二十四節気「小暑」とは?季節の行事や美味しい食べ物について解説!
季節の学び
2022.06.27

7月の1つ目の二十四節気「小暑(しょうしょ)」。
2023年の小暑は7月7日(7月7日~7月22日)です。
では「小暑」はどのような季節なのか詳しく紹介していきます。
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小暑とは
小暑とは、梅雨明けが近づき次第に暑さが増してくる頃のことです。蓮の花が咲き始め、蝉の鳴き声がより活発になり、本格的な夏が始まります。梅雨明けのきっかけとなる集中豪雨や雷雨が多く見られます。
七夕の節供
7月7日は五節供の一つである「七夕(しちせき)の節供」。日本に古くから伝わる「棚機津女(たなばたつめ)」という水の神様を祀る神事と、中国から伝わった「牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)が1年に一度七夕の夜にだけ会えるという星まつりの伝説」が似ていたことから、日本に七夕が広く知られるようになったといわれています。
旧暦の7月6日、7日に行われていた「棚機津女(たなばたつめ)」は穢れを知らない乙女が、神が着るための神聖な織物を織り捧げることで、豊作を祈り、人々の穢れを清める禊の行事でした。「しちせき」の呼び方が「たなばた」となったのは、この「棚機」からともいわれています。
七夕に飾る短冊の由来は、文字が上達するようにと梶の葉に和歌をしたためていたことから始まり、江戸時代になり短冊に書いて飾るようになったそうです。現代の願い事は、健康やなりたい姿、欲しいものなど様々だと思います。特に、子どもたちの願い事の内容はとてもバリエーション豊かで、純粋な内容や夢がある内容に笑みがこぼれますね。
大人になるにつれ文字を書く機会が少なくなってきますが、この機会に手書きの短冊を飾ってみてはいかがでしょうか。
暑中お見舞い
「暑中見舞い」は、お盆に里帰りをする際に亡くなった先祖をしのび、お供え物を持参したことが始まりです。それが故郷の大切な人々やお世話になった方への贈答品になり、現在は夏の挨拶状として手紙を送るようになりました。
医療もまだ発達していない江戸時代の頃は、暑さで体調を崩し、大病を患う人も多かったそうで、お見舞いを持って相手の様子を伺いに行きました。どんなに遠方でも相手の元気な様子を実際に見に行き、元気に過ごしてほしいという願いと感謝の気持ちを届ける、日本人の細やかな気遣いから生まれています。
小暑の時期の美味しい食べ物
「素麺(そうめん)」
暑くなり始めると、食欲が落ちてのど越しの良い「そうめん」が食べたくなりますね。
七夕の行事食の1つとしても食べることのある「そうめん」。そうめんを天の川に見立て、オクラや星形の人参、錦糸卵などを飾ると食卓が一気に華やかになり、子どもたちも喜ぶメニューになります。
中国ではその昔、7月7日に亡くなった皇帝の子どもが鬼となって熱病を流行らせたという言い伝えがありました。その際に、お供え物として子どもの好きだった索餅(さくべい)を供えたら熱病がおさまり、そこから7月7日の七夕には策餅が食べられるようになったといわれています。それが、日本にも伝わり索餅を食べるようになりました。しかし、索餅は硬いので子どもが食べづらいことや、そうめんは昔「索麺」と書き、「索餅」と字が似ていることから、時代と共に「索麺(素麺)」に変わっていったといわれています。
「そうめん」は茹で方がポイントです。たっぷりのお湯で茹で、茹で上がった麺は素早く冷水にとって粗熱をとります。その後、流水でよくもみ洗いをすると、麺のぬめりや表面にコーティングしてある油を落とすことができ、麺の風味がとても良くなります。
「ズッキーニ」
近年食卓でもおなじみになっているズッキーニですが、日本に入ってきたのは1980年代と国内ではまだ歴史の浅い野菜です。しかし外国では毎日の食事にズッキーニが使われる地域があるほどメジャーな野菜です。各国のズッキーニ料理はフランスだとラタトゥイユ、イタリアだと大きな花ごと食べる花ズッキーニを使ったフリット(天ぷらのような揚げ物)やサラダなどがあります。
ズッキーニはかぼちゃの仲間で、カロテンやビタミンCが豊富です。油と一緒に摂るとカロテンの吸収も上がります。煮物、揚げ物、焼き物など、いろいろな料理にアレンジすることができ、他の夏野菜との相性もとても良い野菜です。世界でも親しまれているズッキーニの旬は今だけなので、旬の美味しさを料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、小暑についてご紹介しました。
梅雨明けが待ち遠しいこの時期。夏バテにならないためにも、食事や休養をしっかりとっていきたいですね。家族や友人とのひと時もホッと心が安らぐことでしょう。暑中見舞いの挨拶とともに大切な人へ感謝の気持ちも届けたいですね。
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