ICT教育を活用するメリットとデメリットそれぞれ6つ｜上手に活用するには？

mokuji_dummy

授業内容をわかりやすい動画コンテンツにして流したり、違う地域にいる同じ学年の子供との地域交流など、インターネットだからこそできる新しい授業展開に挑戦することができます。

外国語も必修となり、子供に英語圏の文化や、発音のルールを教えるにあたってネイティブ講師を現地で生活している人に依頼するなど、より実践に近い環境と、場所を選ばない新しい授業ができるようになります。

ICT教育を活用するメリット3：板書やプリントの用意などの時間を削減できる

学校の先生たちは、同じ授業内容を1週間のうちに何度か繰り返します。クラスが変わるたびに同じ図形を定規で正確に描いてという作業を繰り返します。

その間子供はただ待っているだけというアナログ時代の時間を省いて、すでにデータ化された図形を使って授業をすることが可能になります。

したがって、その分より多くの問題解説に時間を使うことができるようになります。

ICT教育を活用するメリット4：教員も楽しみながら学習を進められる

教員の事務作業の多さはたびたびニュースになるほど深刻な問題でした。これまで多くの先生がもっと生徒とコミュニケーションをとりたいと不満を漏らしていた課題を、インターネットを活用した授業に切り替えることで解消することができます。

消極的な子供も授業に参加しやすいICT教育では、間接的な個人間のコミュニケーションの機会を増やすことにつながります。

ICT教育を活用するメリット5：教員間での情報共有が可能

ICT教育を取り入れることによってリアルタイムの子供の反応や授業を工夫したポイントの成果などを検証する際に先輩教員と意見交換をするときの材料となったりと子供が受ける授業の質を上げるための大切なツールとして活躍します。

また、科目によっては子供の成長の経過を確認することができるため保護者とデータの共有ができる場合には、親子間のコミュニケーションに使うことができます。

ICT教育を活用するメリット6：普段発言しない生徒でも積極的に参加できる

人前に出ることが苦手な子供も積極的に授業に参加できるのがICT教育のメリットです。黒板まで歩いていく必要もなく、回答が間違っていてもほかの子供に知られる心配がありません。

また、発言することなく、間接的に意見を伝えることができれば、授業のわからないところを先生が解説してくれるなど、授業が活性化するきっかけにすることができます。

ICT教育を活用するデメリット6つ

ICT教育は子供にとって授業に参加しやすい新しいツールです。それでも、実際に読んで、見て、書いてといった体験を授業中に並行体験できないことなどについてどのようなデメリットが考えられるでしょうか。

ICT教育が導入されることで起こる可能性のあるデメリットについて６つご紹介します。

ICT教育を活用するデメリット1：生徒の想像力の低下に繋がる

学年が上がるにつれて、文章問題を解く機会がふえていきます。

問題を解いたあとに解説を聞くときにタブレット端末を使って映像や動画を見ることが時間の節約につながりますが、その分、子供が自分で想像しながら回答までのプロセスを理解する工程が無くなるため、生徒の創造力の低下につながるのではという不安があります。

ICT教育を活用するデメリット2：機器の管理や故障対応の手間がある

ICT教育を授業に取り入れるには、インターネット環境やタブレット端末の整備が必要になります。

電子機器が故障した場合の代替え機や、ネットが接続できない場合の板書での授業準備などを必要とする場合もあり、授業の遅れを出さないためにも、機器の日常的な管理と、子供への指導などが必要になります。充電が途中でなくなった場合、簡単にバッテリー交換ができません。

ICT教育を活用するデメリット3：費用の負担がかかる

これまで使ってきたノートや筆記用具とは違い、ICT教育に使われる電子機材はとても高額です。

家庭で購入するには費用の負担が大きく、学校所有のものにするならば、これまでの学校の貯えから捻出することになります。ベルマーク運動などで、学校の備品を購入するたの資金を積み立てていたとしても、それだけで賄えるのか、費用の負担が導入までの課題です。

ICT教育を活用するデメリット4：PCの機種や性能による授業の速度の違いが出る可能性

大きいファイルの読み込みなどをする際に、パソコンそのものが持っている性能が低いと、授業の効率化が期待されているICT教育もストレスがたまります。

オフライン編集の場合も、ファイルを読み込むのに時間がかかった結果、授業の進み具合が遅れるなどのデメリットになります。そのため、データを活用する部分とアナログで展開する部分どちらの準備も必要になります。