納豆は賞味期限を過ぎても食べられる?見分けるポイントや保存方法も紹介
食育
2021.11.30

目次
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カビが生えた納豆は、納豆菌の衰えを意味している可能性があります。基本的に納豆は、納豆菌が優位を占めているため、カビ菌は増殖しないものとされています。
しかし、何らかの異変で納豆菌が衰えた場合、ほかのカビ菌が発生することがあり、これは品質低下を意味します。カビは一部だけでなく、全体に根を張る傾向にあるため、カビが生えている納豆は、食べることを控えるようにしましょう。
5:白いアミノ酸の結晶ができる
白いアミノ酸の結晶ができている納豆は、発酵が進んでいる状態です。この白いアミノ酸の結晶は「チロシン」と呼ばれ、砂のような食感です。
保存状態によっては賞味期限内でも発生しやすくなり、苦味を伴う場合もあるため、食べることは控えた方が良いでしょう。
6:糸を引かなくなる
糸を引かなくなった納豆は、腐敗が進んでいる状態とされています。
納豆菌以外の菌が増殖し、栄養分が分解されたことで起きるものです。これは見た目が溶けている状態に加え、納豆自体が乾燥している状態にも見られます。糸を引かなくなった納豆には、注意しましょう。
納豆の賞味期限に関するメーカーの見解
賞味期限切れの納豆に関する見解は、メーカーにもよりますが、「体に害はないものの、お召し上がり頂くことはお勧めできません」となっています。これは、賞味期限が過ぎることで風味の低下や臭いが強くなるというように、本来の風味が損なわれることが理由でしょう。
特に納豆は、日が経つと再発酵が進みアンモニア臭が発生するため、おいしく食べられない場合が多いとされています。
納豆の正しい保存方法と賞味期限
納豆は、保存方法によって賞味期限を長持ちさせたり、品質の低下を防ぐことが可能です。その方法を知っておくことで、風味を損なわず、よりおいしく食べられるでしょう。
ここからは、冷凍庫の場合と冷蔵庫の場合にわけて、納豆の正しい保存方法と賞味期限について紹介していきます。
冷凍庫で保存する場合
冷凍庫で保存する場合は、密閉できる容器に入れて保存しましょう。ジップロックなど、密閉できる容器にパックのまま入れて保存する方法があります。手間がかからないため、手軽に保存できるでしょう。
さらに、納豆をパックから取り出し、ラップに包んでから密閉容器に入れて冷凍保存する方法もあります。二重にすることで、より品質低下を防げるでしょう。このような冷凍保存は、3ヵ月~半年程度の保存が可能でしょう。
冷凍庫は長期間での保存がしやすい分、乾燥しやすい傾向にあります。乾燥に加え、臭い移りも防げるため、買ってきたパックのままではなく、密閉容器に入れて保存しましょう。
冷蔵庫で保存する場合
冷蔵庫で保存する場合は、開封せずにパックのまま保存しましょう。冷蔵庫での保存は、チルド室での保存がおすすめです。ほかの庫内に比べ、温度が低いため、納豆菌の働きを最小限に抑え、余分な発酵を防ぎやすいとされています。
自己責任にはなりますが、このような冷蔵保存は、目安として10日程度であれば、おいしく食べられるでしょう。ただし、ドアポケットなどは温度が高い場所であり、賞味期限が短くなってしまう可能性があるため、庫内の保存位置にも気を配りましょう。
納豆を常温保存しても大丈夫?
納豆は、冷蔵庫や冷凍庫のほかに、常温での保存が可能とされています。しかし、時間や気温によっては再発酵が進みやすくなるため、注意が必要です。
保存状態にもよりますが、常温保存でも食べることは可能でしょう。しかし、直射日光が当たる場所や温かい地域では、これより短い保存期間になる可能性があるため、注意してください。
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