定するのがコツです。絵のデザインを工夫して、だまし絵の仕組みを理解しましょう。
【学べること】錯視や視覚のしくみ、脳の認識と現実のズレを体験できます。

12. 氷の上に糸がくっつく!?(糸の凍結実験)

氷に糸が貼りつく!? 不思議だけど簡単な実験で、凍る仕組みと表面の変化を学びましょう。

【材料】氷、糸、塩、スプーン、水、皿
【方法】氷に糸をのせて塩をふりかけ、1分待つと糸が氷に貼りつきます。
【ポイント】塩の量と時間の関係に注目しましょう。氷が解けてまた凍る瞬間を観察できます。
【学べること】凝固点降下、再凍結のメカニズム、氷の性質について理解が深まります。

13. 手作りジャイロスコープ(コマ)で回転のふしぎを体験

回っている間は倒れない!? ふしぎな回転の力を、自分で作ったコマで体験してみましょう。

【材料】割りばし、紙コップ、竹串、セロテープ、ハサミ
【方法】紙コップの底に竹串を通してコマを作り、回して安定する様子を観察します。
【ポイント】左右のバランスをとるとよく回ります。重心の位置と回転の安定に注目してください。
【学べること】ジャイロ効果、回転運動と慣性、バランスのしくみを体感できます。

14. 水と油の不思議なボトル(ラバランプ風)

水と油って混ざらないの?そこにタブレットを入れると…カラフルな泡がゆらゆらと浮かびます!

【材料】ペットボトル、油、水、食紅、発泡タブレット(例:バブ)
【方法】ボトルに水と食紅を入れてから油を注ぎ、発泡タブレットを入れると泡が動き出します。
【ポイント】油と水の分離を観察しながら、泡の動きや色の変化を記録しましょう。
【学べること】比重の違い、溶解性、二層構造など、化学と物理の基本を学べます。

15. 小さな空気ロケットを飛ばそう!

紙とストローでロケットが飛ぶ!? 空気の力で飛ぶ仕組みを、自分の手で確かめてみましょう。

【材料】ストロー(太・細)、紙、テープ、はさみ
【方法】細いストローに合わせた紙ロケットを作り、太いストローで空気を吹き込んで発射します。
【ポイント】紙ロケットの形や羽の大きさを工夫すると、飛び方が変わって面白いです。
【学べること】空気圧、推進力、飛行の原理をシンプルに学ぶことができます。

16. バナナで文字が浮き出る!?(酸化の実験)

バナナに秘密のメッセージを書いて、数分後に文字が浮かび上がる!? 酸化反応のふしぎを体験しましょう。

【材料】バナナ、つまようじ(または綿棒)
【方法】つまようじなどでバナナの皮に文字や絵を軽く描き、5〜10分放置すると茶色く浮き出てきます。
【ポイント】力を入れすぎず、優しくなぞるのがコツです。
【学べること】酸化と色の変化、果物の変質について学ぶことができます。

17. お菓子の袋で空気の熱ふくらみ観察

ポテトチップスの袋が夏になるとパンパンに!?袋の中の空気の変化を観察してみましょう。

【材料】未開封のお菓子の袋(透明が望ましい)、太陽光、温度計(あれば)
【方法】冷蔵庫で冷やした袋を室温や日光下に置き、膨らみ具合の変化を記録します。
【ポイント】気温の違いによる空気の体積変化に注目してみてください。
【学べること】気体の膨張、温度と体積の関係(ボイル・シャルルの法則の入門)を体験できます。

18. 10円玉ピカピカ実験

汚れた10円玉が新品のように!家庭にある調味料を使って、金属の表面の変化を観察しましょう。

【材料】10円玉、酢、塩、器、綿棒またはティッシュ
【方法】酢に塩を溶かした液に10円玉をつけて、こすり洗いします。ピカピカになる様子を観察しましょう。
【ポイント】酢と塩の化学反応でサビ(酸化銅)が取れます。
【学べること】金属の酸化・還元、化学変化の基礎が理解できます。

19. 紙でつくる飛ぶリング(ペーパーグライダー)

紙でつくるリングがクルクル飛ぶ!? シンプルだけど空気の流れを感じられる工作です。

【材料】紙(厚紙が理想)、ストロー、テープ、はさみ
【方法】大小2つの紙リングを作り、ストローに固定して投げます。安定して飛ぶ様子を観察します。
【ポイント】リングのサイズや重さのバランスで飛び方が変化します。
【学べること】空気抵抗、重心、揚力のしくみが体験できます。

20. 絵が動いて見える!?アニメーションスリット

手作りスリットを使って、静止画が動いて見える!? 視覚の錯覚を利用したアニメ工作です。

【材料】紙、ペン、はさみ、定規、スリット用の厚紙や透明シート
【方法】少しずつ違う絵を描いた紙を用意し、スリットを通して動かすと、動いて見えるようになります。
【ポイント】コマごとの変化を意識して描くと、より滑らかに動いて見えます。
【学べること】パラパラ漫画やアニメーションの原理、目の錯覚について学べます。

21. カップラーメンの容器で浮沈子づくり

水の中で上下に動く不思議なおもちゃ「浮沈子」を、カップ麺の容器で手軽に作ってみましょう。

【材料】カップラーメンの透明フタ付き容器、水、ストロー、小さなナット(重り)、はさみ、テープ
【方法】ストローの先に重りをつけて水に浮かべ、容器に水を満たしてふたを閉めます。容器を押すと、内部の圧力で沈み、離すと浮かびます。
【ポイント】中の空気の量を調整することで沈むタイミングが変わります。
【学べること】水圧、浮力、密度の関係を実感できます。

