二十四節気「白露」のイベントとは?お供え物の意味や美味しい食べ物について解説!
季節の学び
2021.08.20
9月の1つ目の二十四節気「白露(はくろ)」。
2023年の白露は9月8日(9月8日〜9月22日)です。
では「白露」はどのような季節なのか詳しくご紹介します。
「白露」とは?
白露とは「草花に朝露が付き、白く輝いて見え始める頃」という意味です。
日中はまだまだ残暑が続いていますが、朝晩は気温がぐっと下がって空気中の水蒸気が冷やされると、水滴になって葉っぱや草花につくようになります。
それを朝露といいます。
その朝露が降り始める時期を「白露」といいます。
「白露」のイベント
白露の時期には「十五夜」があります。
一年でもっとも美しいとされている「中秋の名月」を鑑賞しながら収穫などに感謝する行事です。
中秋の名月とは、旧暦8月15日の夜に見える月のことです。
現在の暦に合わせるとずれが生じることから、十五夜は毎年日付が違います。
2023年は9月29日(金)にあたります。
平安時代に十五夜に月を見ながら宴をする風習が、中国から日本に広まったといわれています。
江戸時代になると、月を鑑賞するだけでなく、お月見団子をお供えし「農作物が採れることへの感謝」と「豊作を願う祈り」が加えられました。同時に「物事の成果」や「人々の幸せや健康」をお祈りする行事となっています。
お供え物の意味
十五夜にお供えするものには意味があることをご存じでしょうか。
団子には、収穫物である米を使うことで「収穫の感謝」や「豊作を願う」という意味が込められています。満月に見立てていることから丸い形をしています。
ススキは神の依り代としてお供えされています。
本来は稲穂なのですが、十五夜の時期は稲刈り前のため、稲穂に似たススキを用いるようになりました。
また、ススキの鋭い切り口が魔除けの効果があると考えられ、収穫物を災いや
悪霊から守り、豊作を願う意味も込められています。
白露の時期の美味しい食べ物
<サンマ>
秋の味覚の代表であるサンマです。
サンマは漢字では「秋刀魚」と書き、文字通り「秋に収穫される銀色に光る刀のような魚」ですね。
おいしい秋刀魚は口先や、全体の光沢から見分けることができます。口先が黄色く、全体的に光沢があるものが新鮮な証拠です。
また、頭から背中にかけて厚みのあるものは脂がのっている証拠です。
サンマにはEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。どちらも主に青魚の脂に多く含まれる体内でほとんど作ることができない「必須脂肪酸」の一種です。
EPAは血液をサラサラにし、脂肪値を下げたり血栓を予防したりする働きがあります。DHAは脳の神経細胞の情報伝達をスムーズにする働きがあり、記憶力や言語力への効果が期待されています。
脳の成長が著しい幼児期はもちろん、健康を気遣う大人にとっても嬉しい効果がたくさんあります。
脂がのった旬の新鮮なサンマを、ぜひご家族皆さんで味わってみてはいかがですか。
<ぶどう>
品種や産地によって収穫時期は前後しますが、この時期には多くの品種のぶどうが食べごろを迎えます。
ぶどうは新しい品種が次々出ており、日本で栽培されているものだけでも100種類以上あります。
そのまま食べたり、干しぶどうやワインなど幅広い用途で使用されています。
ぶどうは、ポリフェノールやビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養を含んでいます。ポリフェノールには抗酸化作用、動脈硬化の予防、目の疲労回復などに効果があると期待されています。
また、ポリフェノールはぶどうの皮にも多く含まれているため、皮ごと食べられる品種はより効率的に摂取できます。
最近人気があるのは「大粒・種なし・皮ごと食べられる」という品種で、シャインマスカットはすっかり人気の品種となりましたが、黒系の色をしたナガノパープルも糖度も高くてオススメです。
色々と食べ比べて、自分好みのぶどうを見つけてみるのも良いですね。
まとめ
今回は、白露についてご紹介しました。
ひんやりとした風、虫の鳴き声、十五夜などこれから本格的に秋を感じることがあると思います。
日中と比べて涼しさを感じる朝、少し早起きをして朝陽を浴びて白く輝く朝露を探す「朝のお散歩」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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