ボール投げが苦手な原因とは?練習のポイントや方法もあわせて紹介
遊び・おもちゃ
2022.07.29
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室内で安全にボール投げを体験できるよう、タオルを結んでボールに見立ててタオルボール遊びをしてみましょう。柔らかく持ちやすいですから、ボールの苦手な子も馴染みやすいでしょう。
フェイスタオルがあれば作り方は簡単です。広げたフェイスタオルを1枚用意し、細長くなるよう縦に2回おります。細長くなったフェイスタオルを結べばでき上がりです。
遊んでいる間にほどけないよう、きつく結んであげましょう。大きいボールがほしい時はバスタオルを使うと良いでしょう。
遊ぶ時には、できるだけ大きく体を動かすように指導することが、このタオルボール投げの大事なポイントとなります。
タオルボールを真上に投げてキャッチ
全身を大きくダイナミックに使う感覚を身につけてもらうよう、まずはじめはタオルボールを両手で、真上に投げさせます。
真上に上手に投げられるようになったら、投げた後、両手で体の前に輪を作らせましょう。そして、落ちてくるタオルボールが両手で作った輪の中を通るようにさせます。はじめは体に当たってしまい上手く通らないでしょう。
上手く通るようになったら、両手の輪をだんだん小さくしましょう。下に落とさないようになればキャッチのできあがりです。キャッチの苦手な子でも無理なくできるようになる可能性が高いでしょう。
キャッチができるようになったら、ボールを上に投げたら拍手をしてからボールをキャッチさせます。慣れてきたら拍手の回数を増やしたり、他の動作をさせたりしますと飽きずに続けられるでしょう。
タオルボールでキャッチボール
安全なタオルボールを使って、さまざまな形のキャッチボールをすることによって、運動の苦手な子でもボール投げの能力が鍛えられます。
はじめに1人で仰向けになり天井に向かってタオルボールを投げることにより、「まっすぐボールを投げる感覚」を掴みます。その時コントロールがしやすいよう、投げる方の腕の肘を軽く反対の手で支えると良いでしょう。「手首のスナップを使う感覚」も養うことができると言われています。
次も「手首や肘を使う感覚」を養うものですが、今度は2人で3~4mほど離れて、向き合って長座します。そして、相手の胸をめがけてタオルボールを投げます。この時投げる方の手の肘を反対の手で軽く押さえましょう。
今度は「腰をひねる感覚」を鍛えるために、3~5m離れて向かい合い、両足を左右に開いて立ちキャッチボールをします。
次は、後ろから前への「体重移動の感覚」を鍛えるもので、3~5mほど離れて向かい合い、両足を前後に開いて横向きに立ちます。遠投の力を養うためには欠かせないものです。
ボール投げができるメリット
子供が 夢中になってボール遊びをすることでさまざまなメリットがあります。
ボールに合わせて体を動かす経験の積み重ねにより、反射神経や運動神経を伸ばすことができるでしょう。運動が苦手な子も反射神経が鍛えられることにより スポーツが上手くなるばかりでなく、怪我や事故から身を守ることができるようになるでしょう。
ボール遊びは非常に多くの動作からなっています。キャッチボールは距離感覚や方向感覚を使って、ボールとの距離やどこに飛んでいくのか方向を確認することで空間認知能力を育てます。ドジボールで狙って投げる行為は空間認知能力をさらに高める可能性があります。
また、複数人数で遊ぶことで協調性やコミュニケーション能力を高めることもできるでしょう。長時間夢中になって遊ぶことで体力や持久力をつけることが期待できます。
ボール遊びはさまざまな動きをし、遊び方が自由なため想像力を刺激します。 大きさや硬さ、跳ね方の違う色々なボールを用意しますと、さらに想像力を高められるでしょう。物を掴み、重さや硬さを確認することは脳を刺激し知能を高める可能性が高いと言えます。
運動能力の基礎力が上がる
ボール投げは人間が獲得しなければいけない基礎身体技能で、習熟度の高さが求められるため、子供のうちに高めておく必要があります。
ボール投げは複雑な運動で、片足立ちや上半身のひねりが必要で、ボール投げが上手くできると、跳び箱のように走る、跳ぶという要素を持った運動も上手にできます。
運動中に姿勢のバランスを取り、体を素早く上手く動かす協調性や、手足を上手く動かす巧緻性を養うこともできるでしょう。さらにボール投げは空間認知能力を高めますので、自動車などへのスピードや距離感をしっかり認知できるようになると言えます。
体力の向上は脳に良い影響を与える
運動が学習に対して良い影響を与えることはよく言われていますが、ではどのような運動が脳のために良いのでしょうか。
脳を活性化させるには一定時間心拍数を上げる運動で、ランニングやボール投げなど楽しくできる運動が良いと言われています。また、ヨガや空手の形のように動きを意識するものも良いでしょう。
スポーツに苦手意識のある人は、周りを意識して体を動かしづらいこともあります。そのため、チームスポーツは避けた方が良く、同様な理由で、競争や勝負をするものも避けた方が良いでしょう。
幼少期には遊びながら体の動かし方を覚え、運動への苦手意識を持たないようにし、スポーツに親しめるようにしましょう。できないことができた体験をし、自信を持つことがその後の人格形成に大きく影響する可能性が大きいです。
スポーツは健康や体力の増進ばかりでなく脳の発達にも大きく寄与すると言えるでしょう。
良いコミュニケーションを育むきっかけになる
子供のボール投げは、体を上手に使えるようになり、「投げて」と言われた時、その意味を理解できるようになった時から始まります。運動機能だけでなく、コミュニケーション能力が必要ということです。
ボールを前に投げられるようになっても、はじめは投げる方向をコントロールできないでしょう。そんな時は、相手の方を見て投げるように教えてあげましょう。
目線が定まることにより、目標も掴めます。ここで「こっち」と声をかけてあげましょう。声掛けを習慣にすることでコミュニケーションを楽しむことができます。
前に出した足のつま先が相手の方を向くようにすると、体の向きが定まりさらにまっすぐ飛ぶようになるでしょう。
このように、ボール投げは親子のコミュニケーションを増やすことのできる大切な遊びです。
ボール投げの苦手を克服しよう
ボールが思うように飛ばせない原因として、足の出し方、姿勢の崩れ、目線の方向の間違いの3つが考えられます。
右投げなのに右足を前に出すという、高学年になってもたまにある間違いは、体を横に向けてから投げるようにアドバイスします。それでも治らない時は、ボールを持たずに上半身のひねりの練習をすれば治る見込みが高いでしょう。
投げることはできても、相手の方向に飛んでいかない場合は、片足を上げた時バランスが崩れ、体勢が崩れたまま投げている可能性もあります。まずは両脚を地面につけたまま上半身だけで投げることで、体勢を崩さず投げる感覚を身につけることが重要と言えるでしょう。
目線が正面か下を向いている場合は、ボールを投げてもすぐ落ちてしまう可能性があります。その場合、目線を高くするためには、ボールを持っていない方の腕の構えが重要です。腕を前方斜め上方向に伸ばして投げると、ボールは高く、遠くに飛ばせるでしょう。
これら3つの対処方法を参考にしていただければ、苦手なボール投げを克服できる可能性は高くなるでしょう。
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