知られざる もやしのパワー
食育
2023.03.03

一年中、手ごろな値段で食べられる「もやし」。
お財布だけでなく、カラダにもやさしく、うれしい野菜のひとつでもあったのです!
今回はそんなもやしについてご紹介します。
目次
【萌えいずる「もやし」】
日本でもやしが食用として食べられるようになったのは江戸時代に入ってからで、寺院の精進料理の材料として使われたようです。
もやしという名は、豆類などの種子を発芽させたものなので「萌やし」(もやし)または「生やし」(おやし)という言葉からつきました。
【もやしの種類】
日本では、緑豆や大豆、ブラックマッペを種子とするもやしが主に生産されています。
国内で約9割を占めるのが緑豆もやしで、炒め物や鍋、ラーメン、家庭でもいろいろな料理に使われることが多いです。
大豆もやしは豆がついたままで食べられ、炒め物やナムルなどに使われることが多く、独特の味と食感が楽しめます。
ブラックマッペもやしを食べる機会は少ないかもしれませんが、やや細めのもやしでしっかりした食感が特徴です。焼きそばやおひたしなどに使われます。
最近では機能性表示食品のもやしなども出てきており、それぞれ特徴が違うため、料理によって使い分けて楽しんでみましょう。
【もやしの季節はいつ?】
通年食べることのできるもやしですが、昔は食料が少なくなる冬場に食べられる野菜として、温泉熱などを利用して雪深い東北地方でも栽培されていたといわれています。
現在でも「大鰐(おおわに)温泉もやし」(青森県)は温泉を活用して土耕栽培されたもやしで、豆もやしとそばもやしの二種類があります。
豆もやしの原料となっているのは、大鰐地域にしかない「小八豆(こはちまめ)」という大豆で、生産者がもやしを栽培するために大豆を育て種を採り続け、栽培されている貴重なもやしです。機会があれば、ぜひ召しあがってみてください。
【発芽のパワーで栄養満点に変身!】
もやしは発芽をすると、豆のときにはごく少量しか含まれていないビタミンCを多く生成します。
緑豆はでんぷん質、大豆はたんぱく質など、それぞれの豆の栄養を備えながら、発芽の力によって栄養価をアップさせるのです。
さらには消化酵素のアミラーゼも生成されます。
このアミラーゼは、でんぷんをブドウ糖などに分解する酵素で、消化を助けて胃腸をととのえる働きがあり、食欲不振を改善する効果もあります。
【抗酸化力アップの組み合わせ】
ビタミンCの抗酸化力を強化するには、ビタミンA、ビタミンEと食べ合わせるのがオススメです。
ビタミンAは、カボチャやニラなどの緑黄色野菜に多く、ビタミンCやビタミンEの働きを長持ちさせる効果があります。
また、ビタミンEを多く含む代表的なものといえば、ゴマやアーモンドなどの種実類です。
相乗効果により、お互いの作用を高め合います。
調理の際は、加熱時間が短くてすむ炒め物や、汁ごといただくみそ汁などスープの中に入れるとよいでしょう。味がよくなり、ビタミンCも逃さず摂ることができますよ。
【シャキシャキ感を残すには、茹ですぎNG】
歯ごたえをキープするだけでなく、ビタミンなど熱に弱い栄養素を守るためにも加熱時間は短めにしましょう。
早いかな?と思うくらいでとり出し、余熱で火を通すのがコツです!
茹でたあとで冷水にとってしまうと、水分が浸透して味も落ち、栄養も失われてしまうため、ザルにあげたまま冷ますようにしましょう。
また、ひとつまみの塩を入れると、たんぱく質の有効成分である必須アミノ酸の流出を防げます。
【電子レンジで簡単☆もやしナムル】
鍋を使わず、電子レンジを使ったナムルの作り方です。
調味料を混ぜるところをお子さんに手伝ってもらいながら一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
<もやしのナムル>(4人分)
・もやし…1袋(約200g)
・白すりごま…大さじ2
・醤油…小さじ2
・ごま油…小さじ1
・鶏がらスープの素…小さじ1/2
※いりごまを用意して、すり鉢ですってから使うとごまの香りをより楽しめます。
(1)耐熱ボウルにもやしを入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで3分加熱して水気を切る。
(2)別のボウルに、調味料とごまを合わせる。
(3)もやしが温かいうちに(2)の調味料とよく混ぜ、器に盛り付けて完成。
【選ぶポイントと保存方法】
茎が白くて太く、しっかりしていて透明感のあるものを選びましょう。
ひげ根が茶色く伸びているものは、鮮度がおちている証拠です。
丈は短めのほうが味はよく、栄養価にも優れています。
もやしは日持ちがしないので、早めに使い切るのが基本です。
購入後は2~3日以内には食べきりましょう。
【まとめ】
料理のかさましで用いられることも多い「もやし」ですが、こんなに栄養価にすぐれた食品だったとは驚きですね!
もやしのひげ根、皆さんはどうしているでしょうか。そのまま食べていたという方は、時間があるときにはひげ根をとってみてください。見た目がよくなり、いつもと違うおいしさを味わうこともできますよ。その際には、ぜひ、お子さんにも手伝ってもらいましょう。
種類による食感や風味を楽しみながら、効率よく食べ合わせて日々健康に過ごしましょう。
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