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反転授業が注目される理由4選|もたらす効果や注意点についても紹介!

反転授業が注目される理由4選|もたらす効果や注意点についても紹介!

2:自宅での予習時間の確保が必要

反転学習を行うには自宅での予習時間の確保が必要になりますが、時間を確保することに難しさを感じる子供もいます。

反転学習は事前に知識を身につけていることが前提の学習法なので、自宅で予習の時間が確保できなければ効果が期待できません。課外活動などに多くの時間を割いている子供の場合、時間が取れず効果が上がりにくいことも考えられます。

低学年では自主的に机に向かえない可能性もあり、保護者のサポートも求められます。

3:自発的な学習意欲が必要

反転学習は自宅で映像教材などを用いて知識を身につける必要があるので、自発的な学習の姿勢が求められます。自分で教材に向かわなければいけないので、学習する意欲が低い子供にはかなりハードルが高いと言えます。

反転学習は予習をしていなければ効果が出せない方法なので、予習をしていない子供が多ければ学校での演習などがあまり意味を持たなくなってしまう可能性もあります。

4:保護者の監視・サポートが必要

家庭での予習復習において、子供に丸投げというわけにはいけません。タブレット端末での予習復習の際、保護者による家庭学習に対してのサポートが必要です。

子供が視聴しているだけでは「学習」に繋がりません。目的を理解し視聴することで、有効活用できます。家庭において保護者はそのサポートの役目を担っている重要な役目を果たします。

5:電子機器の使用で目に負担がかかる

反転授業で利用される教材は主に映像教材なので、デジタル機器を長時間利用することによる目への負担もデメリットです。子供の目は柔軟性が高く簡単には疲れませんが、長時間の電子機器の使用は子供であっても目に負担がかかる可能性が高いと言われています。

子供は自覚症状を感じにくいので、知らないうちに負担がかかっているケースも見られます。目だけでなく、頭痛や不安感など体の不調に繋がる場合もあるので注意が必要です。

6:反転授業の経済的な学習進度の差がでる

自治体においてまだ一律になっていませんが、自宅等にWi-Fi環境のない家庭においては、学校側からタブレット端末とWi-Fi端末が無料配布されなければ、経済的な学習進度の格差が生まれてしまいます。

家庭の経済格差が、反転授業において経済的な学習進度の格差にならないような対策が、必要とされています。そのためには自治体格差をなくし、どの地域に住んでいても、同様の教育が受けられるような受け皿づくりが大切です。

反転授業を導入する教育段階別の事例3つ

日本でも、反転授業が実際に導入された事例があります。反転授業はどのように導入されていて、導入された結果どのような効果や傾向が見られるのでしょうか。具体例があると、参考になります。

そこで、反転授業を導入した事例を学校の種類別に具体的に確認しましょう。

1:小学校での導入

佐賀県では、2014年に小学校で4年生以上の理科と3年生以上の算数の授業に反転学習を取り入れています。その後国語にも利用するなど、利用範囲を広げています。学校で教材をダウンロードするので、家庭ではオフラインで利用できます。

アンケート結果を見ると、授業を楽しいと感じている子供が9割程度、自分の意見が言えるようになったと答えた子供が6割程度と、効果が実感できている様子がうかがえます。

2:中学校での導入

兵庫県には、家庭学習の習慣化を行ってそれを元に授業に臨み、生徒同士で活用し深め合えるようにすることなどを狙いとして、中学校で反転学習が取り入れられた事例があります。授業では、グループワークを多く取り入れるなどの工夫がされています。

アンケートによると、興味が持てたか・ビデオの内容は理解できたか・授業内容は理解できたかという問いに、いずれも9割近くの生徒が「はい」と答えています。

3:高校での導入

高校では、大阪の高校で反転授業が取り入れられている事例があります。英語や数学に反転授業が取り入れられていて、英語では英語を使用する時間を増やすために授業を英語で行う取り組みに役立てられています。

数学では、反転授業を活用して、生徒のニーズに応じて授業の中で個別学習・協働学習・一斉学習が行えるようにしてきました。その中で見えた課題を元に手法を変え、より効果的な学習の場を目指しています。

反転授業による効果を理解しよう

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