二十四節気とは|現代の暦の季節と異なる理由について解説
季節の学び
2021.05.31
二十四節気とは?
二十四節気とは、もともと中国で作られたとされている暦です。古代の人々は、月の満ち欠けを見て日付を把握していました。しかし、月の満ち欠けでは実際の季節とずれが生じてしまい、農作業の目安が分かりづらいという問題点が生じました。
そこで、太陽の動きをもとに1年を24等分の短い周期に分けて季節の移り変わりを表現したのが「二十四節気」です。季節の変化をより正確かつ細かく把握することで、農作業の目安に役立てていたそうです。
1つの節気を日数に直すとわずか2週間で、いかに季節の変化に目を配り生活していたかがわかります。さらに、二十四節気の1つの節気を約5日おきに分けた「七十二侯(しちじゅうにこう)」という分類も古代中国で作られました。各節気各侯に応じた自然の特徴が記述されています。
現代の暦の季節と季節がズレているのはどうして・・?
二十四節気で「立春」とは、春の始まりとされています。しかし、現在のカレンダーでは1月に該当します。1月というとまだまだ冬ですよね。これは、二十四節気が誕生した頃の中国の気温が、現在の日本と差があるからといわれています。
当時の中国と今の日本の平均気温を比較すると、暑さや寒さのピークに関して中国の方が1~2ヶ月早いそうです。そのため、二十四節気と実際の季節感にズレが生じるといわれています。
毎日の生活の中で・・
二十四節気や七十二侯を知ると、なにげなく過ごしてきた毎日の生活の中で季節の移り変わりによる動植物たちの変化や、旬の食材などに今まで以上に関心が持てるようになることでしょう。
こうした少しの意識が、心を豊かにしてくれるのではないかと思います。皆さんも、自分のお気に入りの季節を見つけ出してみてください。
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