小学1年生の「国語が苦手」を克服するには?環境作りについても解説 小学1年生の「国語が苦手」を克服するには?環境作りについても解説 - 2ページ目 (3ページ中) - chokomana
ホーム >

小学1年生の「国語が苦手」を克服するには?環境作りについても解説

小学1年生の「国語が苦手」を克服するには?環境作りについても解説

書く力をつける方法

書くのが苦手な子は、とにかくアウトプットする機会が他の子と比べて少ない場合がほとんどです。

 

日記でもかまいませんし、販売されている簡単な問題集でも何でもかまいません。とにかく「書く」機会を増やしましょう。子どもが積極的に取り組めるものがベストです。

 

もちろん「書かせて終わり」ではなく、フィードバックが必要です。書いた内容に対して質問してみたり、話を広げたりしてみましょう。子どもが書いた内容が「どう伝わったか」を話すのです。そうすることで、子どもは自分が書いた文章を客観的に見ることができます。

 

最重要なのは、「間違いを追求しないこと」です。誤りを指摘することが目的ではありません。

「国語が苦手」を克服すると算数も得意に

先述した通り、「国語が苦手な子」は「読解力が低い子」です。そして、読解力は国語のみに影響を及ぼすわけではありません。国語が苦手な子を持つ保護者から聞こえてくるのが、「算数の文章題もできない」という声です。

 

数式が出来上がる過程を、文章で表現しているのが文章題です。つまり文章の内容を理解し、自分で数式を作ることを要求している問題ということになります。書かれている内容を正確に読み取れなければ正しい数式は作れず、正答することは不可能でしょう。

 

したがって国語の苦手を克服することは、算数の能力向上にも密接に関わっているということになるでしょう。

「国語が苦手」を克服するための環境作り

「国語が苦手」を克服するためには、環境作りが重要な要素となります。

 

国語力の向上には、家庭を始めとした子どもの生育環境の影響が密接に関わっているからです。

 

では、どのような環境づくりを目指せばよいのでしょうか。以下に実践例を記載しますので、お悩みの方はぜひ取り組んでみてください。

国語を嫌いにさせない

国語に限らないことですが、多くの子どもは学校での評価を気にします。

 

自分が正しいと思って書いた答えにバツがついていれば傷つき、「自分は苦手なんだ」という認識が生まれるでしょう。こうした傾向は小学1年生から3年生の低学年で特に顕著なようです。

 

国語は「なぜこの答えがだめなのか」が本人にとって分かりにくい教科です。たとえば登場人物の心情を答える場合、正答例がいくつも存在します。子どもから見ると、自分の答えがバツとなる判断基準が明確に示されないことが多いのです。

 

テストが返却されたら、ぜひ親子で見直してみましょう。なぜバツなのかを一緒に考えるのです。先述した通り、叱ることは厳禁です。

「読む」「理解する」を同時にしない

「読む能力」は決して1つの能力ではありません。「すらすら読み上げる能力」や「内容を理解する能力」など、複数の能力を総合して「読む能力」となるのです。

 

したがって、「読み上げる能力」を鍛えるなら、音読の習慣を作りましょう。また、「理解力」を鍛えるなら、先述した要素に分けて整理する練習をしましょう。「語彙力」を鍛える場合は、辞書を一緒に使いながら言葉の習得を訓練するとよいです。

 

重要なのは、1つのことに集中させることでしょう。同時に複数のことに取り組むことはかえって混乱を招くおそれがあるからです。

読書の習慣をづける

読書の習慣がついてしまえば、国語力は自然と身についてきます。ただ、自然に子どもが読み始めるかというと、そんなことはありません。やはり、環境が重要でしょう。

 

まず、保護者が本を一緒に探すということをおすすめします。表紙をいろいろ見ながら、子どもが興味を持つものを見つけましょう。

 

また読書が習慣化している子どもの多くは「親が家で読書をしている」という事実があります。子どもは大人がしていることに興味を持つものです。家庭で読書の時間を持つのも効果的でしょう。

家族の会話を増やす

子どもが読書を嫌う理由の1つに、「分からない単語が多い」ということが挙げられます。文章の中に分からない単語が多ければ多いほど読む作業は困難になり、読書が億劫になるでしょう。

 

子どもの語彙力は、家庭での会話で培われる部分が大きいものです。幼少期に多くのコミュニケーションを通じて子どもの語彙力を育てることは、その後の国語の能力と密接に関わってきます。

 

普段から家庭におけるコミュニケーションを大事にすることも、子どもが国語に苦手意識を持たないようにする重要な対策なのです。

保護者が読み聞かせをする

幼少期の読み聞かせが重要であることは昔から知られています。

 

読書を嫌う子どもの多くは「自分の目で文章を読み取る作業」に苦手意識を持っているだけで、「物語」そのものが嫌いなわけではありません。どんな子どもでも映画や漫画に夢中になることで分かります。

 

読み聞かせは、子どもにとって面倒な「読み取り作業」を保護者が負担し、物語の内容のみを伝える手段です。幼少期に読み聞かせを行い物語の魅力を伝えてあげれば、読書へのハードルを下げることにつながります。

関連記事一覧

関連記事一覧へ