れんこんについて知ろう!~子どもと作れる簡単れんこんレシピ~
食育
2022.11.30
調理法によってシャキシャキ、ホクホク、もっちりなど、食感が変わる「れんこん」。
穴が空いていることから先を見通せる縁起物としておせち料理などでも重宝されています。
11月17日は「れんこんの日」と制定され、これから旬を迎えて美味しくなります。
れんこんの栄養や、お子さんと一緒に楽しめるレシピをご紹介します。
目次
【どうして11月17日が「れんこんの日」?】
れんこんは空気が少ない泥の中で生育するため、穴は取り込んだ空気を行き渡らせて呼吸を助ける役割を担っています。
穴の数は品種によっても若干の差はありますが、真ん中に1個、まわりに8~9個あるのが一般的なので、購入された際には穴がいくつあるのか、お子さんと数えてみるのもいいですね。
【れんこんの栄養価をチェック!】
ビタミンC
実はビタミンCが豊富に含まれる食材で、じゃが芋と同様に、れんこんに含まれるビタミンCは加熱しても損失が少なく、効率よく摂ることができます。
ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫力を高めて風邪予防に働くため、寒くなるこれからの時期におすすめの栄養素です。
カリウム
れんこんは野菜のなかでも比較的カリウムの含有量が多い食材です。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみの予防、改善に役立ちます。
食物繊維
れんこんに含まれる食物繊維の大半は、水に溶けにくい不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は、腸内の運動を活発にして便通を促す作用があり、便秘の改善や大腸がんの予防が期待できます。
【れんこんを調理するときのポイント】
れんこんをおいしく食べる調理のポイントをご紹介します!
灰汁(あく)抜きをする
れんこんは灰汁が強く、切り口が空気に触れると黒ずんでしまうので、皮を剥いたらすぐに水に浸けましょう。
浸ける時間は、5~15分が目安です。
(浸けすぎは、れんこんそのものの風味がなくなってしまい、ビタミンCも流出してしまうので注意しましょう)
酢水を使う
茹でるときは、お湯に酢を数滴加えると、白くきれいに茹で上がります。
酸味が邪魔にならない料理のときは、切ったそばから酢水(水3カップに対し、酢大さじ1程度)にさらすと、より白く仕上がります。
シャキシャキの食感は加熱を控えめに
シャキシャキした食感を楽しみたいときには、調理中は蓋をせず、加熱を控えめにしましょう。また冷ますときにも、手早く冷ますように心がけてください。
ホクホクの食感は縦切りに
ホクホクの食感を楽しみたいときには、輪切りではなく、縦切りや乱切りなどにするとよいでしょう。れんこんきんぴらは切り方を変えると全く違う食感が楽しめますよ。酢を使うとシャキシャキの仕上がりになるので、ホクホクを楽しみたいときには使わないようにしましょう。
鉄鍋を避ける
れんこんは、鉄に触れると青黒く変色するので鉄鍋は避け、ホーロー鍋やアルミの鍋で調理しましょう。
【一緒に作ろう!れんこんのおろし焼き】
今回はお子さんのおやつにもなる「れんこんのおろし焼き」を紹介します。れんこんをすりおろして使い、もっちりした食感が楽しめる簡単レシピです。輪切りのれんこんをのせることで、見た目もかわいく、シャキシャキ食感もプラス出来ますよ。
<材料:6個分> 調理時間:5~10分
Aれんこん(すりおろしたもの)・・150g
A塩・・ひとつまみ
A片栗粉・・20g
青のり・・適量
れんこん(薄い輪切り)・・6枚
ごま油・・適量
<作り方>
- ボウルにAを入れて混ぜ、青のりを加える。
- ①を6等分にし、丸めて輪切りのれんこんをのせ、少しつぶして輪切りのれんこんがしっかりとくっつくようにする。
- フライパン(もしくはホットプレート)にごま油を熱し、②の輪切りれんこんがついている面を下にして並べ、焼く。
- 焼き色がついたら裏返し、中まで火を通す。
<一緒に作るポイント>
お子さんと一緒に作る場合は何を手伝ってもらうのか、成長にあわせてできることを見極め、一緒に作ってみましょう。
・れんこんをすりおろす
4歳~5歳くらいになると握る力もしっかりとしてくるので、れんこんをすりおろしてみましょう。れんこんは、お子さんの持ちやすい太さ、長さに切って用意し、大人が補助しながらゆっくりやってみましょう。
・材料を混ぜる、成形する
材料がシンプルで混ぜやすく、2歳~3歳のお子さんにもお手伝いしてもらうことができます。大きめのスプーンなどを使って一緒にやってみましょう。
材料を混ぜた後は、丸めて成形もしてもらいましょう。
・フライパンで焼く
火傷には十分注意しながら、フライパン(もしくはホットプレート)で一緒に焼いてみましょう。5歳頃のお子さんにはフライ返しで裏返してもらうのもよいでしょう。焼ける様子を見て香りを楽しみ、出来上がりまでを一緒に作ると完成が待ち遠しく、食べたい気持ちもより大きくなるはずです。
<アレンジを楽しむ>
今回は薄い輪切りにしたれんこんをプラスしましたが、刻んだれんこんを混ぜ込んでもよいですし、雪輪れんこんにすると見た目も可愛く子ども達も喜びますよ。
桜えびやチーズを混ぜる、みたらし風のタレを絡める、挽き肉を加えてれんこんボールにするなど、アレンジは自在です。ご家庭でもお試しください。
【まとめ】
冬が近づくと、旬を迎えたれんこんがスーパーに並びます。「あな~のあいた、れんこんさん!」と“おべんとうばこのうた” でお子さんにも馴染みがあり、独特の形や断面を見るだけでも楽しむことができるでしょう。
縁起物として年末や正月にも大活躍のれんこん。調理法を使い分け、れんこん料理を楽しんでみてください。
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