地域別の夏至の食べ物9選!概要やお風呂に入れる物についても紹介
食育
2022.01.04

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関西地方では、夏至に食べる物としてタコが挙げられています。その背景には、夏至の時期には田植えが終わって稲が生長することが関係していると言われています。
タコの足が8本あることになぞらえて、「タコの足のように稲の根が広く深く張るように」という祈りや願いから、タコを食べるようになったとされています。
3:水無月(京都)
水無月とは外郎生地の上に小豆を乗せて固めた和菓子で、三角の形に切りそろえられているところがポイントです。京都では、水無月を夏至の期間中である6月30日頃に食べる習慣があります。
1年の半分が経過した6月30日に水無月を食べることで、残りの半年を無病息災で過ごせるように、と祈願していることが理由です。
4:焼き餅(関東)
東京を中心とした関東での夏至の行事食は、新小麦を使った焼き餅です。小麦餅とも呼ばれていて、奈良県や和歌山県などで食べられる半夏生餅に類似した物とされています。夏至に焼き餅を食べるのは、餅のように粘り強くという関東の考え方が由来となっています。
5:半夏生餅(奈良・和歌山など)
奈良県や和歌山県、大阪河内地方で夏至に食べられている行事食は、半夏生餅(はんげしょうもち)と呼ばれる食べ物です。半夏生餅とは、もち米と小麦を半分ずつ搗いてきな粉をまぶした物で、小麦餅とも呼ばれています。
半夏生とは、日本独自の雑節という暦日の1つです。この時期に半夏生餅を田んぼの神様に捧げることで豊作を祈り、田植えが無事に終わったことを神様に感謝するという風習があります。
6:イチジク田楽(愛知)
愛知県の尾張地方など一部の地域で夏至に食べられている物が、イチジク田楽と呼ばれる物です。こちらは半分に切ったイチジクに田楽味噌をかけた物を指します。
かつて不老長寿の果実と呼ばれたイチジクと、豊作祈願の踊りである田楽を掛け合わせたのが由来とされています。
7:うどん(香川)
香川県と言えばうどんのイメージが強いですが、その例に漏れず、夏至にもうどんを行事食として食べています。
その年に収穫されたばかりの麦を使ったうどんを食べることで、農作業を手伝ってくれた人たちへのお礼の意味を込めているところがポイントです。また、夏至に食べるうどんは香川県では特別な物とされていて、夏至を「うどんの日」と制定しています。
8:ミョウガ(三重)
三重県では、夏至にミョウガを食べる習慣があります。ミョウガの旬はちょうど夏至の頃にあたるため、みそ汁をはじめとした様々な料理に使われています。
由来などに関しては不明となっているものの、ミョウガには夏バテ効果があるため、夏にうってつけの食べ物と言えるでしょう。
出典:vol.66 みょうが|一般社団法人 福山市医師会
参照:https://www.fmed.jp/cnt/kenkou/recipe/sonota/myouga.html
9:焼きサバ(福井)
福井県では、夏至に食べられる物として焼きサバが挙げられます。焼きサバが食べられるようになった1つの理由として、江戸時代に見られた風習があります。
江戸時代の福井県では、半夏生までに田植えを終えるものと考えられており、重労働の田植えを終えた農民をねぎらって、体力を回復させるために藩主が焼きサバを提供したのが発端とされています。
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