22. にじむ絵でアート実験(ろ紙クロマトグラフィー)

水性ペンで描いた絵がにじんで、思いがけない色が現れる!? 科学とアートの両方が楽しめる実験です。

【材料】コーヒーフィルター、ペン、水、つまようじ、コップ
【方法】フィルターに模様を描き、中央に水を1滴垂らすと、インクがにじんで色が分かれます。
【ポイント】同じ色でも異なるメーカーでにじみ方が変わります。
【学べること】色素の分離、クロマトグラフィーの原理を体験できます。

23. レモン電池を作ってみよう

レモンでLEDが光る!? 電気の流れを学べるシンプルだけど奥深い実験です。

【材料】レモン、銅板、亜鉛板(または10円玉と釘)、LED、導線
【方法】レモンに金属を差し、導線でLEDとつなぎます。複数のレモンで電圧を高めるとLEDが点灯します。
【ポイント】直列につなぐことで電圧がアップします。
【学べること】電池のしくみ、電気の流れ、化学エネルギーの変換について学べます。

24. にんじんの水上げ観察(色水実験)

色水を吸ったにんじんがカラフルに!植物の水の通り道を目で見て学べます。

【材料】にんじん、色水(食紅+水)、コップ、包丁(保護者と一緒に)
【方法】にんじんの先端を切って色水に浸し、数時間〜半日観察します。切り口から色が上がってきます。
【ポイント】カットした断面の様子も観察するとより学びが深まります。
【学べること】植物の導管のはたらき、水分の移動について理解できます。

25. ふしぎな水の膜!シャボン玉を割らずに通す実験

シャボン膜の性質を使って、手を通しても割れない!?というおどろきの実験です。

【材料】食器用洗剤、水、砂糖、ストロー、ボウル、軍手(または綿手袋)
【方法】ボウルにシャボン液を作り、膜を張ったところに濡らした軍手でそっと触れると、膜を破らずに手を通すことができます。
【ポイント】軍手は濡らしてから使うのが成功のコツです。
【学べること】表面張力、界面活性剤の性質、摩擦と水分の関係を体験できます。

26. 牛乳パックで「橋」を作ろう!形で変わる強さのひみつ

建物や橋が「なぜその形なのか?」が体験でわかる工作実験です。

【材料】牛乳パック3本、はさみ、テープ、重り(同じ種類の積み木など)
【方法】牛乳パックを切って「平板型」「三角型」「アーチ型」の橋を作り、それぞれの上に重りを載せて強度を比べます。
【ポイント】同じ材料でも「形」が強度に大きく関係します。橋の高さや長さを同じにそろえると比較しやすくなります。
【学べること】建築構造の基礎、力の分散、形と強さの関係を体感できます。

▼牛乳パックで「橋」を作ろう!詳細記事はこちらから
【10分自由研究】牛乳パックで「橋」を作ろう!

27. 静電気で風船を浮かせよう

手を使わずに風船を浮かせる!? 静電気の力で空気より軽いものを動かしてみましょう。

【材料】風船、ウール素材の服やタオル、細長い紙片(ティッシュなど)
【方法】風船をウールでよくこすり、静電気を帯びさせた状態で紙片に近づけてみましょう。
【ポイント】風船と紙片の距離を変えて反応を観察すると面白いです。
【学べること】静電気、引力と斥力、電子の移動について学べます。

28. においの記憶テスト実験

においと記憶の関係を調べよう!人はにおいで思い出すことがあるのか?

【材料】5種類ほどの食品や香料(コーヒー、しょうゆ、ミント、オレンジ、カレー粉など)、布、目隠し用のタオル
【方法】においのついた布をかいでもらい、何のにおいか当ててもらいます。時間を置いて再び確認してもらい記憶の精度を調べます。
【ポイント】何日かあけてもう一度同じ実験をすると、記憶の定着の比較ができます。
【学べること】嗅覚と記憶の関連、人間の五感と脳の働きについて学べます。

29. 指で音を変えるストロー笛

ストロー1本で音の高さが変わる!? 音のしくみを体感できる簡単実験です。

【材料】ストロー、はさみ
【方法】ストローの片方の先を斜めに切って笛の先端を作り、指でストローの長さを変えながら吹いて音の高さを確認します。
【ポイント】短くするほど音が高くなります。複数のストローで音階を作るのも面白いです。
【学べること】音の波長、振動、空気の流れによる音の変化について学べます。

30. 食塩水で氷がくっつく!? 手軽な吸熱実験

氷と食塩水で冷たさの力を実感しよう。手の温度で氷をくっつける不思議な体験です。

【材料】氷、ひも、食塩、水、コップ
【方法】氷の上にひもを置き、食塩を振りかけて数十秒待つと、ひもが氷にくっつきます。
【ポイント】塩の量や時間でくっつき方が変わるのを試してみてください。
【学べること】融点降下、吸熱反応、温度変化と物質の状態変化について理解が深まります。

まとめ:10分でできる、小学生の「かんたん自由研究」はまだまだ奥が深い

たった10分の実験でも、アイデアと工夫しだいで、科学のしくみや身の回りの疑問に気づくきっかけになります。
今回ご紹介したのは、どれも「小学生でもできる」「簡単だけど人と被らない」という視点で選んだものばかり。
家にある材料で、気軽に始められてしっかり学べる自由研究は、夏休みの時間を有意義に過ごすチャンスでもあります。

「自由研究=むずかしい・めんどう」と思いがちですが、楽しくて「すごい!」が生まれるテーマを選べば、きっとやる気にもつながります。
ぜひこの記事の中から、お子さまや自分にぴったりのテーマを見つけて、「自分だけの研究」にチャレンジしてみてください。