季節の親子クッキング さつまいもボールでお月見団子
食育
2023.08.25
みなさんは秋といえば何を思い浮かべますか?
秋の風物詩の一つに「十五夜」がありますね。
その日に見える月は一年で一番美しいとされ、「中秋の名月」と呼び、お月見団子をお供えする風習があります。
今回は秋の味覚の代表であるさつまいもを使い、小さいお子さんも一緒に食べられる「さつまいもボールdeお月見団子」をご紹介します。
お月見とは?
お月見といえば「十五夜」を思い浮かべる方も多いと思いますが、日本独自の風習として「十三夜」もあります。
どちらもその年の農作物を無事に収穫できたことを感謝するお祭りですが、由来や時期に違いがあります。
<十五夜>
十五夜とは旧暦の8月15日のことです。
平安時代に十五夜に月を見ながら宴をする風習が中国から日本に広まりました。
芋の収穫の時期であることから「芋名月」とも呼ばれています。
十五夜は満月のイメージがあるかもしれませんが、必ず満月になるとは限りません。
月の満ち欠けを見て、新月から15日目を十五夜としているため、満月とは1~2日のズレが生じることもあります。
そのため、十五夜には「満月か、満月に近い月」が見られるのです。
<十三夜>
十三夜とは旧暦の9月13日をさし、栗や豆の収穫時期であることから「栗名月」「豆名月」と呼ばれることもあります。
新月から13日目にあたる十三夜は満月には少し欠けることから、十五夜の「中秋の名月」に次いで美しい月とされています。
日本独自の風習で、平安時代に天皇がお月見をしたことが始まりといわれています。
十五夜と十三夜のどちらかの月だけを見ることを「片見月」といい、縁起が悪いとされていたことから昔は十五夜と十三夜に同じ場所でお月見をしていたそうです。
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何をお供えするの?
お月見は、秋の収穫を感謝するお祭りであることからお月見団子のほかに
・さといもやさつまいもなどの芋類
・秋に獲れる野菜や果物
・ススキ
などをお供えします。
お月見団子は正式には「三方」と呼ばれる神様へのお供え物をのせる台に盛り付けますが、お皿やおぼんでも問題ありません。
ただ、団子の数や積み方には決まりがあります。
十五夜には15個、十三夜には13個を、積み重ねます。
どちらも1段目に9個、2段目に4個、十五夜にはさらに3段目に正面から見て縦に2個並べます。
盛り付けた後は月が見えるところにお供えし、お月見の後に食べることで健康で幸せになるとされています。
親子で作ろう!さつまいもボールdeお月見団子
本来は米の粉を使って作るお月見団子ですが、今回はさつまいもを使ったレシピをご紹介します。
小さいお子さんやおじいちゃん、おばあちゃんなど、ご家族で食べてみてはいかがでしょうか。
<材料>(一口サイズ約15個分)
- さつまいも…150g
- 砂糖…小さじ2
- バター…小さじ1(約4g)
- 牛乳…小さじ1
<作り方>
- さつまいもは皮をむいて1~2cm厚に切った後、10分ほど水にさらす。
- 耐熱容器にさつまいもを入れ、ふんわりラップをかけて500Wの電子レンジで6分加熱する。
- (2)が柔らかくなったら、熱いうちに潰す。
- 砂糖、バター、牛乳を加え、よく練り混ぜる。
- ラップを使って茶巾絞りのように丸め、形をととのえて15個作る。
- お皿に下から9個、4個、2個と積み重ねる。
※砂糖と牛乳は、さつまいもの甘みと水分量を見て調整してください。
※食べるときに、きな粉や粉砂糖をまぶして味付けのアレンジも可能です。
※卵黄を塗ってオーブントースターで焼くと、スイートポテトになります。
お子さんと作るポイント
☆2歳~4歳のお子さんには
◎作り方(4)の材料を順に加えてもらいましょう。
さつまいもを潰した後に、砂糖、バター、牛乳を加えてもらいましょう。
あらかじめ小皿に用意しておくと、スムーズに進められます。
その際に湯気やボウルの熱でやけどをする恐れがあるのでお子さんから目を離さないようにしましょう。
◎ラップさつまいもを丸めてもらいましょう。
ラップにさつまいもをのせる、ラップでさつまいもを丸める、など出来そうな作業をお願いしましょう。
大きさや形に少しバラつきがあっても構いません。
一緒に作ることを楽しみましょう。
☆5歳~6歳のお子さんには
◎ピーラーを使って皮むきをしてもらいましょう。
さつまいもをまな板の上に置き、手で押さえながら行いましょう。
お子さんの手の上から大人が押さえると安定しやすいです。
ピーラーは横ではなく、さつまいもに沿って動かすように大人が誘導しましょう。
さつまいもはデコボコしているので、一度に長く剥こうと思わず、短くてもいいので少しずつ進めていきましょう。
また、ピーラーで手を切らないよう注意が必要です。
怪我には十分に注意し、大人が目を離さないようにしましょう。
◎さつまいもを潰してもらいましょう。
マッシャーやフォークを使って潰しましょう。
お子さんに手伝ってもらうときには、粗熱をとってから渡しましょう。
耐熱容器で作業する場合には、耐熱容器の下に濡らした布巾を敷くと、容器が動きにくくなります。
まとめ
お月見とは、団子を作るだけではなく、月を愛でながら農作物の収穫に感謝するという意味合いがあります。
2023年の十五夜は9月29日(金)、十三夜は10月27日(金)です。
週末の夜に月を眺め、秋の味覚をご家族で味わうのもいいですね。
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