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モンテッソーリ教育に期待される8つの効果|年齢に応じた教育内容と海外との違い

モンテッソーリ教育に期待される8つの効果|年齢に応じた教育内容と海外との違い

3:積極的になれる

モンテッソーリの教育は、子どもの自己教育力の存在が前提になっています。そのため、教師は知識やしつけを一方的に押し付けるのではなく、子どものやりたいと思える気持ちを引き出すためのきっかけ作りを提示する存在です。

また、教師は鋭い観察力や細かい配慮に徹することで、1人1人の子どもがその時に必要とする手助けを本人の自主性を損なうことなく行っています。そのような環境の中で、子どもたちはのびのびと自分らしさを発揮していきます。

結果的に、子どもたちの物事に対する積極的な姿勢へとつながっていくのです。

4:コミュニケーション能力が高まる

モンテッソーリ教育が大切にしていることのひとつに、言葉教育があります。話し言葉や文字などの「ことば」は、社会生活を送る上で人と人をつなぐコミュニケーションに必要なツールであり、思考の道具であると考えるからです。

様々な形で、それぞれの発達段階に応じた言葉のシャワーを浴び、子どもたちは語彙力を増やしていきます。また、集団の中での子どもたちとの関りがあります。そのような中で、子どもたちはコミュニケーションをとることを覚えていきます。

このような環境の中で、子どもたちは自然にコミュニケーション能力を獲得していくのです。

5:社会性が育つ

モンテッソーリ教育は、基本的に縦割り保育という異年齢集団での保育が行われます。

この中で、年上の子は年下の子をお世話することで思いやりの心を育み、それに対して年下は年上に憧れの念を抱き、自分が年上になったら年下に「自分がしてもらったように」思いやりを持つ気持ちで関わるという行動が見られます。

このような縦割り保育の中で、子どもたちの社会性が育つというメリットがあります。

6:心や感情の安定

「教師が教え込む」のではなく、子どもたちに寄り添い、「教師は子どものやりたい気持ちを引き出す援助者」であることがモンテッソーリ教育の特長です。

また、縦割り保育の中で年長者からお世話してもらうことで、年下の子たちは安心感を覚えます。年上の子たちは、自分がしてもらったように年下の子たちに思いやりを持って関わります。

こういった環境は、子どもたちに安定した情緒をもたらしてくれます。

7:集中力が鍛えられる

モンテッソーリ教育では、与えられた物的環境や教師の適切な働きかけにより、子どもそれぞれの興味や関心に応じた活動に取り組みます。

その中で自分が自ら「やりたい」ことに取り組むことで、黙々とものづくりや作業に集中していきます。そして子ども達がやりきった時、達成感を味わえるのです。

そういった作業を積み重ねていくうちに、子ども達は自然に集中力を身に付けていきます。

8:手先が器用になる

モンテッソーリ教育では、普段の活動のことを「おしごと」と呼びます。一般的には「遊び」と言われているものも含めます。

例えば、あずきやおはじきを箸でつまみ、隣のお皿に移動させるというものがあります。小さな子供にとっては難しいものです。

他には、ボタンの留め外しをするための練習ができるものや、包丁を使って食材を切るもの、三つ編み、紐通しや、ボルトとナットで大工さんごっこのようなものもあります。

こういった「おしごと」に取り組むことにより、手先の巧緻性が向上していきます。

【前期】モンテッソーリ教育の教育内容7つ

0歳から3歳までの前期を「吸収する精神」の時期と呼び、無意識の状態から始まりますが、人生の中でもっとも吸収力が強い時期です。この時期に、その後いくらかけても達成できないような事をいとも簡単に獲得し、人間社会に適応していきます。

ここでは、子どもの自己教育力が発揮できる環境づくりとして、主に7つある教育内容について解説します。

1:日常の活動

後述の「手先を使う」「全身を動かす」が複合的に合わさった活動です。

例えば、ドアノブをつかんでドアを開けるといった動作や、観葉植物への水やりなども含まれます。また、「着衣枠」と呼ばれる、マジックテープ、スナップ、紐通しの日常生活に使う留め具の練習になるモンテッソーリ独自の教具を使った活動も含まれます。

2:手先を使う

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