二十四節気「処暑」とは?その由来や時節を感じられる風物詩をご紹介
季節の学び
2021.07.14

8月の2つ目の二十四節気「処暑(しょしょ)」。
2023年の処暑は8月23日(8月23日〜9月7日)です。
では、「処暑」とはどのような季節なのか、詳しくご紹介します。
「処暑」とは?
処暑とは、夏の暑さが終わる頃をさします。
「処」という字には「落ち着かせる」という意味があり、厳しい暑さが峠を越えだんだんと落ち着いてくる季節になります。
日中はまだまだ暑さも続きますが、朝晩は涼しい風が吹き始めます。
「処暑」に聞こえる虫たちの音楽会
処暑の季節には、秋をお知らせする虫たちの声が聞こえてきます。
皆さんは秋の虫の声というと何を想像しますか?
多くの方が“リーンリーン”と鳴く鈴虫を思い浮かべるのではないでしょうか。
実は、鈴虫以外にも“チンチロリン”と鳴くマツムシや、“ギィーーッ”と鳴くキリギリス等、音を奏でる虫たちは多くいます。
日本では、奈良・平安時代から虫の鳴き声を楽しむ風習があったといわれており、秋の鳴く虫について詠んだ歌も多くあります。
虫の鳴き声を聞き取ったり、そこに風情を感じるのは日本人だけ、という説もあります。
秋の虫たちが奏でる音楽会は、四季のある日本ならではの楽しみなのかもしれませんね。
処暑の時期に美味しい食べ物
「梨」
「梨」といえば、秋の味覚として認識されていることが多いですが、種類によっては7月から出回り8月に旬を迎えるものも多くあります。
みずみずしくシャリシャリとした食感は、他の果物にはなく梨ならではの楽しみですよね。
梨には多くのカリウムが含まれています。カリウムは利尿作用もあり、体内の塩分を排出するのでむくみ予防が期待できます。
その他にも、梨に豊富に含まれるアスパラギン酸には疲労回復効果があり、夏に溜まった疲れを癒すのに最適です。
「すだち」
主役として目立つことは少ないですが、揚げ物や焼き魚の添え物として、とても重要な役
割を果たしてくれる「すだち」。酸味の効いたさっぱりとした味わいは、いいアクセントになりますね。そんなすだちは日本の徳島県原産で、8月から9月に旬を迎えます。
カリウム・ビタミンCの量は、レモンやゆずなどの柑橘類に比べて多く、栄養豊富です。
また、酸味成分であるクエン酸もレモンの約1.5倍含まれています。クエン酸は、疲労回復効果が期待でき、その酸っぱさで唾液や胃液の分泌を促し、食欲を増進させる効果もあります。
9月を迎えてさんまが美味しくなる季節、ぜひすだちを添えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、処暑についてご紹介しました。
日中は夏の暑さがまだまだ残り、夕方は少し涼しく、激しい夕立が降ることもあります。
そんな中でも、虫の声を楽しめる心の余裕を持ちたいですね。
そして、旬の食材を取り入れながら夏バテしない元気な体を作りましょう!
健康で丈夫な身体を作る給食委託サービス・自園給食サポート
“食べること”は“生きること”そのものであると考え、“食”を通じて支える「ミールケア」は、幼稚園や保育園、福祉施設・学校・病院・社員食堂への給食・食育サービスの提供をおこなっています。食育やアレルギー対応を含めた給食サービスは、下記リンクをご参考ください。
関連記事一覧
-
二十節気「秋分」とはどんな季節?なぜおはぎを食べるのか解説! 9月の2つ目の二十四節気「秋分(しゅうぶん)」。2023年の秋分は9月23日(9月23日~10月7日)です。では「秋分」はどのような季節なのか詳しくご紹介します。「秋分」とは?「秋分の日」と祝日にもなっていることから、「...
季節の学び
2021.08.20
-
二十四節気「白露」のイベントとは?お供え物の意味や美味しい食べ物について解説! 9月の1つ目の二十四節気「白露(はくろ)」。2023年の白露は9月8日(9月8日〜9月22日)です。では「白露」はどのような季節なのか詳しくご紹介します。「白露」とは?白露とは「草花に朝露が付き、白く輝いて見え始める頃」...
季節の学び
2021.08.20
-
二十四節気「処暑」とは?その由来や時節を感じられる風物詩をご紹介 8月の2つ目の二十四節気「処暑(しょしょ)」。2023年の処暑は8月23日(8月23日〜9月7日)です。では、「処暑」とはどのような季節なのか、詳しくご紹介します。「処暑」とは?処暑とは、夏の暑さが終わる頃をさします。「...
季節の学び
2021.07.14
-
二十節気「立秋」とは?イベントや時期の美味しい食べ物についてご紹介 8月の1つ目の二十四節気「立秋(りっしゅう)」。2023年の立秋は8月8日(8月8日〜8月22日)です。では「立秋」はどのような季節なのか詳しくご紹介します。 「立秋」とは?立秋とは二十四節気において、暦の上で...
季節の学び
2021.07.14
-
二十四節気とは|現代の暦の季節と異なる理由について解説 二十四節気とは?二十四節気とは、もともと中国で作られたとされている暦です。古代の人々は、月の満ち欠けを見て日付を把握していました。しかし、月の満ち欠けでは実際の季節とずれが生じてしまい、農作業の目安が分かりづらいという問...
季節の学び
2021.05.31