とろろの栄養を紹介!効果を知って普段の生活に取り入れてみよう
食育
2021.12.09

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2:カロリーも低く生活習慣病の予防にも
長芋は、大和芋や自然薯よりも低カロリーな食材です。
大和芋のカロリーは119kcal、自然薯も118kcalなのに対し、長芋のカロリーは64kcalと、ほぼ半分の数値であることから、長芋がいかにヘルシーな食材であるかが分かるでしょう。
また、とろろには体に必要な栄養素である必須アミノ酸のアルギニンが含まれています。このアルギニンには、筋肉の修復をする成長ホルモンの分泌などの効果が期待できます。
また、アルギニンは、人間の体内では合成されないため、食事で補う必要があります。
出典:栄養素の説明 - タンパク質|一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所
参照:https://www.orthomolecular.jp/nutrition/amino2/
3:胃腸に優しく疲労回復が見込める
長芋に含まれているジアスターゼには、消化を助ける働きがあるため胃腸に優しく、疲労回復効果などが期待できます。
このジアスターゼが豊富に含まれているヤマノイモは、健康維持に適した食べ物といえるでしょう。
出典:青い森の食材研究会|公益財団法人21あおもり産業総合支援センター
参照:https://www.21aomori.or.jp/kinou/sozai/post-32.html
4:血糖値の急激な上昇を抑える
長芋に含まれる、レジスタントスターチと食物繊維によって糖の吸収が緩やかになることで、急激な血糖値の上昇を防げる効果が期待できます。
レジスタントスターチには、短鎖脂肪酸を生成して大腸内で発酵し、善玉菌の増殖を促進させる働きがありますが、これらの作用で食後の血糖値の上昇が緩やかなものになるとされています。
また、食物繊維は小腸で消化・吸収されずに大腸まで届く食品成分で、前述のレジスタントスターチ同様、血糖値上昇の抑制などの生理機能が明らかになっている栄養素です。
出典:食物繊維の必要性と健康|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
とろろの保存や長持ちさせるポイント
皮付きの長芋まるごとなら、おがくずの中に冷暗所保存で2ヵ月半から3ヵ月ほど、使いかけや皮をむいたものは、下処理して冷凍保存で約1ヵ月程度保存できます。
また、皮付きでも使いやすく切られているものや、使いかけの山芋の場合は、ラップで空気に触れないように包むことで、冷蔵庫で1週間ほど保存が可能です。
皮をむいたものの場合は、水1L程度に対して大さじ2杯のお酢を溶かした酢水に10分ほど浸け、灰汁とりと変色防止を施したら、ぺーパータオルなどでよく水気を切ります。その後、空気ができるだけ入らないように冷凍保存袋に入れて冷凍しましょう。
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