無洗米にデメリットはある?精米との違いや美味しく炊くポイントを解説
食育
2021.11.22

目次
「無洗米を使ってみたいけど、精白米との違いが分からない」
「無洗米は精白米と炊き上がりが違うのでは?」
このように、無洗米を使ってみたいけど具体的によく分からず、知りたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
本記事では、無洗米と精白米の違いや、無洗米を使うメリットとデメリットを解説しています。また、無洗米を美味しく炊くポイントも紹介していますので、無洗米を使っているけど上手く炊けないという人にもおすすめです。
この記事を読むことで、自分に合ったお米を選ぶことができるうえに、時短や節約に繋げることもできます。無洗米を使ってみたいけど迷っている人は、是非この記事をチェックしてみてください。
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無洗米と精米との違い
お米は収穫したばかりの籾米から、籾殻を取り除いて玄米にします。玄米からさらに、茶色のぬかを除去する「精米」をすることで精白米になります。
しかし、精白米の表面には一般的な精米機では取り切ることができない、粘着性の高い肌ぬかが残っています。肌ぬかが残った状態で炊飯してしまうとご飯がぬか臭くなってしまうため、この肌ぬかを取り除くために、精白米は研ぎ洗いが必要となります。
無洗米とは、その研ぎ洗いしていた肌ぬかを除去したお米で、水を加えるだけで炊飯できます。
無洗米を使用する5つのメリット
お米を研ぐ手間が省ける無洗米ですが、使用することで具体的にどのようなメリットがあるのか、知りたい方も多いでしょう。
ここからは、そのメリットについて説明していきます。
- ・手間がかからない
- ・環境に優しい
- ・水道代が節約できる
- ・お米の割れや栄養素の流出を防げる
- ・美味しさが長持ちする
1:手間がかからない
無洗米はお米を研ぐ必要が無いため、手間がかからず時間の節約になります。
忙しくて調理する時間を短縮したい人や、お米研ぎが苦手な方におすすめです。また、冬場に冷たい水で研ぐことで手荒れがひどくなる人や、ネイルをしていて剝げるのが心配な人は、研ぐ手間がないことでそれらを防ぐことができるためおすすめです。
2:環境に優しい
お米の研ぎ汁はお米から出るものなので、環境汚染には繋がらないと考えている人は多いのではないでしょうか。
お米の研ぎ汁に含まれる米ぬかには、水質汚濁の原因となる有機物、窒素、リンが多く含まれています。それらの物質は下水処理設備である程度浄化されるものの、完全には浄化できないため、残存した状態で河川に排出されてしまいます。
また、無洗米は研がなくていい分節水になるため、「水を使わない」「研ぎ汁を流さない」ことが、環境保全に繋がるでしょう。
出典:米のとぎ汁は、環境に良くないものでしょうか?|横浜市
参照:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kasen-gesuido/gesuido/gesuidofaq/suishitsu/006.html
3:水道代が節約できる
無洗米は水で研ぐ必要が無いため、水道代を節約することができます。
全国無洗米協会の調査によると、3カップの精白米を研ぐのに平均で4,540mlの水を使っているため、それを毎日行うとすると年間約1,657,000mlの水が必要となります。そのため、無洗米による節水効果は2lペットボトルで年間828本分以上といわれています。
また、水が使えない災害時などに無洗米を使用することで、保存用水の使用量を抑えることもできます。
出典:調査・研究活動 無洗米の節水効果調査(2003年6月)|全国無洗米協会
参照:https://www.musenmai.com/reaserch5.html
4:お米の割れや栄養素の流出を防げる
無洗米だと栄養価が落ちるのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、精白米と無洗米の栄養価は変わりません。さらに、水で洗わない製法の無洗米の場合、水溶性のビタミンB1やナイアシンなども残っています。
また、精白米の場合は家庭で研ぐことでお米が割れたり、肌ぬかがきれいに取れずうまみ層が失われたりすることがありますが、無洗米であればその心配がありません。
出典:協会認証無洗米がお得な理由|全国無洗米協会
参照:https://www.musenmai.com/musenmai-merit.html
5:美味しさが長持ちする
精白米に残っている肌ぬかは脂肪が多く、さらに自己酸化させる酵素があるため、短期間でお米を酸化させる可能性があります。
しかし、肌ぬかを取り除いた無洗米であれば酸化しにくいため、美味しさを長持ちするさせることができます。
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