二十四節気「大暑」とは?土用の丑の日や季節の食べ物について解説!
季節の学び
2022.06.27

7月の2つ目の二十四節気「大暑(たいしょ)」。
2023年の大暑は7月23日(7月23日~8月7日)です。
では「大暑」はどのような季節なのか詳しく紹介していきます。
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大暑とは
大暑とは、熱気がまとわりつくような、1年で最も暑さが厳しく感じられる頃です。夏を表す最後の節気ですが、夏祭りや花火大会など、夏のイベントが多く行われる時期です。
土用の丑の日に食べるものは?
土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指します。春夏秋冬それぞれに土用はありますが、一番よく知られているのは夏の土用であり、その期間中の丑の日を「土用の丑の日」と呼んでいます。今年は7月23日、8月4日の2回があります。
1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため、夏バテや疲労回復のために、「う」のつく食べ物を食べて無病息災を願っていたそうです。疲労回復効果のあるクエン酸の多い「梅」、利尿作用でむくみを解消してくれる「ウリ科」の野菜(きゅうり、スイカなど)、消化吸収のよい「うどん」などがあります。
「うなぎ」はたんぱく質や疲労回復に効果のあるビタミンAやビタミンB2を多く含むため、夏バテ防止や食欲不振の解消のためにこの時期に食べることが多い食材です。「土用の丑の日のうなぎ」になったのには諸説ありますが、江戸時代中頃まではうなぎの人気は高くなく、「丑の日」に合わせて「う」のつくうなぎを宣伝したことがきっかけともいわれています。
現在はうなぎの価格もうなぎ昇りになっており、うなぎ以外にも栄養価の高い食材が容易に手に入るのですが、やはりこの時期には「うなぎ」を食べて夏を乗り切りたいと思う人は多いのではないでしょうか。
大暑の時期の美味しい食べ物
「西瓜(スイカ)」
スイカの原産はアフリカとされ、中国より西の方から伝わった瓜(ウリ)であるため「西瓜」と呼ばれるようになりました。日本で栽培されるようになったのは江戸時代後期といわれています。スイカはつる性の瓜科植物なので園芸分野では野菜として扱われていますが、市場や栄養学上では果物に分類されています。スイカの果肉は赤色が一般的ですが黄色やオレンジ色のものもあります。また、形も球形だけでなくラグビーボールのような形の品種もあり、小玉や大玉などサイズも様々です。
スイカは約95%が水分ですが、その中に含まれる糖分やビタミン、ミネラルのバランスがよく、暑さで身体が疲れやすいこの時期にぴったりの、夏バテに効果がある食べ物の1つです。
「枝豆」
おつまみに最適で、食べ始めると止まらない美味しさがありますね。
枝豆はもともと未成熟の大豆を収穫して食べていたもので、品種改良されて枝豆専用の品種ができ、現在は400種類ほどあるそうです。未成熟の大豆を枝付きのまま収穫するので「枝豆」と呼ばれるようになりました。
枝豆は豆と野菜どちらに分類されるかご存じでしょうか。実は枝豆は野菜に分類され、緑黄色野菜です。たんぱく質も豊富なため、豆と野菜の両方の栄養を兼ね備えた万能な野菜といえます。
枝豆には消化液の分泌を促す効果と糖質をエネルギーに変える働きを助けるビタミンB1、皮膚や粘膜の健康を維持して美肌の効果があるビタミンB2が多く含まれます。スタミナ不足の解消や疲労回復の効果も期待できる野菜です。
塩茹でするのが一般的ですが、枝豆ご飯やコロッケ、ハンバーグに入れると食感に変化が生まれるので、料理のアレンジに活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は大暑についてご紹介しました。暑さに体力を奪われる時期でもありますが、それを補うための栄養をたくさん含んだ食材が旬を迎えます。食べやすい食材だけに偏ることなく、身近にある「う」のつく食べ物を食卓に取り入れたり、夏の野菜を組み合わせてスープにしたり、料理に使う食材の幅を少しだけ広げてみましょう。栄養の詰まった食材が、身体を元気にしてくれますよ。
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