味噌の賞味期限はどのくらい?正しい保存方法と期限切れを見分けるポイントも紹介
食育
2021.11.25

目次
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味噌の保存方法と賞味期限
味噌の賞味期限は種類によって異なりますが、保存方法によっても、おいしく食べられる期間がかわります。
ここでは、味噌を保管する状態や環境による賞味期限の違いについて解説します。保存方法による賞味期限の違いを理解し、頻繁に味噌を使うことがない場合は、より長持ちする保管場所や保存方法を選ぶようにしましょう。
:未開封の場合
未開封のまま味噌を保存した場合の賞味期限は、パッケージに表記されている期限です。ただし、パッケージで指定されている保存方法に従った場合の期限のため、保存の仕方を間違うと賞味期限内でも旨みが失われる可能性があります。
基本的に未開封の味噌は常温で保存できます。気温が高いと発酵が進んでしまう可能性があるため、パッケージに記載されている保存の目安となる気温も確認しておきましょう。
:開封後の場合
開封してしまった味噌でも、保存方法や保管場所に気をつければ十分おいしさを保てます。味噌が傷む要因は高い気温と湿気です。気温が高くなりすぎず、湿気の少ない場所に保管してください。
空気と遮断されていれば、品質の劣化を防げます。市販の味噌では蓋の下にあるフィルムをそのまま利用するか、ラップで味噌を覆うようにして保存しましょう。
保管する場所は常温でも可能ですが、賞味期限を長くするためには、冷蔵庫や冷凍庫が向いています。
冷凍保存
味噌は冷凍しても凍りません。冷凍庫から取り出して、すぐに使うことができます。冷凍保存では、雑菌が繁殖することを防げるため、味噌を長持ちさせることができ、さらに発酵も進まないことから、おいしさを保てます。
乾燥を防げる冷凍用の容器やフリーザーパック、ラップなどを使って冷凍しましょう。賞味期限を延ばせる期間は明示されていませんが、乾燥を防げれば長期間おいしさを損なわずに保存できます。味噌を使うことが少ないご家庭には、冷凍保存がおすすめです。
冷蔵保存
味噌は常温でも保存可能ですが、開封後は冷蔵庫で保存しているご家庭が多いでしょう。冷蔵庫で保存していれば、発酵が進むことを避けられ、湿気からも守れます。
冷蔵庫では湿気を避けられるものの、逆に乾燥させてしまう可能性があるため、保存する際は味噌が空気に触れにくいように工夫してください。
パッケージの蓋下についているフィルムを捨てずに、中蓋として活用することで、乾燥をある程度防げます。
賞味期限を過ぎた味噌の状態3パターン
賞味期限はおいしく食べられる目安であり、賞味期限を過ぎた味噌でも、多くの場合は食べても問題ありません。しかし、賞味期限を過ぎた食品は、食用可能でも、風味や食感、味などが劣化している可能性が高くなります。
保存の仕方によっては、表記されている賞味期限を過ぎていても、おいしく食べ続けることも可能です。ここでは、賞味期限が切れた味噌がどのような状態になるのか、経過した期間ごとに解説します。
1:賞味期限を1ヶ月過ぎた場合
味噌の場合も、賞味期限を1カ月程度過ぎても、よほど保存の仕方や環境が悪くない限り、ほとんど食べられます。味噌の場合は、保存状態が良好であれば、風味や味がまったく劣化していない可能性もあります。
しかしながら、きちんと品質が保たれているとも言い切れないため、傷みがないかを見た目や臭いなどで確認してから食べるようにしましょう。
2:賞味期限を半年過ぎた場合
賞味期限を半年過ぎていると、食用に適さなくなってしまう食品が多いですが、味噌の場合は問題なく食べられる可能性があります。適切に保存されていて、未開封の場合は、食べられる可能性が高いため、賞味期限の表示だけを見て捨ててしまうのは避けましょう。
開封済みの場合は、乾燥してしまったり、風味が落ちてしまったりして、品質が劣化している可能性が高くなります。保存方法が適切で、冷蔵庫や冷凍庫で保存されていれば、開封済みであっても問題なく食べられる可能性もあります。
3:賞味期限を1年過ぎた場合
賞味期限から1年以上経過してしまうと、未開封でも変色してしまいます。ただし、変色しているからといって、味噌が傷んでいるとは限りません。変色は、食品の傷みが原因ではないため、傷んだ味噌としての特徴が見られなければ、まだ食べられます。
開封済みで1年以上経過している場合は、味噌が傷んでいる可能性は高くなります。しかしながら、保存の仕方によっては問題がない場合もあるため、味噌の状態を目や鼻を使って確認しましょう。
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