マグロに含まれる栄養素とは?効果的な食べ方や保存方法もあわせて解説
食育
2021.11.30

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キハダマグロは、マグロ種の中で漁獲量が多いとされる魚です。旬は初夏頃で、日本では古くから刺身や寿司として親しまれています。
赤身が多く、ほどよい甘みがあります。また、脂が少なく、身が崩れにくいため、ステーキやカルパッチョなどで食されます。
マグロに含まれる栄養素6つ
マグロにはどのような栄養素やが含まれているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、マグロに含まれる主な栄養素の働きや効能について解説していきます。
1:セレン
セレン(セレニウム)は、必須栄養素のひとつです。体内で作ることができないため、食べ物から意識的に摂取する必要があります。
細胞の酸化を防ぎ、がんや老化を予防する効果が期待できるとされています。その他、心血管系疾患を防ぐのに役立つといわれています。
出典:セレニウム|厚生労働省eJIM
参照:https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/11.html
2:たんぱく質
たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚などを作る成分で、生命の維持に欠かすことができない栄養素です。たんぱく質が不足すると、成長障害や体力、免疫力の低下が起こる可能性があります。
たんぱく質は、約20種類のアミノ酸から形成されています。そのうち、体内で作ることのできないアミノ酸を必須アミノ酸といいます。マグロは、必須アミノ酸がバランスよく含まれた良質なたんぱく質を含んでいると言われています。
出典:たんぱく質 _ e-ヘルスネット|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html
3:ビタミンA・D・E
ビタミンA・D・Eは油脂性ビタミンで、油に溶けやすい性質を持っています。熱に強く、油と一緒に摂取すると吸収率が高くなります。
ビタミンAは、抵抗力を高める役割があり、皮膚粘膜の健康を保ちます。ビタミンDは骨の健康を維持するビタミンで、免疫調整も行います。また、ビタミンEは高い抗酸化作用を持っており、動脈硬化や血栓の予防が期待できます。
出典:ビタミン|国立研究開発法人 国立循環器病研究センター
参照:https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/diet/diet01/
4:不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は、植物や魚の油に多く含まれており、体内では合成することができない脂肪酸のことです。マグロには、不飽和脂肪酸であるDHAやEPAなどの、オメガ3脂肪酸が含まれています。
DHAは、脳の情報伝達細胞を活発にさせる働きがあり、記憶力や学習能力を高めるといわれています。またEPAには、血液をサラサラにする効果があります。そのため、動脈硬化や血栓症の予防が期待されています。
出典:不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-031.html
5:鉄分
鉄分も必須ミネラルのひとつです。赤血球の材料となり、酸素を全身に運ぶ役割を担っています。鉄分が不足すると、鉄欠乏性貧血になり、動機や息切れ、頭痛などの症状が出ることがあります。
出典:Hb / 血色素量(Hb / けっしきそりょう)|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-074.html
6:タウリン
タウリンは、たんぱく質分解の際に生成されるアミノ酸に似た成分です。タウリンには、視力の回復や肝機能を高める効果、動脈硬化・高血圧を予防など、さまざまな効果があるといわれています。
体内でも作り出すことができますが、量が少ないので、食品から取り入れるといいでしょう。
出典:タウリン|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-017.html
マグロの栄養を逃しにくい食べ方5つ
いかがでしたか。マグロは美味しいだけでなく、体にいいとされる栄養素がたくさん含まれています。また、一年を通して食べられる魚なので、積極的に食卓にも取り入れたい食材です。
ではマグロが持つ栄養素を、より効率よく摂取するにはどうすればいいのでしょう。ここからは、おすすめの調理方法や食べ方を5つ紹介します。
1:煮汁も一緒に食べられるようにする
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