生クリームと植物性ホイップクリームの違いとは?泡立てるコツも解説
食育
2021.12.16

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生クリームは泡立ちやすく、植物性ホイップクリームは泡立ちにくいという特徴があります。生クリームは乳脂肪の量によって泡立ちやすさが変わり、脂肪分が多いほどよく泡立ちます。
泡立ちが良いぶん、泡立てすぎると硬くなりボソボソしてしまうのが難点です。泡立ったあと、保存温度が高いとゆるくなってしまいます。
植物性ホイップクリームは生クリームよりも泡立てるのに時間がかかりますが、硬くなってしまうことはありません。
2:見た目
見た目で違いがわかりやすいのは、クリームの色です。生クリームが黄色みがかった乳白色であるのに対し、植物性ホイップクリームは真っ白です。
お菓子作りのデコレーションで温かみのある雰囲気を求める場合は生クリーム、白さを求める場合は植物性ホイップクリームを選ぶと良いでしょう。
3:値段
値段は生クリームよりも植物性ホイップクリームの方が安価で、比較すると倍近くの価格差があります。
メーカーや乳脂肪の濃度によっても違いますが、家庭用として一般的に流通している200mlの製品では、生クリームが400円前後、植物性ホイップクリームが200円弱のものが多く見られます。
4:味
生クリームは牛乳の風味が感じられ、まろやかな味です。いっぽう植物性ホイップクリームはクセの少ないあっさりとしたさわやかな味が特徴です。
牛乳の濃厚な味わいが欲しいときは生クリーム、他の食材を引き立たせたいときは植物性ホイップクリームといったように合わせる食材や好みで使い分けると良いでしょう。
5:賞味期限
生クリームは無添加のため賞味期限が短く、植物性ホイップクリームは加工品のため賞味期限が長くなります。
平均的な賞味期限は、生クリームは冷蔵で1週間程度、植物性ホイップクリームは冷蔵で3ヶ月程度です。どちらも開封後はすぐに使い切るようにしましょう。
6:食感
生クリームはしっかりとしていてまろやかな食感、植物性ホイップクリームは軽くさっぱりとした食感です。
生クリームは脂肪分の量でも食感が変わります。脂肪分が多いほどずっしりとした食感になり、脂肪分が少ないものはふんわりした感じになります。また生クリームは温度に影響を受けやすいです。そのため、口の中に入ると体温ですっと溶けてしまいます。
植物性ホイップクリームは温度の影響をそれほど受けず、軽さのわりには生クリームほどの口どけの良さは感じません。
生クリームをしっかり泡立てるコツ
生クリームを泡立てるときに重要なのは温度です。生クリームを泡立てるときの適温は3~6℃といわれ、温度が高いとしっかり泡立たなかったり、泡立ってもボソボソした食感になってしまったりします。
泡立てる前の生クリームはしっかり冷蔵庫で冷やし、使用する器具も冷やしておきます。氷水をあてて冷たい状態を保ったまま泡立てるようにしましょう。
砂糖を加える場合は、溶けにくいものを使用してしまうと泡立ちが悪くなります。グラニュー糖などの溶けやすい砂糖を選びましょう。
生クリームと植物性ホイップクリームの違いを理解して使い分けよう
生クリームと植物性ホイップクリームの違いについて解説しました。生クリームは少々扱いが難しいですが、濃厚で本格的な味が楽しめます。
いっぽう植物性ホイップクリームは本格的な生クリームの風味には及びませんが扱いやすく、価格も手ごろです。それぞれの違いを把握しておき、使用する場面によって上手に使い分けられるようにしましょう。
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