脳科学に基づいた効果的な勉強法4つを紹介|効率を上げる方法も解説
教育(小学生)
2021.05.07
目次
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脳は複数の刺激を受けることでより活性化されると言われています。長時間の勉強の合間に運動することで、海馬や言語野とは異なる運動野を刺激することになり、機能低下した脳が活性化して集中力や記憶力の向上が期待できます。
特に、有酸素運動は脳の活性化だけでなく、気分転換や血流の改善にもつながり、リフレッシュした気持ちで勉強に取り組めます。例えば、ウォーキングしながら英単語を覚えるなど、運動と学習を同時並行するのも良いでしょう。
2:学習場所に変化をつける
人はモノを記憶する際、その時の環境である背景情報まで記憶してしまいがちです。そのため、その場所に行くと想起できる事柄も、別の場所では思い出しづらくなります。
つまり、いつも同じ場所で勉強していると、背景情報が固定され、思い出すきっかけが減ってしまいます。逆に、時々学習場所を変えることで、記憶したことを想起しやすくなります。
試験会場など普段とは別の場所で最高の力を発揮するためにも、学習場所は固定しないほうが良いでしょう。
3:文字を青ペンで書く
青という色は、人の集中力を高め、興奮やストレスを抑える効果が期待できます。また、ペンを使用して学習すると消すことができないため、慎重に書いたり二重線を引いて書き直したりすることで、印象に残りやすいと言えます。
メリットの多い青ペンで参考書や問題集に記憶したい事項を書き込ませるなど、子どもなりの学習帳を作らせると良いでしょう。
4:睡眠のとり方
学習効率を上げるうえで、睡眠のとり方は非常に重要です。睡眠不足の状態では、集中力も記憶力も低下してしまいます。
十分に睡眠がとれていないときは、勉強の合間に昼寝をして脳を休めましょう。特に、昼食後は眠くなりやすく、勉強をしても集中しづらい状態です。ただし、昼寝は深い眠りに入る前、30分以内にとどめましょう。
また、睡眠後の脳は情報が入りやすく、勉強には効果が高いと言われているため、昼寝後に頭が冴えた状態で勉強に取り組ませましょう。一夜漬けなど、睡眠時間を削って睡眠不足の状態で試験を受けても、実力は発揮できません。
5:制限時間を決める
勉強前に制限時間を決めることで効率が上がります。「デッドライン効果」が働いて自然に集中力が上がり、ここまでやれば終わりだと見通しがつくことで、よりモチベーションの持続につながります。
制限時間は子どもがこなせる時間より若干短めに設定すると良いでしょう。余裕を持って長めの時間にすると、タイムプレッシャーは感じられず、むしろ非効率になります。
6:夜に暗記をする
人間の脳内では睡眠中に記憶が整理され、短期記憶の一部が長期記憶となると言われています。そして、寝る前に覚えたことが、もっとも新しい記憶となります。そのため、夜寝る前の時間がもっとも記憶力が高まり、暗記を中心とした勉強をすると効率が良いことになります。
つまり、夜寝る前に暗記し、翌朝それを復習するのがもっとも効果的な暗記方法でしょう。ただし、夜更かしして睡眠不足の状態では勉強には向きません。しっかりと良質な睡眠がとれていることが前提です。
それって本当?脳科学にまつわる勉強法の噂3選
脳科学にかかわる勉強法についてはさまざまな情報が飛び交い、ときには正反対の情報が発信されることもあります。また、噂の域を出ない情報が紹介されることで、勉強の効率を上げたい人や、子どもの教育に頭を悩ませている保護者を惑わせています。
そんな脳科学にまつわる勉強法の噂を紹介します。
1:暗記は朝にするのが良い?
眠気のおきやすい夜に暗記をするより、早く起きて朝にしたほうがはかどるという噂です。
前述したとおり、暗記作業は就寝前にするのが効果的だと言われています。目が覚めた直後は脳がしっかりと覚醒しておらず、記憶しにくいと考えられているからでしょう。
しかし、朝起きて一定の時間が経過し、しっかりと覚醒すれば、睡眠中にリセットされた脳内に情報が収納されるため、暗記するには適していると言えるでしょう。
2:スマホの存在自体が勉強の効率を下げる?
現代人にとってスマートフォンはもはや体の一部と言える機器であり、肌身離さず持っている人も多いでしょう。そのスマホが視界に入る場所にあるだけで勉強の効率を下げると言われています。
これについては、さまざまな見解があります。例えば、作業をしていても別の重要性が高いものに無意識に注意が向き、集中力を削がれてしまうことがあります。したがって、スマホ依存度が高い人や重要性が高い人は勉強の効率が落ちる可能性があるでしょう。
一方で、スマホのスケジュール機能や検索機能を上手に勉強に取り入れ、効率化に成功している人もいます。使用するユーザーの性格によると言えるでしょう。
3:長時間続けて勉強すればするほど良い?
以前は、学問においてもスポーツ界においても根性論が横行し、長時間勉強や練習をするほど良い結果を獲得できるとの考え方が根強く残っていました。しかし、現在は脳や身体の機能をより科学的に分析し、なるべく短期間で結果を出す方法が注目されています。
脳の特性に合わせて学習する中で、休憩時間は必須です。集中力が切れるタイミングで休憩時間を計画的に入れることで、疲労を持ち越さず、心身ともに充実した状態で勉強に臨め、効率を上げられるようになります。
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