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プログラミング教育の子供へのメリットは?必修化について知っておきたいこと

プログラミング教育の子供へのメリットは?必修化について知っておきたいこと

2:ロボットを活用した学習

ロボットを活用したプログラミング学習は海外でも早くから導入され、日本でもいくつかの事例が見受けられます。

 

例えば身近なロボットについて調べてどのような働きをしているのかを知る、オリジナルのロボットを制作するなど、その事例は多岐にわたります。

 

低学年向けには、直接ロボットを使うのではなく、自分たちをロボットに見立てたゲームを行うことでプログラミング的な思考を養うというものもあり、子供でも取り組みやすい学習内容として好まれているところが魅力です。

3:情報技術の活用事例や具体的な仕組みから学ぶ授業

実際にインターネットなどの情報技術を活用した事例や、具体的な仕組みからプログラミング的思考を学べる授業を実践しているところもあります。

 

とある小学校では、身近なサービスの一つである宅配についてインターネットで事前に情報を集めて学習させ、後日プログラミングソフトを使ってスライドを作成させるという授業を行ったのです。

 

この授業では情報技術を実際に活用させ、宅配業の具体的な仕組みを理解させることでプログラミング的な思考を学習できています。

 

さらにプログラミングソフトを使ってスライドを作成することで、技術面でも学習できているという事例です。

4:AIの画像認識技術を活用した社会問題の解決

さらにプログラミング教育の事例の中には、AIの画像認識技術を活用したものもいくつか挙げられています。

 

これはAIを用いたプログラミングソフトを使って、取り込んだ画像をプログラミングするとともに、提示された社会問題をどのように解決するのか議論するという内容です。

 

小学校だけではなく中学校でも実施された事例として、手描きのテストの記述を自動採点できるのか、果物の画像を取り込んで品種や鮮度を判別できるのか、などの問題を議論、解決しているものが見受けられます。

 

こうすることでただ画像をAIに認識させる技術を身につけられるだけではなく、その技術をどのように問題解決に活用できるのかという思考を育成させられるのです。

2022年からプログラミング教育として高校で必修化される科目とは

2020年に小学校で必修化されたプログラミング教育は、2022年には高校でも必修化されます。ただ高校の場合は、「情報I」という共通必須科目と、「情報Ⅱ」という選択科目が新設される形になるところが特徴です。

 

「情報I」ではプログラミングだけではなく、情報セキュリティを含んだネットワークやデータベースなどの基礎などについて学びます。その後「情報Ⅱ」を選択した場合は、プログラミングなどについてさらに発展的な学習が可能です。

 

このプログラミング教育によって、高校生はプログラミング、ネットワーク、データベースに関する基礎的な知識や技術を身につけることになります。

 

出典:小学校プログラミング教育に関する概要資料|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1416331_001.pdf

プログラミング教育の教育現場での課題3つ

プログラミング教育が導入された小学校などの教育現場では、まだまだ多くの課題が残されています。

 

これは導入されてからまだ実績を積み重ねている段階であり、現場も手探り状態で教育を実施していることが課題を生み出す要因となっているのです。

 

このため子供たちを取り巻くプログラミングの教育現場が抱える課題を理解し、今後どのように改善されていくのかを観察していく必要があります。

1:学習環境を整えるための準備時間の確保

まず挙げられている課題として、学習環境を整えるための準備時間が確保できていないという点があります。

 

プログラミング教育を実施するためには、ICT環境を整えることが重要です。ただ現状としては地域によってばらつきがあり、導入が進んでいるところでも1人1台のパソコンを確保できていないところがあります。

 

さらに準備するための費用面の問題もあり、時間と費用の両方を確保するための手段や対策が大きな課題となっているのです。

2:カリキュラムの組み方や教材選びへの対応

また、学習指導要領でプログラミング教育の方針などは決まっているものの、実際のカリキュラムの組み方や教材選びが学校や自治体任せになっている点も課題です。

 

学校や教員側がプログラミングに関する知識を持っていないところも多く、どのようなカリキュラムに取り組めばいいのか、教材はどのようなものがあって何を選べばいいのか、前例がないからこそ手探り状態となっています。

 

学校や自治体ごとに統一されていないので、教員だけではなく子供も転勤や転校をした際、その都度異なるカリキュラムや教材に翻弄されかねないという問題もあり、ICT環境の整備という課題に含まれているのです。

3:教員自体のITへの理解

さらに大きな課題となっているのが、教員自体のITへの理解や教育が不十分であるという点です。

 

小学校でのプログラミング教育は、プログラミング的思考を学習させるものなので、プログラミングの技術を必要とはしていません。それでも指導する側がプログラミング的思考について理解が追い付かないまま子供たちに教えるというのは、簡単なことではないのです。

 

このため教員の育成時間が確保できない、自分がきちんと指導できるのかなど、教員側が抱えている不安の大きさは、解決するべき問題として考えられています。

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