薄口しょうゆの代用とは?濃い口しょうゆの使い方や白だしの注意点を紹介
食育
2021.12.09

目次
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薄口しょうゆ小さじ一杯分の濃口しょうゆの量
それでは、小さじ一杯(5g)の薄口しょうゆを濃口しょうゆで代用する場合を見てみましょう。
5gに先ほどの塩分の比率をかけるため、計算は5×1.1=5.5となります。つまり、薄口しょうゆ5gに代用する場合の濃口しょうゆは、5.5g必要と言えるでしょう。
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17007_7
薄口しょうゆ大さじ一杯分の濃口しょうゆの量
次に、大さじ一杯(15g)の薄口しょうゆを濃口しょうゆで代用する場合を見て行きましょう。15gに先ほどの比率1.1をかけるため、計算は15×1.1=16.5となります。つまり、薄口しょうゆ15gを代用する場合の濃口しょうゆは16.5g必要と言えます。
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17007_7
逆の代用も可能
逆の代用について見てみましょう。濃口しょうゆに含まれる塩分は、5700mgを1と考え、薄口しょうゆの100gあたりに含まれる塩分6300gがいくつになるかの計算は、5700÷6300=約0.9になります。つまり、含まれる塩分の比率は、濃口しょうゆ1:薄口しょうゆ0.9です。
比率の数をあてはめて、お互いの塩分量に合わせて量を調整すれば、薄口しょうゆを濃口しょうゆの代用にすることもできるでしょう。
薄口と濃口のどちらが一般的に使われている?
家庭のしょうゆが薄口・濃口のどちらかということは、普段あまり気にせずに使用している人も多いのではないでしょうか。
冒頭で紹介したように、全国のしょうゆの生産量は濃口しょうゆが約8割、薄口しょうゆが約1割強というデータがあります。つまり、一般的には濃口しょうゆが使われていると言えるでしょう。
薄口しょうゆと濃口しょうゆの使い分け方法
一般的には、薄口しょうゆより濃口しょうゆの方が使われていることは先述の通りですが、料理によって使い分けをしている家庭も多いのではないでしょうか。
日本におけるしょうゆの歴史はとても古く、地域によってしょうゆの使い方や種類に特徴があります。また、地域の郷土料理の味付けの特性になっているケースも多く見られます。
例えば、九州地方は甘口のしょうゆ主流であったり、中京地方はたまりしょうゆや白しょうゆを使い分けていたりと、地域によってさまざまです。
薄口しょうゆがおすすめな料理とは
薄口しょうゆの特徴である淡い色は、食材本来の色を楽しむ料理に向いていると言えます。例えば、京料理などに使われる場合、野菜の炊き合わせやお吸い物など、素材の色が損なわれない仕上がりになるでしょう。
また、家庭料理の玉子焼き、茶わん蒸し、うどんの出汁など、薄い色で仕上がった方がおいしそうに見えるメニューにも良く使われます。
濃口しょうゆがおすすめな料理とは
濃口しょうゆは塩分こそ低めですが、うまみや香りが強いしょうゆです。素材を選ばず、うまみを増す料理ができるため幅広く使えるでしょう。家庭料理では、肉じゃがなどの煮物料理、煮魚をはじめ、かけるだけで完成する冷ややっこなどにも使われます。
さらに、幅広の生麺を旬の野菜などと煮込んだ「おっきりこみ」という群馬県の郷土料理や、すいとん、けんちん汁の味付けには、濃口しょうゆが定番になっていると言えるでしょう。
薄口しょうゆの代用を探す際の注意点
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