中学受験における受験科目種類ごとの特徴|4・2・1科目受験それぞれ解説
受験
2021.04.02
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中学受験における受験科目種類ごとの特徴
次に中学受験の入試科目数による特徴について、それぞれ見ていきます。
4科目受験と2科目受験、あるいは1科目受験の科目は被ることが多いのですが、その入試科目数や形態によって多少特徴が変わってきます。
中学入試の目的はやはり合格することですので、それぞれの特徴を把握しておくことは大切です。
4科目受験の特徴
4科目受験は多くの学校においてメインの入試形態なので、募集人数の多くを占めており、4科目受験であればどこの学校も受けることが可能です。
4科目受験であっても、メインは国語と算数です。配点が理科や社会に比べて高い学校が多く、この2科目は4科目受験であっても合格を左右するポイントになります。
難関校の受験では小学校で習うものとはかけ離れたレベルが出題されるため、塾などで早めに対策を始めることをおすすめします。
一方理科や社会は、小学校で習うものを本当に深く理解しているかという内容でありながらも、すべての分野から出題されるため、時事問題も含めた知識と理解を深めていくことが大切です。
4科目受験を採用している入試形態
最近の中学入試では、少ない科目や総合学力を問う複合問題が取り入れられるようになってきました。
しかし今でも、人気の高い難関校の多くでは、4科目体制で午前の時間帯での受験を中心におこなっています。科目内容は国語・算数・社会・理科です。
首都圏の東京都、神奈川県は、受験の解禁日が2月1日と決められていて、難関校の多くがその1日の午前中に4科目受験で実施されています。
難関校の中で併願校としても人気の高い学校の中には、その後の日程に4科目の午前入試を実施している学校もあります。
入試科目の配点について
4科目受験の科目別の配点は、国語と算数が高めで、理科と社会が低めという学校が多いです。
点数配分は学校によりますが、国語・算数が100点なのに対して、理科・社会が50点ずつで計300点という学校から、全て100点配点という学校まで様々です。
どちらを受けるか迷った際には、得意科目の配点比率が高い受験を検討するとよいでしょう。
2科目受験の特徴
東京・神奈川の中学受験において、多くの難関校が2月1~3日までに入試日が集中しており、中堅校の要の1回目受験も同じ日程で行われます。
2月4日以降も入試は実施されるものの、人気のある中学校は後半に行けば行くほど倍率が高くなり、狭き門になっていきます。
そのため、2月1日~2月3日の早いうちに本命校と併願校の受験を組み込む受験生が増え、午後受験の2科目で併願校の合格をしたいという需要に応えるかのように、1日から3日の午後を中心に2科目受験を取り入れる学校が増えてきています。
受験生にとっては、連日受験することになるので、2科目分負担が減ります。しかし、その分募集人数は少なく、そこで抑えたい人も多いので倍率が高いです。そのため、合格基準点も高いことに注意が必要です。
2科目受験を採用している入試形態
中堅校にとっては、午後の2科目受験を実施することで、上位校の受験生が受験校として加えてくれるケースが増えるというメリットがあります。
そのため、午後入試を実施している学校は、午前に本命校を受けている受験生の時間的問題や体力を考慮して開始時間を遅らせたり、特待生の枠を設けている場合も多くあります。
開始が遅い時間である場合は、終わる時間も遅くなることを考慮する必要があります。
また、特待生の枠は上位層からその枠を狙って降りて受けてくることが考えられるため、実際は相当の難関である場合が多いです。
入試科目の配点について
2科目受験の配点は、国語・算数それぞれ100点ずつの200点、すなわち国語と算数の配点が1:1であることがほとんどです。
2科目しかない上に、上位層がランクを落として受けてくることが考えられるため、どちらの科目も得意という状況であることが望ましいです。
2科目だから楽と考えるのではなく、どちらもどんな問題でも確実に点数を取ることができる状態にしていくことが欠かせません。
1科目受験の特徴
1科目入試を行っている中学校は年々増えてきています。しかし、首都圏を中心として午後に実施される1科目入試は人気であるため、倍率がとても高いです。
中堅校にとってレベルの高い生徒を確保することは、学校の存続や発展に大きく関わってくるため、この人気の高い1科目入試は学力の高い生徒を確保する絶好の機会なのです。
首都圏では、年々この1科目入試の形態を取り入れる学校が増えており、他の入試形態に比べて偏差値が高くなるので、この1科目入試は今後も広がっていくと考えられます。
1科目受験を採用している入試形態
英語が中学受験の入試科目に取り入れられるようになったのは、帰国子女・帰国生向けの入試のみでしたが、最近は変わってきています。
1科目入試は算数1科目が主流ですが、英語1科目、国語1科目、あるいは適性テスト形式の学校もあるので、1科目で勝負したい人はまずは調べてみましょう。
1科目入試も、併願校受験日の午前中に他の学校を受けた人をターゲットとしているので、午後に行われている学校がほとんどです。
1科目入試は、2科目入試よりさらに負担が軽いので、人気が高い形態です。
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